Warning: Undefined variable $my_body_class in /home/furubayashi/umeda-keisei.jp/public_html/wp-content/themes/originalstyle-1column_ver1.2/header.php on line 197
>
2020.02.03

炎症性粉瘤について

 

炎症性粉瘤とは


炎症性粉瘤とは、粉瘤(アテローム)に細菌感染や異物反応が加わり、赤み・腫れ・強い痛みなどの炎症症状を伴った状態のことです。

粉瘤は本来痛みのない良性腫瘍ですが、炎症を起こすと短期間で大きく腫れ上がり、強い痛みを伴うようになります。よく似たしこりに脂肪腫がありますが、脂肪腫は通常、赤く腫れたり痛みが出たりすることはほとんどありません。

炎症が進行すると膿が溜まり、膿瘍(のうよう)を形成したり、破裂したりすることもあります。また、炎症が長引くと色素沈着や瘢痕(はんこん)が残る可能性もあります。

粉瘤は自然に治ることはなく、根本的な治療には手術が必要です。気になるしこりや痛みがある場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診することが重要です。

 

炎症が起こるメカニズム

粉瘤の炎症は、主に「細菌感染」と「異物反応」の2つによって引き起こされます。いずれも内部に溜まった内容物が関係しており、急激な腫れや痛みにつながります。

細菌感染による炎症

粉瘤の内部には角質や皮脂などの老廃物が蓄積しており、細菌が増殖しやすい環境です。毛穴の開口部が塞がることで内部は閉鎖され、一度細菌が入り込むと急速に増殖します。

細菌が増えると、排除しようと免疫反応を起こすため炎症が生じます。その結果、腫れ・赤み・熱感・痛みなどの症状が現れ、さらに進行すると膿が溜まり膿瘍を形成します。

異物反応による炎症

粉瘤の袋が圧迫や刺激によって損傷すると、内部の角質や皮脂が周囲に漏れ出すことがあります。本来皮膚の外にあるべき物質が内部に広がることで、体が異物として認識し、強い炎症反応を引き起こします。

異物反応は細菌感染を伴わなくても起こるため、見た目以上に強い腫れや痛みが生じることも少なくありません。近年では、炎症性粉瘤の主な原因は異物反応であると考えられています。

 

【段階別】粉瘤の炎症の症状

炎症性粉瘤は、進行の程度によって症状が変化します。早い段階で対応することで、症状の悪化や傷跡のリスクを抑えられます。

軽度

初期段階では見た目の変化は小さく、触れたときに違和感や軽い痛みを感じる程度です。日常生活への支障は少ないものの、刺激や圧迫によって悪化しやすく、短期間で腫れや痛みが強くなることもあります。

そのため、自己判断で様子を見るのではなく、悪化する前に医療機関を受診することが大切です。無理に触ったり潰したりしないようにしましょう。

中度

炎症が進むと、腫れや赤みが目立つようになり、安静にしていても痛みを感じることがあります。患部は熱を持ち、触れるとズキズキと強い痛みを伴うのが特徴です。

中度の段階では、内部で炎症が広がっています。自然に改善することはないため、適切な治療が必要になります。

重度

さらに進行すると、内部に膿が溜まり膿瘍が形成されます。痛みは非常に強く、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。炎症が周囲に広がると発熱や倦怠感を伴うこともあるため、早急な治療が必要です。

また、皮膚が薄くなり自然に破裂することもありますが、それは炎症が治ったサインではありません。再発や傷跡が残る原因となるため、すぐに医療機関を受診しましょう。

 

炎症性粉瘤を放置・自己処理するリスク

炎症性粉瘤を放置したり自分で潰したりすると、次のようなリスクがあります。

リスク 詳細
炎症の悪化 腫れ・赤み・痛みが強くなる
短期間で重症化する可能性がある
膿瘍の形成・破裂 内容物が排出されても根治しない
再発リスクが高まる
細菌感染の拡大 赤みや腫れが広範囲に及ぶ
発熱や倦怠感など全身症状につながることがある
色素沈着や瘢痕の残存 炎症が長引くほど皮膚へのダメージが大きくなる
場合によっては皮膚のへこみなど、見た目の影響が強く出る
再発リスクの上昇 内容物だけ出しても袋が残るため再発しやすくなる
炎症を繰り返していると手術の難易度も上がる

炎症性粉瘤の放置や自己処理は、炎症や感染をさらに悪化させる原因になるため、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。

 

炎症性粉瘤の治療方法

炎症性粉瘤の治療は、炎症の程度によって段階的に行われるのが一般的です。主に「炎症を抑える治療」と「根本的に治す治療」に分かれます。

抗生剤の内服

抗生剤は細菌感染が疑われる場合に、炎症の拡大を抑える目的で使用されます。ただし、細菌感染だけが原因ではない可能性も高いため、効果は限定的です。

また、粉瘤の内部は血流が乏しいため、大きい粉瘤の場合は十分な効果が得られないことがあります。内服治療だけでは改善せず、膿が溜まって自壊(自然に破れる)に至ることもあります。

切開排膿

膿が溜まっている場合は、皮膚を切開して内部の膿を排出します。一時的に症状は改善しますが、袋状の組織(被膜)は残るため、あくまで応急処置となります。再発を防ぐためには、あらためて摘出手術が必要です。

また、切開後は洗浄やガーゼ交換のため通院が必要になる場合があります。痛みを伴う処置が続くこともあり、患者様の負担が大きくなる点がデメリットです。

そのため、当院では炎症性粉瘤の場合でも、可能な限り当日手術を行っています。炎症がある場合は被膜を切除することが難しくなりますが、できるだけ腫瘍を摘出します。毎日の通院は必要なく、経過が良ければ約1ヶ月後の再診のみとなります。

手術による腫瘍の摘出

 

 

 

 

 

粉瘤の根本的な治療は、被膜ごと完全に取り除くことです。

炎症が落ち着いている状態であれば、被膜を一塊で摘出しやすいため再発リスクも少なくなります。一方で、炎症が強い場合は周囲の組織との癒着が起こり、被膜の完全摘出が難しくなります。完全に摘出できないと再発リスクが高まるため、重症化する前に治療することが重要です。

また、炎症の期間が長いほど組織の破壊が進み、術後の傷跡が目立ちやすくなる傾向があります。

 

炎症の有無による治療の違い

炎症がある場合とない場合では、手術の難しさや術後の傷跡の仕上がり、痛みの程度が大きく異なります。特に炎症の有無は、再発リスクや傷跡に直結する重要な要素です。

炎症がない場合

炎症がないと被膜が周囲組織と癒着していないため、境界がはっきりしており一塊で取り除きやすくなります。その結果、取り残しが少なくなり再発リスクも低くなります。

また、周囲の皮膚組織へのダメージも少ないため、術後の治癒がスムーズです。炎症性粉瘤と比較すると、傷跡も目立ちにくくなります。

炎症がある場合

炎症がある場合は被膜の摘出が難しくなり、再発のリスクが上がります。炎症を起こしていると、周囲組織との癒着が起きたり、組織そのものが破壊されたりしているためです。

さらに、炎症によって組織がダメージを受けると治癒が遅れ、色素沈着や瘢痕が残りやすくなります。瘢痕は組織を縮めながら治るため、皮膚のへこみ(陥凹)が生じることもあります。炎症の期間が長い、あるいは程度が強いほど、その傾向は顕著に現ります。なお、一度できてしまった陥凹の治療は非常に困難です。

また、炎症部位では発痛物質が増加するため、痛みを強く感じやすくなります。加えて、炎症により組織が酸性に傾くことで局所麻酔の効果が弱まり、手術時に痛みを感じやすくなることもあります。

当院では、炎症の周囲に局所麻酔を打つなどの工夫を行い、できるだけ痛みを感じさせない治療を心がけています。

 

【FAQ】炎症性粉瘤に関するよくある質問

ここでは、炎症性粉瘤に関するよくある質問を紹介します。

粉瘤が赤くなったらすぐ受診すべきですか?

