粉瘤(アテローム)の症例
その他の症例をブログにて画像と動画を合わせて解説しています。
症例①
Before
症例の詳細 頸部の3㎝大の粉瘤です。3㎜パンチで切開しています。
After
症例の詳細 術後一か月の状態 傷が一番硬くなる時期です。1か月でも目立ちにくくなりますが、3か月から6か月で創部は柔らかく、更に目立ちにくくなります。
主なリスク:傷跡、ケロイド、内出血、疼痛、再発
症例②
Before
耳介後面の腫瘤です。くりぬき法で切除することもできますが、皮膚が余ってしまうため、皮膚の切除を兼ねて、切開法により摘出しています。
After
1週間後の抜糸です。創部はまだこれから綺麗になっていきます。
主なリスク:傷跡、ケロイド、内出血、疼痛、再発
症例③
Before
臀部の粉瘤です。非常に大きな腫瘍でしたが、くりぬき法によって摘出しています。
After
術後1か月です。傷はまだ硬いですが、徐々に柔らかくなります。
主なリスク:傷跡、ケロイド、内出血、疼痛、再発
粉瘤(アテローム)の症例紹介
症例
右頬の粉瘤
右頬に1.5cm大の粉瘤が見られます。中央にcomedoと言う臍の様な点が見られます。これが粉瘤の特徴になります。この場合にくり抜き法の適応になります。1〜2mmのパンチでくり抜き、中の被膜を取り出すことで、最小の傷で腫瘍を切除出来ます。
頭部粉瘤
こちらも中央に臍が見られます。くり抜き法の適応になります。
前胸部粉瘤
前胸部の腫瘤切除ではケロイドが出来やすいため、大きな切開には注意が必要です。ケロイド体質の方はご相談下さい。術後にステロイドの注射を行う場合があります。
左上腕部粉瘤
約5cmの粉瘤です。ここまで大きくなるとくり抜き法での腫瘍切除は少し難しくなります。炎症の起こっていないものならくり抜き法も可能なので手術方法はご相談下さい。
皮膚表面の治療・手術を専門とする形成外科専門医のいるクリニック

皮膚がんの疑いがある場合は早期の検査と治療が極めて重要です。
専門医による診断を受けることで症状の正確な把握と適切な治療計画を立てることができます。皮膚がんの早期発見は治療の成功率を大きく左右します。
大坂梅田形成外科粉瘤クリニックでは、形成外科専門医による日帰り手術を行っております。粉瘤をはじめ、腫瘍や脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂と幅広い手術に対応しております。見た目にもきれいな仕上がりで再発の少ない手術を行っております。
また当院では女性の医師による診察・手術も行っております。
アクセス
こぶのような粉瘤と、類似疾患について
こぶのような粉瘤
こぶ状のしこりには、ガングリオン・脂肪腫・粉瘤などがあります。粉瘤は袋状の組織が皮膚下にできて、そこに垢や皮脂などの老廃物がたまった良性腫瘍で、巨大化や臭いを発生することがあり、炎症によって大きく腫れて痛むことがあります。ガングリオンや脂肪腫は症状や大きさなどにより経過観察でも問題はありませんが、粉瘤は手術でしか治すことができず、悪化させやすいため早めの治療がおすすめできます。
粉瘤、脂肪腫、ガングリオンの違い
ガングリオン:ゼリー状のこぶ
ゼリー状の粘液がたまってできたしこりで、関節の周囲にできやすい傾向があります。20歳~50歳が主に発症し、若い女性に発症が多いとされています。ガングリオンの大きさは米粒ほどの場合もありますが、ピンポン玉くらいになることもありサイズはさまざまです。ガングリオン自体が痛みを起こすことはありませんが、神経を圧迫することで痛みやしびれといった症状を起こすことがあります。
動作の邪魔になる・洋服などを引っかけてしまう・神経を圧迫して痛みやしびれを起こしている・見た目が気になる場合には治療を行います。注射針で内容物を排出させる保存的治療、そして手術で摘出する根治治療があり、状態やお考えによって適した手法を選択します。
脂肪腫:脂肪によるこぶ
皮下に発生する腫瘍として最も多いのがこの脂肪腫で、数㎜から10㎝以上になることもあります。背中や肩、首への発生が多く、次いで四肢にも多く現れます。痛みはなく、皮膚がドーム状に盛り上がり、ゆっくりと大きくなっていきます。ほとんどの脂肪腫は幼いころにできると考えられていますが、発育が極めて遅いため何十年も経過してから発見されることも多くなっています。小さくて気にならないものであれば経過観察しても問題ありませんが、大きなものは稀に悪性の場合がありますので、しこりを感じたら1度受診することをおすすめします。なお、脂肪腫は手術でしか治すことができません。