放置すると膿瘍形成や破裂、感染拡大につながる可能性があるため、できるだけ早めに医療機関を受診することをおすすめします。赤みや痛みが出ている場合はすでに炎症が始まっており、短期間で腫れや痛みが急激に悪化することがあります。早期対応ほど治療の負担も軽くなります。

市販薬で治りますか?

市販薬で粉瘤が根治することはありません。一時的に炎症が軽くなることはありますが、根本的な治療には被膜の摘出手術が必要です。自己判断での対応は、長期的な悪化を招く可能性があるため注意してください。

粉瘤は自分で潰しても大丈夫ですか?

無理に潰すと内容物が周囲に広がり、炎症や感染を悪化させるため絶対にやめましょう。一時的に小さくなったとしても、被膜は残るため再発しやすく、かえって治療が難しくなることもあります。傷跡や色素沈着のリスクも高まるため、自己処置は避けてください。

炎症があると手術はできませんか?

炎症がある場合でも手術は可能なケースがあります。ただし、炎症の程度や経過によっては切開排膿などを先に行い、段階的に治療することもあります。炎症が強いと被膜の完全摘出が難しくなり再発リスクが高まるため、症状に応じて最適な治療方法を選択することが重要です。

 

炎症性粉瘤は早期対応が重要

炎症性粉瘤は、赤みや痛みが出た時点で炎症が進行しており、放置したり自己処理したりすると急激に悪化する可能性があります。軽度の段階でも自然に治ることはありません。

炎症がある状態では手術の難易度が上がり、再発や瘢痕のリスクも高くなります。反対に、炎症がない早期の段階で治療を行えば、患者様の負担を抑えながらきれいに治すことが可能です。

違和感やしこりに気づいた段階で放置せず、早めに医療機関を受診し適切な治療を受けましょう。

 

院長紹介

日本形成外科学会 専門医 古林 玄

東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科 新宿院 院長 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。

がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。

この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。

他にも多くの治療について解説しております。

2020.01.14

粉瘤(アテローム)の症例

その他の症例をブログにて画像と動画を合わせて解説しています。

ブログはこちらから

 

症例①

Before

症例の詳細 頸部の3㎝大の粉瘤です。3㎜パンチで切開しています。

After

症例の詳細 術後一か月の状態 傷が一番硬くなる時期です。1か月でも目立ちにくくなりますが、3か月から6か月で創部は柔らかく、更に目立ちにくくなります。

主なリスク:傷跡、ケロイド、内出血、疼痛、再発

症例②

Before

耳介後面の腫瘤です。くりぬき法で切除することもできますが、皮膚が余ってしまうため、皮膚の切除を兼ねて、切開法により摘出しています。

After

1週間後の抜糸です。創部はまだこれから綺麗になっていきます。

主なリスク:傷跡、ケロイド、内出血、疼痛、再発

症例③

Before

臀部の粉瘤です。非常に大きな腫瘍でしたが、くりぬき法によって摘出しています。

After

術後1か月です。傷はまだ硬いですが、徐々に柔らかくなります。

主なリスク:傷跡、ケロイド、内出血、疼痛、再発

2018.12.04

粉瘤(アテローム)の症例紹介

症例

右頬の粉瘤

右頬の粉瘤(良性の皮膚腫瘍)右頬に1.5cm大の粉瘤が見られます。中央にcomedoと言う臍の様な点が見られます。これが粉瘤の特徴になります。この場合にくり抜き法の適応になります。1〜2mmのパンチでくり抜き、中の被膜を取り出すことで、最小の傷で腫瘍を切除出来ます。

頭部粉瘤

頭部粉瘤(良性の皮膚腫瘍)こちらも中央に臍が見られます。くり抜き法の適応になります。

前胸部粉瘤

前胸部粉瘤(良性の皮膚腫瘍)前胸部の腫瘤切除ではケロイドが出来やすいため、大きな切開には注意が必要です。ケロイド体質の方はご相談下さい。術後にステロイドの注射を行う場合があります。

左上腕部粉瘤

左上腕部粉瘤(良性の皮膚腫瘍)約5cmの粉瘤です。ここまで大きくなるとくり抜き法での腫瘍切除は少し難しくなります。炎症の起こっていないものならくり抜き法も可能なので手術方法はご相談下さい。

皮膚表面の治療・手術を専門とする形成外科専門医のいるクリニック

大阪で大阪で皮膚癌(がん)や皮膚腫瘍の検査・治療・手術なら大阪梅田形成外科粉瘤クリニック

皮膚がんの疑いがある場合は早期の検査と治療が極めて重要です。
専門医による診断を受けることで症状の正確な把握と適切な治療計画を立てることができます。皮膚がんの早期発見は治療の成功率を大きく左右します。

大坂梅田形成外科粉瘤クリニックでは、形成外科専門医による日帰り手術を行っております。粉瘤をはじめ、腫瘍や脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂と幅広い手術に対応しております。見た目にもきれいな仕上がりで再発の少ない手術を行っております。

また当院では女性の医師による診察・手術も行っております。

アクセス

2018.12.04

こぶのような粉瘤と、類似疾患について

皮膚の下にこぶのようなしこりができると、粉瘤(ふんりゅう)を疑う方も多いかもしれません。
しかし、こぶ状のしこりは、粉瘤だけでなく、ガングリオンや脂肪腫など複数の疾患が疑われるため、見た目の判断だけでは判断が難しいケースも多いです。
そこで本記事では、代表的な3つの疾患の違いと見分け方、受診の目安、医療機関での検査(MRI)について詳しく解説します。

こぶのような粉瘤

こぶのような粉瘤こぶ状のしこりには、ガングリオン・脂肪腫・粉瘤などがあります。粉瘤は袋状の組織が皮膚下にできて、そこに垢や皮脂などの老廃物がたまった良性腫瘍で、巨大化や臭いを発生することがあり、炎症によって大きく腫れて痛むことがあります。ガングリオンや脂肪腫は症状や大きさなどにより経過観察でも問題はありませんが、粉瘤は手術でしか治すことができず、悪化させやすいため早めの治療がおすすめです。ただし、どのしこりでも「急に大きくなる」「硬い」「痛み・しびれがある」などがあれば、自己判断せず早めに受診してください。

粉瘤、脂肪腫、ガングリオンの違い

ガングリオン(ゼリー状のこぶ)