粉瘤:放置すると悪化する可能性があるこぶ
粉瘤はしこりやふくらみとして感じるこぶの一種で、皮膚の下にできた袋状の組織に垢や皮脂などの老廃物がたまった良性腫瘍です。老廃物をためる袋状の組織は表皮の変形によってできますので、身体のどの部分にもできる可能性があります。
粉瘤の場合、巨大化や悪臭の発生、炎症などを起こす可能性がありますので、こぶで炎症が起きている場合には粉瘤の可能性が高いと言えます。粉瘤は手術以外で根治することができず、巨大化したり、炎症を起こして大きく腫れると綺麗に治すことが困難になりますので、早めに治療を受けておくと安心です。
粉瘤、脂肪腫、ガングリオンを見分けるポイント
粉瘤とガングリオン:発生部位で見分ける
ガングリオンは関節の周辺に好発します。そのため、発生部位である程度の見分けがつきます。ただし関節部分に粉瘤ができないわけではありませんので、正確な診断には受診が必要です。
粉瘤と脂肪腫の違い:見た目や触感で見分ける
脂肪腫と粉瘤は身体のどの部分にもできる可能性がありますので、発生部位は参考になりません。ただし、脂肪腫は皮膚の深い層にでき、粉瘤は比較的浅い層にできることが多いので、見た目である程度見分けることができます。色に変化がなく盛り上がっているものは脂肪腫である可能性が高く、黒い点がある・全体が青黒い場合には粉瘤の疑いが強いと言えます。ただし、はっきりとした違いがわからないこともありますので、受診して診断を受けましょう。
この症状が現れたら粉瘤です
粉瘤は内部の老廃物が独特の臭いを発生させることがあります。圧迫されて白いドロドロした内容物が出てくると強い臭いを生じます。また、炎症を起こしていると内容物が出てこなくても臭気を発することがあります。化膿がひどくなると臭いも強くなります。ガングリオンや脂肪腫にはこうした臭いがありませんので、独特の臭気がしたら粉瘤だと考えられます。
粉瘤の炎症が進むと痛みも強くなりますので、臭いに気付いたらできるだけ早く受診して治療を受けましょう。
粉瘤とほくろの違い
粉瘤とほくろについて
粉瘤は小さな開口部が皮膚上にできることがあり、ここにたまった皮脂が空気に触れて酸化することで黒く見え、ほくろに間違われることがあります。粉瘤は放置していると炎症を起こすリスクがあるため、早めの治療が望ましい疾患です。また新たにできて大きくなっていくほくろの場合悪性の可能性がゼロではないため、できるだけ早く医療機関を受診するようにしてください。
粉瘤の原因
粉瘤は、皮膚の下にある袋状の組織に垢や皮脂などの老廃物がたまる良性腫瘍です。発症の原因は一部がヒトパピローマウイルスの感染や外傷などと判明することがありますが、ほとんどの場合は不明です。
ほくろの原因
ほくろは良性の母斑細胞(ほくろ細胞)が集まったもので、医学的には色素性母斑(しきそせいぼはん)と呼ばれています。
ほくろができる原因は、主に紫外線の影響であり、肌への刺激やストレス、疲労なども関連しているとされています。ほくろが黒く見えるのは、メラニン色素を形成するメラノサイトという色素細胞が過剰に活性化してメラニンを作り過ぎてしまうことが原因です。メラニンは紫外線から肌を守るための機能を担っており、皮膚の色を決定する物質ですが、体外への排出が何らかの原因でうまく行われなくなると、ほくろが形成されます。
粉瘤とほくろを見分けるポイント
粉瘤とほくろは全く異なるものですが小さく黒い点があるという状態の場合、一般の方では判断がつかないことがあります。ほくろには悪性のものもありますので、疑わしいものに気付いたらきるだけ早く受診してください。
ポイント1:黒い点
初期の粉瘤は皮膚の開口部に皮脂がたまって、それが空気で酸化して黒い点に見えることがあります。ほくろには開口部がなく、色素細胞が集まっています。
ポイント2:炎症の有無
粉瘤は袋状の組織に老廃物がたまったものです。袋の中の老廃物が増えると粉瘤のサイズが大きくなります。また炎症を起こすこともあります。ほくろは紫外線などの刺激を受けることで大きくなるケースはありますが、炎症を起こすことはないため、炎症を起こしたら粉瘤の疑いが強いと言えます。