ゼリー状の粘液がたまってできたしこりで、関節の周囲にできやすい傾向があります。20歳~50歳が主に発症し、若い女性に発症が多いとされています。ガングリオンの大きさは米粒ほどの場合もありますが、ピンポン玉くらいになることもありサイズはさまざまです。ガングリオン自体が痛みを起こすことはありませんが、神経を圧迫することで痛みやしびれといった症状を起こすことがあります。
動作の邪魔になる・洋服などを引っかけてしまう・神経を圧迫して痛みやしびれを起こしている・見た目が気になる場合には治療を行います。注射針で内容物を排出させる保存的治療、そして手術で摘出する根治治療があり、状態やお考えによって適した手法を選択します。

脂肪腫(脂肪によるこぶ)

皮下に発生する腫瘍として最も多いのがこの脂肪腫で、数㎜から10㎝以上になることもあります。背中や肩、首への発生が多く、次いで四肢にも多く現れます。痛みはなく、皮膚がドーム状に盛り上がり、ゆっくりと大きくなっていきます。ほとんどの脂肪腫は幼いころにできると考えられていますが、発育が極めて遅いため何十年も経過してから発見されることも多くなっています。小さくて気にならないものであれば経過観察しても問題ありませんが、大きさの変化が早い場合や硬さが目立つ場合は、悪性を含めた判断が必要になることもあります。なお、脂肪腫は切除による手術でしか治すことができません。
脂肪腫は基本的に痛みがないケースが多い一方で、位置や大きさによって周囲を圧迫し、痛みや違和感が出る場合があるため、しこりを感じたら1度受診することをおすすめします。

粉瘤(放置すると悪化する可能性があるこぶ)

粉瘤はしこりやふくらみとして感じるこぶの一種で、皮膚の下にできた袋状の組織に垢や皮脂などの老廃物がたまった良性腫瘍です。老廃物をためる袋状の組織は表皮の変形によってできますので、身体のどの部分にもできる可能性があります。
粉瘤の場合、巨大化や悪臭の発生、炎症などを起こす可能性がありますので、こぶで炎症が起きている場合には粉瘤の可能性が高いと言えます。粉瘤は手術以外で根治することができず、巨大化したり、炎症を起こして大きく腫れると綺麗に治すことが困難になりますので、早めに治療を受けておくと安心です。

粉瘤、脂肪腫、ガングリオンを見分けるポイント

粉瘤とガングリオン→発生部位で見分ける

ガングリオンは関節の周辺に好発します。そのため、発生部位である程度の見分けがつきます。ただし関節部分に粉瘤ができないわけではありませんので、正確な診断には受診が必要です。

粉瘤と脂肪腫の違い→見た目や触感で見分ける

脂肪腫と粉瘤は身体のどの部分にもできる可能性がありますので、発生部位は参考になりません。ただし、脂肪腫は皮膚の深い層にでき、粉瘤は比較的浅い層にできることが多いので、見た目である程度見分けることができます。色に変化がなく盛り上がっているものは脂肪腫である可能性が高く、黒い点がある・全体が青黒い場合には粉瘤の疑いが強いと言えます。ただし、はっきりとした違いがわからないこともありますので、受診して診断を受けましょう。診断には、エコー(超音波)やMRIの検査で判断するケースが一般的です。

 

しこりが「がん」や「肉腫」の可能性もある?

がんは、皮膚・粘膜・臓器など「上皮(表面の組織)」から発生する悪性腫瘍を指すことが多いのに対し、肉腫は脂肪・筋肉・血管・神経など「軟部組織」から発生する悪性腫瘍の総称です。
脂肪腫と紛らわしい病気として、脂肪から生じる悪性腫瘍(脂肪肉腫など)が挙げられるため、見た目だけで判断せず、必要に応じて検査で判断することが大切です。
以下のような症状がある場合は、早急に受診してください。

  • ・サイズが大きい(目安として5cm以上)
  • ・短期間で急に大きくなる(増殖スピードが速い)
  • ・触ると硬い、動きにくい(皮膚や深部に癒着したように感じる)
  • ・痛み、しびれ、違和感がある(神経や筋肉の圧迫が関係する場合)

脂肪腫と脂肪肉腫の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

この症状が現れたら粉瘤です

この症状が現れたら粉瘤です粉瘤は内部の老廃物が独特の臭いを発生させることがあります。圧迫されて白いドロドロした内容物が出てくると強い臭いを生じます。また、炎症を起こしていると内容物が出てこなくても臭気を発することがあります。化膿がひどくなると臭いも強くなります。ガングリオンや脂肪腫にはこうした臭いがありませんので、独特の臭気がしたら粉瘤だと考えられます。
粉瘤の炎症が進むと痛みも強くなりますので、臭いに気付いたらできるだけ早く受診して治療を受けましょう。また、赤く腫れて熱をもつ、急に大きくなるなどの変化がある場合も、早めに受診して状態を判断してもらうことが大切です。

 

Q&A|こぶのようなしこりでよくある質問

急に大きくなったら悪性ですか?

必ずしも悪性と限らないですが、大きくなるスピードが早い場合、自己判断は危険です。早めに医療機関を受診し、必要に応じてMRIなどの検査で判断してもらいましょう。

痛みがないなら放置しても大丈夫?

粉瘤・脂肪腫は痛みがないこともありますが、粉瘤は炎症で悪化することがあります。大きさや硬さに変化がある場合は受診して判断するのが安心です。

急に大きくなったら悪性ですか?

粉瘤が疑われる場合は形成外科や皮膚科、脂肪腫が疑われる場合は形成外科、関節周囲でガングリオンが疑われる場合は整形外科が目安です。自己判断が難しければ、まずは形成外科で相談するとスムーズです。

 

まとめ

しこりの正体が「脂肪腫」なのか「粉瘤」なのか、あるいは別の疾患なのかを正確に見分けるには、専門医による診察と画像検査が必要です。

特に粉瘤は炎症を起こすと痛みを伴い、治療も長引く可能性があります。また、稀に悪性のケースも隠れているため、「たかがしこり」と放置せず、気になる症状があればお気軽に形成外科へご相談ください。

2018.12.04

粉瘤とほくろの違い

粉瘤とほくろについて

粉瘤は小さな開口部が皮膚上にできることがあり、ここにたまった皮脂が空気に触れて酸化することで黒く見え、ほくろに間違われることがあります。粉瘤は放置していると炎症を起こすリスクがあるため、早めの治療が望ましい疾患です。また新たにできて大きくなっていくほくろの場合悪性の可能性がゼロではないため、できるだけ早く医療機関を受診するようにしてください。

粉瘤の原因

粉瘤は、皮膚の下にある袋状の組織に垢や皮脂などの老廃物がたまる良性腫瘍です。発症の原因は一部がヒトパピローマウイルスの感染や外傷などと判明することがありますが、ほとんどの場合は不明です。

ほくろの原因

ほくろは良性の母斑細胞(ほくろ細胞)が集まったもので、医学的には色素性母斑(しきそせいぼはん)と呼ばれています。
ほくろができる原因は、主に紫外線の影響であり、肌への刺激やストレス、疲労なども関連しているとされています。ほくろが黒く見えるのは、メラニン色素を形成するメラノサイトという色素細胞が過剰に活性化してメラニンを作り過ぎてしまうことが原因です。メラニンは紫外線から肌を守るための機能を担っており、皮膚の色を決定する物質ですが、体外への排出が何らかの原因でうまく行われなくなると、ほくろが形成されます。

粉瘤とほくろを見分けるポイント

粉瘤とほくろは全く異なるものですが小さく黒い点があるという状態の場合、一般の方では判断がつかないことがあります。ほくろには悪性のものもありますので、疑わしいものに気付いたらきるだけ早く受診してください。

ポイント1:黒い点

初期の粉瘤は皮膚の開口部に皮脂がたまって、それが空気で酸化して黒い点に見えることがあります。ほくろには開口部がなく、色素細胞が集まっています。

ポイント2:炎症の有無

粉瘤は袋状の組織に老廃物がたまったものです。袋の中の老廃物が増えると粉瘤のサイズが大きくなります。また炎症を起こすこともあります。ほくろは紫外線などの刺激を受けることで大きくなるケースはありますが、炎症を起こすことはないため、炎症を起こしたら粉瘤の疑いが強いと言えます。
ただしほくろで急激に大きくなった場合には、「悪性黒色腫」の可能性がありますので急にほくろができたり、大きくなってくるようでしたら速やかに医療機関の受診が必要です。

ポイント3:悪臭

粉瘤は袋の中に老廃物が詰まっているため、独特の悪臭を発することがあります。通常は圧迫などによってドロドロした内容物が出てきて臭いを生じますが、炎症を起こしている場合、触れなくても悪臭を生じさせることがあります。ほくろが内容物を生じさせたり、悪臭を発することはありませんので臭いは見分けるための有効なポイントになります。

粉瘤とほくろ、判断に迷ったら

  • 大きくなってきた
  • 独特の臭いがある
  • 赤みや痛みが現れた

ほくろだと思って放置していたできものが上記のような症状がでたら粉瘤である可能性があります。
サイズが大きくなってきた場合悪性腫瘍の可能性もゼロではありませんので、できるだけ早めに受診するようにしてください。
粉瘤の場合には、皮膚科でも治療を受けられますが形成外科であれば、より綺麗に早く治せる可能性が高くなります。悪性かどうかの検査も形成外科で受けられますので、安心していらしてください。また、形成外科を受診される際には、日本形成外科学会が認定する「形成外科専門医」が診療や手術を行っているかどうかを必ず確認するようおすすめしています。

2018.12.04

粉瘤とイボの違い、その他のおできについて

見た目が粉瘤と似ている皮膚の疾患

見た目が粉瘤と似ている皮膚の疾患粉瘤はイボやおできに症状が似ていることもありますが、治療法が大きく異なるためその違いを知っておくことで、より早く適切な治療を受けられます。粉瘤という病気自体が一般的にはまだよく知られていないため、まず粉瘤についてご説明し、それからイボやおできなどとの違いについてお伝えしていきます。

粉瘤について

粉瘤について粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に袋状の組織ができてその中に垢や皮脂などの老廃物がたまる良性腫瘍です。

粉瘤の症状と治療法

初期症状としては、触れた時に感じる小さなしこりです。進行すると中の老廃物が増えて大きくなることがあり、圧迫されて内容物が出てくると独特の悪臭を生じることもあります。細菌感染や、中の袋状のものが破れて老廃物が皮膚内部に広がると炎症を起こし、赤く腫れて痛みを起こします。炎症を起こした粉瘤は、炎症性粉瘤、化膿性粉瘤と呼ばれます。炎症を起こすと内容物が外に出ていなくても悪臭を発することがあります。
内容物を取り出しても袋状のものが残っていると再発を繰り返すため、自然治癒することはありません。根治のためには外科的な切除が必要です。また、炎症が強い場合には抗生物質などにより炎症を鎮め、後日手術を行うことでより小さな傷痕に抑えることが可能です。

イボについて

イボは医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれており、尋常性疣贅、老人性疣贅、伝染性軟属腫、扁平疣贅、尖圭コンジローマなど、さまざまな種類に分けられます。健康な人でも発症する可能性がある皮膚疾患であり、ウイルス感染などが原因としてあげられます。

イボができる原因

ウイルス感染によって起こることがほとんどであり、ヒトパピローマウイルス(別名:ヒト乳頭腫ウイルス)の感染が特に多いとされています。ウイルスが小さな傷から皮膚に入って感染し、発症します。ただし、イボの原因ウイルスは100種類以上あると言われております。

イボの症状

尋常性疣贅

手足の指や足の裏に平らで小さい丘疹(きゅうしん)ができるのが初期症状です。サイズはほとんどが数㎜程度であり、稀にできる大きなものでも2㎝程度です。動作によりすれやすい場所にできた場合、角化して石灰色になり、大きくなってザラついた感触に変わることがあります。痛みなどはありませんが、かゆみが出ることが稀にあります。

足底疣贅

足の裏にできるため、体重がかかると圧迫されて平らになっていきます。周辺の皮膚が硬く・分厚くなり、表面がザラザラします。色は白や黄色っぽいことが多く、サイズは数㎜から3㎝程度であり、魚の目やタコに似ています。体重のかかり方で神経を圧迫して痛みを感じることはありますが、触れることで痛むことはありません。タコだと思って表面を削ってしまうと出血する可能性がありますので注意が必要です。

イボの治療

「液体窒素治療」と「イボ剥ぎ法」が健康保険適用で受けることができる治療法です。

液体窒素治療
※当院では液体窒素のご用意はございません。

マイナス200度のスプレーを患部に吹きかけ、ウイルスに侵された細胞を直接破壊します。また、免疫を賦活させるため、ウイルスの駆逐を期待できます。治療に痛みがあり、また治りにくいため根気が必要な治療法です。

イボ剥ぎ法

局所麻酔を行った上で外科的にイボを切除する手術を行います。1回で完治できる確率が高く、形成外科の手術を受けることでより綺麗に治すことが可能です。

粉瘤とイボの違い

イボと粉瘤は似た症状が現れることもありますが、治療法が異なります。ただしどちらも形成外科の日帰り手術でより綺麗に治すことが可能です。判断がつかない場合には、お気軽にご相談ください。

おでき、癤(せつ)について

一般的には「おでき」と呼ばれるできものも粉瘤と似て見える場合があります。おできは「癤(せつ)」と呼ばれる皮膚の感染症です。原因となる黄色ブドウ球菌が毛包という毛穴の内部や皮脂腺、その周囲から感染して発症します。

おできができる原因

癤(せつ)は黄色ブドウ球菌の感染によって発症しますが、黄色ブドウ球菌は皮膚に生息している常在菌です。通常は外部の細菌が中に侵入するのを防ぎ増殖を抑えていますが、風邪や睡眠不足などによって免疫力が落ちると感染が起こり、おできである癤(せつ)ができてしまいます。
癤(せつ)は真皮層から皮下組織層という皮膚の深部に炎症を起こしている状態です。「結節(けっせつ)」や「硬結(こうけつ)」といったしこりのような症状がおきます。

おできの症状

最初から腫れに厚みがあってしこりのような感触があります。ニキビとの違いはおでき(癤)の場合、初期からしこりのような厚みがあること、そしてなかなか治らないことがあげられます。
腫れができて3~5日経過するとほとんどの場合、中心から膿が出てきます。炎症が強い場合にはこの膿の量も増え、悪化すると数ヶ所からにじむように出てくるケースもあります。痛みや熱感なども起こりやすく、膿が多い場合は迅速に排膿処置を行う必要があります。

粉瘤とおできの違い

しこりのようなものが触れるという初期症状に関しては、おできと粉瘤が似ていると言えますが、おできの場合には痛みが早い段階で起こるため比較的区別しやすいです。
治療に関して、粉瘤は外科的な手術でなければ根治できませんが、おできは薬物療法などで治すことも可能です。ただし悪化したおできの場合には排膿処置など外科的な処置が必要になるケースもあります。
おできの場合も外科的な処置が必要になるケースもありますので、粉瘤とおでき判断に迷う場合には、より綺麗に治すことができる形成外科の受診をおすすめしています。

2018.12.04

粉瘤と尋常性痤瘡(ニキビ)の違い

 

粉瘤と尋常性痤瘡(ニキビ)の違い

粉瘤とニキビの違いとは?

粉瘤とニキビの違いとは?

初期の粉瘤は触れると小さなしこりがあるように感じられますが、見た目の変化はほとんどありません。この時点ではあまり自覚されにくいのですが、炎症が起きて赤く腫れてくるとニキビだと勘違いされることがあります。

ただし、ニキビと粉瘤は医学的に全く異なる疾患です。原因、治療方法、症状、好発部位を知ることで、適切な対応を取れるようにしましょう。

特に、見た目が似ていることで誤ったセルフケアを続けてしまう方も少なくありません。ニキビだと思って市販薬を使いながら様子を見ているうちに、実際には粉瘤であったために炎症が強くなったり、しこりが大きくなったりするケースもあります。見た目だけで自己判断せず、気になるできものがある場合は早めに医療機関へ相談することが大切です。

ニキビの特徴

ニキビができる原因は、毛穴の奥にある皮脂腺からの皮脂分泌の亢進や毛穴の詰まりです。これにより毛穴が感染を起こして赤く腫れます。

皮脂が毛穴にたまる

皮脂腺から分泌される皮脂が過剰であったり、排出がスムーズでないと毛穴に皮脂がたまります。

毛穴が黒っぽくなる

毛穴にたまった皮脂が酸化して、毛穴が黒っぽくなります。

毛穴が炎症を起こす

毛穴が炎症を起こして、赤くなる、痛みを起こす、膿がたまるなどの症状が現れます。

皮脂が毛穴に詰まった時に、肌の常在菌であるアクネ菌が炎症を起こします。アクネ菌は嫌気性菌という酸素を嫌う細菌で、皮脂腺の奥という酸素に触れない場所に生息しています。毛穴に皮脂が詰まると酸素に触れない環境が広がるため、アクネ菌が皮脂を栄養分に増殖して炎症を起こします。

ニキビは皮脂腺がある毛穴であればどこにでもできる可能性がありますが、特にできやすいのは皮脂腺が多い部分です。顔では額・鼻・顎の毛穴に皮脂腺が多く、これらをまとめてTゾーンと呼ばれています。

粉瘤の特徴

粉瘤は皮膚の下に袋状のものができて老廃物がたまった腫瘍です。毛穴以外の場所にもできます。炎症を起こすと赤く腫れてニキビだと勘違いされることがよくありますが、全く異なる病気です。

粉瘤は、中に入っている老廃物が増えていくことで大きくなりやすく、中には数10㎝にまで巨大化することがあります。ある程度大きくなったものはニキビではないことがはっきりわかります。

ニキビが毛穴の感染であるのに対して、粉瘤は皮下に嚢腫(粉瘤の袋)が出来てしまう皮下腫瘍であり、性質が全く異なります。また、ニキビは毛穴の詰まりとアクネ菌の増殖が原因だとわかっていますが、粉瘤ははっきりとした原因がほとんどの場合わかりません。ヒトパピローマ(乳頭腫)ウイルスの感染や外傷が原因であるとわかることもありますが、これは稀なケースです。また、粉瘤ができやすい体質があることもわかっています。

粉瘤は皮膚のどこにでもできる可能性があり、特に顔や背中に発生しやすい傾向です。

 

粉瘤とニキビを見分けるポイント

粉瘤とニキビは、炎症を起こすとどちらも赤く腫れるため見分けがつきにくいことがあります。

ただし、できる場所・しこり感・大きくなり方・内容物の特徴には違いがあり、いくつかのポイントを押さえると見分けやすくなります。

項目 ニキビ 粉瘤
主な原因 毛穴の詰まり、皮脂の増加、アクネ菌による炎症 皮膚の下にできた嚢腫に老廃物がたまる
できやすい場所 額・鼻・顎など皮脂腺の多い部位 顔・背中・首・耳の後ろなどさまざま
触感 表面の炎症が中心 皮膚の下にしこりを感じやすい
大きさ 大きくなっても限界がある 徐々に大きくなり、巨大化することもある
内容物 皮脂、膿 角質や皮脂などの老廃物
におい 基本的に強い悪臭はない 独特の強い臭いを伴うことがある
ポイント1:できもの表面の黒い点

粉瘤には「へそ」と呼ばれる開口部ができることがあります。皮膚の上の黒い点ですが、これは開口部を塞いだ皮脂が酸化して黒く見えています。ニキビでも黒い点が確認できることがありますので、この段階では見分けがつかないケースも多いです。

ただし、粉瘤では黒い点に加えて皮膚の下にしこりのようなふくらみを感じることがあります。黒い点だけで判断せず、触ったときの感触もあわせて確認することが大切です。

ポイント2:サイズ
項目 ニキビ 粉瘤
大きさ 大きくなっても限界がある 少しずつ大きくなることがある
経過 比較的早く変化しやすい 長期間残ることがある
見分け方 一時的に腫れて目立つことが多い 徐々に大きくなりしこりとして残りやすい

粉瘤はニキビと違い、10㎝やそれ以上に巨大化することがあります。ニキビが大きくなることはないため、大きくなった粉瘤は簡単にニキビと見分けることができます。

また、ニキビは一時的に赤く腫れて目立つことがあっても、長期間同じ場所にしこりとして残り続けることは多くありません。 一方で粉瘤は、老廃物がたまることで少しずつ大きくなるのが特徴です。

ポイント3:悪臭がある内容物
項目 ニキビ 粉瘤
内容物 皮脂、膿 角質や皮脂などの老廃物
におい 基本的に強い悪臭はない 独特の強い臭いを伴うことがある
見分け方 膿や皮脂が出ても、強いにおいは出にくい 白色〜黄色の内容物が出て、悪臭を伴うことがある

粉瘤は老廃物がたまったものです。圧迫されて内容物が出てくることがあり、独特の強い臭いを発することがあります。炎症を起こすと特に触れなくても悪臭を生じることもあります。この臭いはニキビでは生じませんので、見分ける大きなポイントになります。ただし、無理に潰してしまうと炎症につながりますので、触れずに受診して治療を受けてください。

 

セルフケアの注意点

粉瘤やニキビのようなできものが気になると、つい触ったり押し出したりしたくなりますが、自己流のセルフケアは炎症を悪化させる原因になります。特に粉瘤は、内容物を出して一時的に小さくなっても、皮膚の下にある嚢腫が残っている限り根本的には治りません。無理に潰すと細菌感染や炎症が強くなり、赤み・痛み・腫れが悪化することもあります。市販薬やスキンケアで改善しないしこりは、早めに医療機関で相談することが大切です。

 

治療の目安

できものがなかなか治らない、同じ場所で繰り返す、触るとしこりのように感じる、大きくなってきた、臭いのある内容物が出るといった場合は、粉瘤の可能性があります。

また、赤く腫れて痛みが強い、熱をもつ、膿がたまるなど、炎症が強い場合も早めの受診が必要です。こうした状態を放置すると、治療が長引いたり、きれいに治しにくくなったりすることがあります。

皮膚科・形成外科のどちらでも相談できますが、術後のことを考えたきれいな仕上がりを重視したい場合は、形成外科での治療も有力な選択肢になります。

 

粉瘤とニキビは治療法が異なります

ニキビは内服薬と外用薬やレーザーなどの保存療法で治すことができます。一方、粉瘤は嚢腫という中の袋を外科手術で綺麗に除去しないと根治できません。ニキビだと思って市販の薬剤や化粧品でケアを続けて悪化させてしまうケースもありますので、治りにくいニキビがあるようでしたら粉瘤の可能性があります。早めの受診をおすすめします。

粉瘤で受診する場合、皮膚科・形成外科のどちらでも治療は可能ですが、綺麗に治すという点では形成外科での治療が適しています。その際には、日本形成外科学会が認定する形成外科専門医が治療を行っているかどうかを確かめることも重要です。

 

院長紹介

日本形成外科学会 専門医 古林 玄

東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科 新宿院 院長 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。

がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。

この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。

他にも多くの治療について解説しております。

2018.12.04

粉瘤の臭いについて

 

粉瘤の臭いについて

粉瘤の臭いについて

粉瘤は、独特の不快な臭いを発することがあります。皮膚の下にある袋(嚢腫)に溜まった老廃物が、表面に押し出されてきた時に特に強い臭いを発します。内容物は白や黄色っぽいドロドロした状態をしています。粉瘤はニキビに似て見えることもありますが、ニキビではこうした臭いの強い内容物が出てくることはありません。そのため、この臭いは粉瘤であることを見分ける大きなサインとなります。
また、炎症が起こっている場合には、内容物が出ていなくても臭いを発することがあります。

粉瘤の悪臭

何日も履き続けた靴下やタンパク質の腐敗臭などに例えられるほど、強烈で独特な悪臭を放ちます。触れたり圧迫したりすることで、臭いのもととなるドロドロした内容物が排出され悪臭が発生します。また炎症を起こすと、直接触れていなくても周囲に臭いを感じるケースもあります。

 

粉瘤の臭いの原因

内部の老廃物自体の臭いに加え、細菌が代謝の過程で分泌する成分が臭気を発していると考えられます。

原因1:老廃物自体の臭い

垢や皮脂などの老廃物が皮膚の下に長い期間とどまることで、悪臭を放つようになります。

原因2:細菌が代謝の過程で発する物質

粉瘤が炎症を起こすと、嫌気性菌(プロプリオバクテリウムなど)が増殖し、悪臭の原因となるプロピオン酸を生産します。この場合、内容物が表に出なくても、皮膚にある小さな開口部から臭いが漏れてしまいます。

粉瘤は炎症を起こすと悪臭を生じるリスクがかなり高くなります。そのため、炎症を起こす前に受診して治療を受けることが重要です。

原因3:炎症や化膿によって発生する膿の臭い

粉瘤に炎症が起きると、内部に膿がたまって強い臭いを発することがあります。膿そのものにも独特の臭気があり、老廃物の臭いと混ざることで、さらに不快な悪臭として感じることが多くなります。特に赤みや腫れ、痛みを伴っている場合は、化膿が進んでいる可能性が高いため注意が必要です。

 

粉瘤のセルフケアと限界

粉瘤が気になる場合でも、自宅でできるセルフケアには限界があります。患部を清潔に保ち、刺激を避けて悪化を防ぐことは大切ですが、臭いが気になるからといって無理に内容物を押し出すのは逆効果です。内容物が出て一時的に小さくなったように見えても、皮膚の下にある袋(嚢腫)が残っている限り根本的には治りません。臭いを繰り返す、赤く腫れる、痛みがあるといった場合は、セルフケアだけで改善を目指すのではなく、早めに医療機関で相談しましょう。

 

臭いのある粉瘤は潰さないでください!

粉瘤からドロドロしたものが出てくると、気になって習慣的に潰してしまう方が多くいらっしゃいます。
しかし、粉瘤は嚢腫と呼ばれる袋状の組織を外科的に除去しない限り、完治することはありません。内容物を出して一時的に小さくなっても、袋が残っている限り再び老廃物がたまっていきます。また、無理に潰すと袋が破れ、内容物が周囲の組織に漏れ出すことで、激しい炎症を引き起こすリスクがあります。繰り返すうちに巨大化したり、化膿してきれいに治すのが難しくなったりすることもあるため、触れずにできるだけ早く受診してください。

 

粉瘤の治療法

粉瘤の治療法は、主にくりぬき法と切開法の2種類です。粉瘤の大きさ、炎症の有無、発生部位などによって最適な方法を選択します。

くりぬき法

特殊な器具で粉瘤に小さな穴をあけ、そこから内容物を出した後に袋(被膜)を抜き取る方法です。最小限の切開で摘出できるため、体への負担が少なく、傷跡が目立ちにくいのが特徴。手術時間も比較的短いため、手術に不安を感じている方でも受けやすい治療法です。

切開法

腫瘍の直上をメスで切開し、粉瘤を袋ごと摘出する方法です。粉瘤を塊で取り除きやすいため、サイズが大きい場合や状態によってはこちらの方法が選択されることもあります。再発のリスクを最大限抑えたい場合に適した方法です。

炎症のある粉瘤の治療は専門のクリニックへ

当院では、できるだけきれいに治すことを重視して粉瘤の治療を行っています。臭いのある粉瘤の治療は、炎症の有無や膿の量によって方法が異なります。基本的にはくりぬき法という手法を採用していますが、形成外科専門医としての知識と経験を活かし、個々の状態に合わせた丁寧な手術を行っています。
炎症が強く膿が多い場合には、まず小さく切開して膿を取り出す「排膿処置」を行い、炎症が落ち着いてから改めて摘出手術をご提案することもあります。
なお、粉瘤の手術は入院不要の日帰り手術です。

 

院長紹介

日本形成外科学会 専門医 古林 玄

東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科 新宿院 院長 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。

がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。

この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。

他にも多くの治療について解説しております。

2018.12.04

粉瘤治療は何科でかかるべき?

形成外科で診るという選択

形成外科で診るという選択粉瘤(アテローム)は皮膚の下にできる良性の腫瘍です。袋状の組織に垢や皮脂などの老廃物がたまったものです。袋の中の老廃物や膿を出しても袋状の組織が残ったままでは再発を繰り返しやすいため、根治には外科手術が必要です。外科手術といっても局所麻酔で行うことができ、入院の必要はなく外来で受けられます。
皮膚のできものですから皮膚科で治療を受けることが一般的ですが、手術の傷をできるだけ残さずにきれいに治すことを考慮するのであれば、形成外科での治療がおすすめできます。

形成外科の特徴とは

形成外科は、傷や変形をただ修復するだけでなく「綺麗に治す」ための専門的な知識や技術を持って治療に当たる診療科です。眼科や循環器科、消化器科など身体の部位や臓器別の診療科ではなく、形成外科は外科系の専門領域です。
形成外科では、『身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使して機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすること』を診療の目的としており、綺麗に治すことで患者様の生活の質 “Quality of Life” の向上に貢献します。

形成外科で扱う領域

形成外科では、外傷(ケガややけど、顔面骨折など)、腫瘍(あざ、皮膚潰瘍、良性腫瘍)、がんの切除と再建、先天異常、美容医療といった領域で適切な診療を行っています。

外傷

顔面や手指など、繊細な機能を持っており、綺麗に治すことが特に求められる部位を中心にしたけが・やけどの治療を行います。植皮手術が必要になる深いやけどや顔面骨折の治療も行います。

腫瘍

皮膚や皮下の腫瘍を中心に扱います。母斑などのあざは先天異常のひとつですが、これも良性腫瘍に含まれます。

がんの切除と再建

悪性腫瘍の切除と、再建を行います。乳房再建では、がん手術時に行う一次再建と、手術後に改めげ行う二次再建手術が行われています。

先天異常

生まれつき体表の形に異常がある場合を対象としています。頭や顔、耳の変形、唇裂・口蓋裂などの治療を行います。

美容医療

いわゆる美容整形で、美容を目的に行います。※当院では行っておりません。

皮膚科と形成外科の選び方

皮膚科と形成外科のどちらを受診するかで迷う場合、よりご自分に適した判断をするために、それぞれの特徴を知ることが重要です。

診療科 メリット デメリット
皮膚科 皮膚疾患全般の知識が深い 手術経験が少ない可能性がある
形成外科 手術による傷跡を目立たなくすることができる 粉瘤ではない場合、改めて皮膚科受診の必要が出てくる可能性がある

何を重要視して診療科を選ぶか

何を重要視して診療科を選ぶか皮膚科と形成外科のメリットやデメリットを考慮した場合、粉瘤かニキビかを知りたいケースや、傷跡が多少残ってもあまり気にならない場合には皮膚科への受診が適しています。また粉瘤ではなく、薬物療法などで治癒が見込める場合には皮膚科ではよりスムーズに治療を受けられる可能性が高いと言えます。
一方できるだけ綺麗に治したい、日帰りで手術を受けたい場合には形成外科への受診が適しています。特に目立つ部分に粉瘤がある場合には、形成外科受診をおすすめしています。

形成外科を選ぶポイント

形成外科を選ぶポイント形成外科は特殊で繊細な数々の手技や深い知識が必要な専門診療科です。形成外科を選ぶポイントでは、日本形成外科学会認定形成外科専門医が手術を行っているかどうかが最も重要です。
形成外科専門医は、医師の資格を有した上で2年間の形成外科初期臨床研修を終了しており、その後形成外科領域すべてで定められた研修カリキュラムを4年以上の専門医研修において修め、資格試験に合格して認定されます。専門医であるということは、形成外科学会という専門医集団に知識と技術を認められているということなのです。

粉瘤治療に力を入れている形成外科クリニック

形成外科でも外傷の治療経験が豊富なクリニックもあれば、乳房再建を得意としているクリニックもあります。粉瘤の手術を受ける場合には、粉瘤治療の経験が豊富な形成外科専門医のいるクリニックを受診することが重要です。
当院では数多くの粉瘤治療を行ってきた形成外科専門医が手術を担当しております。できるだけ傷跡を目立たないようにしたい、痛みが最小限の治療をしてほしいという方には、ぜひご相談いただきたいと考えています。

粉瘤治療経験が多い形成外科専門医による手術

正確な診断

当院では、摘出した組織の生検を行い、正確に診断しています。そのためイボやほくろなど類似の疾患鑑別が可能です。「粉瘤かどうかわからない」場合でも安心して診療を受けていただけます。また悪性の可能性が高い場合や全身麻酔を必要とするケースでは、連携している大学病院などをご紹介してスムーズに治療を受けられるようにしています。

健康保険適用で経済的にも安心

当院では、粉瘤の検査から診断、手術など一連の治療をすべて健康保険適用で行っています。また民間の医療保険に加入している場合には、契約内容などによって手術給付金が受けられることもあります。事前に契約している保険会社にお問い合わせください。

日帰り手術が可能なので、時間的な負担も軽減

ほとんどの粉瘤の場合、入院が不要な日帰り手術が可能です。手術自体も5~20分程度で終わります。お身体への負担も少なく、お忙しい方でも手術を受けられます。また手術は完全予約制ですので、長くお待たせすることもありません。

粉瘤手術の予約はこちら>>

2018.12.04

粉瘤(アテローム)とは

 

粉瘤(アテローム)とは

粉瘤(アテローム)の定義とは

粉瘤とは、皮膚の下に袋状の組織ができ、その中に垢や皮脂などの老廃物が溜まった良性の腫瘍のことです。医学的には、アテロームや表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)と呼ばれます。はじめは、触れると小さなしこりがあるように感じる程度ですが、時間の経過とともに次のような症状が現れる場合があります。

・サイズが大きくなる
・細菌感染などにより炎症を起こす
・赤く腫れて強い痛みを伴う
・独特のにおいを発する

ニキビと勘違いされることがありますが、粉瘤は自然治癒することはありません。粉瘤は袋状の組織を完全に除去しない限り治ることはありません。サイズが大きくなると綺麗に治すことが困難になるため、できるだけ早い段階で受診することが推奨されます。当院では数センチあるものでも当日手術を行っております。手術自体は5~10分程度で、長くても20分以上になることはほとんどありません。
粉瘤について動画で解説しています。

 

粉瘤ができる原因

粉瘤ができる原因は、完全に解明されていません。多くの場合は、はっきりとした原因が特定できず、いくつかの要因が組み合わさって発生すると考えられています。ここでは、粉瘤の形成に関与していると考えられる主な要因について解説します。

切り傷や擦り傷などの皮膚の外傷

粉瘤ができる要因の一つは、皮膚の外傷です。例えば、次のような外傷がきっかけになることがあります。

  • ・切り傷
  • ・擦り傷
  • ・強い摩擦や圧迫

外傷により皮膚の一部が皮膚の内部に入り込むと、内部で角質を作ります。その結果、皮膚の中に袋状の組織が形成され、内部に角質や皮脂が蓄積して粉瘤が形成されると考えられています。

体質的な要因

体質的に粉瘤ができやすい方もいます。皮脂分泌が多い方や、摩擦が起こりやすい部位に刺激が加わりやすい生活環境の方は、粉瘤ができやすいことがあります。同じ部位に繰り返し発生したり、同時に複数の粉瘤ができたりするケースも珍しくありません。

毛穴の詰まり

粉瘤は、毛穴の詰まりや何らかの理由で毛穴の構造が変化したり、出口が塞がってしまうと内部に角質が溜まりやすくなり粉瘤ができやすくなります。特に皮脂分泌が多い部位は、粉瘤ができやすい傾向があります。

なお、毛穴の詰まりが関係するといっても、不衛生なことが直接の原因で粉瘤ができるわけではありません。粉瘤は皮膚の内部で袋状の構造が形成されることが原因であり、日常的に皮膚を清潔に保っていても発生することがあります。

ヒトパピローマウイルス感染

一部の研究ではヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関係していると考えられています。HPVは、皮膚や粘膜に感染するウイルスです。

ただし、HPV感染による発症は非常にまれであり、すべての粉瘤がウイルス感染によって起こるわけではありません。

 

粉瘤が炎症を起こす原因

粉瘤が赤く腫れて痛みを伴う場合、次のような原因が考えられます。

  • ・細菌感染
  • ・嚢胞(袋)の破裂による炎症反応

近年では、粉瘤の炎症の多くが細菌感染ではなく、嚢胞の破裂による異物反応で起こると考えられています。嚢胞が圧力などで破れると、中の老廃物が皮膚内部に広がり、免疫反応によって炎症が起こります。

この場合、抗生物質を使っても思うような治療効果は得られません。ただし、細菌感染が合併している場合は、抗生物質の処方を行うケースもあります。

 

粉瘤を放置してはいけない理由

粉瘤は良性腫瘍ですが、放置することで症状が悪化したり、治療の負担が増えたりする可能性があります。小さいうちは、痛みもなく「様子を見てもよいのでは」と考える方も多いですが、早めに医療機関で診察を受けることが大切です。

ここでは、粉瘤を放置することで起こり得る主なリスクについて解説します。

炎症が悪化し大きくなる

小さな粉瘤でも炎症を起こし、大きくなることがあります。炎症が起きると、赤み・熱感・痛みなどの症状が現れ、短期間で大きく腫れ上がりそうです。

炎症が強いと落ち着くまで摘出手術を行えないため、治療期間が長くなる可能性があります。また、大きな粉瘤ほど切開範囲が広くなるため、早期に治療した場合と比べて体への負担が大きくなります。特に、強い炎症や膿瘍を繰り返した場合、きれいに縫合しても瘢痕(はんこん)が残りやすくなります。

膿瘍(のうよう)を形成する

炎症が進行すると、粉瘤の内部や周囲に膿が溜まり、膿瘍(のうよう)を形成します。膿瘍が形成されると、腫れがさらに大きくなり、強い痛みや熱感を伴うことが一般的です。

膿が皮膚の下で増えていくと、やがて皮膚が破れて自然に破裂することもあります。悪臭を伴う膿や内容物が排出されますが、袋状の組織は皮膚の下に残っているため、根本的に治ったわけではありません。

まれに悪性腫瘍の可能性がある

非常にまれではあるものの、粉瘤に似た別の腫瘍が潜んでいる場合があるため注意が必要です。例えば、皮膚がんなどの悪性腫瘍が粉瘤と似たしこりとして見つかるケースがあります。

 

粉瘤の治療方法

粉瘤の根本的な治療方法は、手術による摘出です。袋状の組織を完全に取り除かなければ再発する可能性があります。

粉瘤の手術は局所麻酔で行うことが多く、外来で受けられる日帰り手術が一般的です。主な手術方法には、次の2つがあります。

くりぬき法

くりぬき法は、特殊な器具で粉瘤に小さな穴をあけ、そこから粉瘤を摘出する方法です。内容物を絞り出した後に、しぼんだ粉瘤の袋を抜き取ります。比較的傷が小さく、体への負担が少ない手術方法です。

Step1

Step1腫瘍周囲に局所麻酔を行います。

Step2

Step2トレパンまたはメスを使用し、皮膚を小さく、くり抜きます。

Step3

Step3内容物を排出します。

Step4

Step4被膜を丁寧に取り除きます。

Step5

Step5十分に止血を行い、創部の閉創を行います。

治療法2:切開法

腫瘍の直上に切開を加え、粉瘤を丸ごと切除します。
再発率も低く、切開法による手術を選択させて頂く場合もあります。

Step1

Step2腫瘍周囲に局所麻酔を行います。

Step2

Step3メスで切開します。

Step3

Step4内容物を排出します。

Step4

Step5腫瘍を一塊に摘出します。

Step5

Step6dog earを作らないように紡錘形に切開ラインをデザインします。

Step6

Step1十分に止血を行い、創部の閉創を行います。

その他の粉瘤の手術動画

 

粉瘤の症例

ここでは、粉瘤の術前・ 術後の症例写真を紹介します。粉瘤は発生する部位や大きさによって見た目が異なります。

術後1ヶ月程度で傷は徐々に目立たなくなっていきます。一般的に、術後3ヶ月~6ヶ月ほどでさらに目立たなくなります。

 

粉瘤の治療にかかる費用

粉瘤は、部位や大きさによって治療費が異なります。費用の目安は以下のとおりです。

部位 粉瘤の直径 3割負担の目安 1割負担の目安
露出部
(顔・首・肘~指先・膝~足先)
2cm未満 5,000~6,000円程度 約2,000円
2cm〜4cm未満 11,000~12,000円程度 約4,000円
4cm以上 13,000~14,000円程度 約4,500円
非露出部
(露出部以外)
3cm未満 4,000〜5,000円程度 約1,500円
3cm〜6cm未満 10,000〜11,000円程度 約3,500円
6〜12cm未満 12,000〜14,000円程度 約4,500円
12cm以上 25,000円程度 約8,000円

お支払いは現金のみとなります。
※診察料・処方料・検査費用約1,000円、病理検査費約3,000円の別途費用がかかります。

 

手術後のケアと副作用

手術後は、ガーゼを貼った状態でご帰宅いただきます。毎日ガーゼを交換し、出血や浸出液が落ち着いてきたらテープで保護します。

手術後には、次のような副作用やリスクが生じる可能性があります。

  • ・ケロイドなどの傷跡
  • ・疼痛
  • ・内出血
  • ・麻酔薬や処方薬によるアレルギー
  • ・再発

手術当日と翌日の飲酒・運動は出血の可能性があるため控えてください。また、感染症を避けるため、手術当日の入浴も控えていただくようお願いしています。

 

当院の特徴

当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診察と治療を大切にしています。

診察に基づいた治療のご提案

まず粉瘤かどうかを判断し、状態(大きさ・炎症の有無など)を確認したうえで適切な治療方法をご提案します。

痛みに配慮した手術

手術は局所麻酔を使用し、痛みを最小限に抑えるよう配慮しています。麻酔時の痛みにも配慮し、極細針の使用や薬剤の工夫を行っています。

日帰り手術に対応

粉瘤の摘出手術は、基本的に日帰りで行っています。炎症性の粉瘤にも対応可能ですが、状態によっては段階的な治療を行う場合があります。

保険適用で治療可能

粉瘤の診察・手術・病理検査には健康保険が適用されます。また、加入されている医療保険の内容によっては手術給付金の対象となる場合があります。

 

粉瘤はできるだけ早く摘出手術を

粉瘤は、ニキビやおできと並んでよく見られる疾患です。ただし粉瘤は、手術で袋状の組織を取り除かない限り根治することはありません。

放置しても自然に治ることはなく、無理に潰すと炎症を引き起こすリスクがあります。

また、時間の経過とともに徐々に大きくなり、臭いを伴ったり傷跡が目立ちやすくなったりすることもあります。皮膚にしこりのようなものを感じた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。

 

院長紹介

日本形成外科学会 専門医 古林 玄

東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科 新宿院 院長 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。

がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。

この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。

他にも多くの治療について解説しております。