ただしほくろで急激に大きくなった場合には、「悪性黒色腫」の可能性がありますので急にほくろができたり、大きくなってくるようでしたら速やかに医療機関の受診が必要です。
ポイント3:悪臭
粉瘤は袋の中に老廃物が詰まっているため、独特の悪臭を発することがあります。通常は圧迫などによってドロドロした内容物が出てきて臭いを生じますが、炎症を起こしている場合、触れなくても悪臭を生じさせることがあります。ほくろが内容物を生じさせたり、悪臭を発することはありませんので臭いは見分けるための有効なポイントになります。
粉瘤とほくろ、判断に迷ったら
- 大きくなってきた
- 独特の臭いがある
- 赤みや痛みが現れた
ほくろだと思って放置していたできものが上記のような症状がでたら粉瘤である可能性があります。
サイズが大きくなってきた場合悪性腫瘍の可能性もゼロではありませんので、できるだけ早めに受診するようにしてください。
粉瘤の場合には、皮膚科でも治療を受けられますが形成外科であれば、より綺麗に早く治せる可能性が高くなります。悪性かどうかの検査も形成外科で受けられますので、安心していらしてください。また、形成外科を受診される際には、日本形成外科学会が認定する「形成外科専門医」が診療や手術を行っているかどうかを必ず確認するようおすすめしています。
粉瘤とイボの違い、その他のおできについて
見た目が粉瘤と似ている皮膚の疾患
粉瘤はイボやおできに症状が似ていることもありますが、治療法が大きく異なるためその違いを知っておくことで、より早く適切な治療を受けられます。粉瘤という病気自体が一般的にはまだよく知られていないため、まず粉瘤についてご説明し、それからイボやおできなどとの違いについてお伝えしていきます。
粉瘤について
粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に袋状の組織ができてその中に垢や皮脂などの老廃物がたまる良性腫瘍です。
粉瘤の症状と治療法
初期症状としては、触れた時に感じる小さなしこりです。進行すると中の老廃物が増えて大きくなることがあり、圧迫されて内容物が出てくると独特の悪臭を生じることもあります。細菌感染や、中の袋状のものが破れて老廃物が皮膚内部に広がると炎症を起こし、赤く腫れて痛みを起こします。炎症を起こした粉瘤は、炎症性粉瘤、化膿性粉瘤と呼ばれます。炎症を起こすと内容物が外に出ていなくても悪臭を発することがあります。
内容物を取り出しても袋状のものが残っていると再発を繰り返すため、自然治癒することはありません。根治のためには外科的な切除が必要です。また、炎症が強い場合には抗生物質などにより炎症を鎮め、後日手術を行うことでより小さな傷痕に抑えることが可能です。
イボについて
イボは医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれており、尋常性疣贅、老人性疣贅、伝染性軟属腫、扁平疣贅、尖圭コンジローマなど、さまざまな種類に分けられます。健康な人でも発症する可能性がある皮膚疾患であり、ウイルス感染などが原因としてあげられます。
イボができる原因
ウイルス感染によって起こることがほとんどであり、ヒトパピローマウイルス(別名:ヒト乳頭腫ウイルス)の感染が特に多いとされています。ウイルスが小さな傷から皮膚に入って感染し、発症します。ただし、イボの原因ウイルスは100種類以上あると言われております。
イボの症状
尋常性疣贅
手足の指や足の裏に平らで小さい丘疹(きゅうしん)ができるのが初期症状です。サイズはほとんどが数㎜程度であり、稀にできる大きなものでも2㎝程度です。動作によりすれやすい場所にできた場合、角化して石灰色になり、大きくなってザラついた感触に変わることがあります。痛みなどはありませんが、かゆみが出ることが稀にあります。
足底疣贅
足の裏にできるため、体重がかかると圧迫されて平らになっていきます。周辺の皮膚が硬く・分厚くなり、表面がザラザラします。色は白や黄色っぽいことが多く、サイズは数㎜から3㎝程度であり、魚の目やタコに似ています。体重のかかり方で神経を圧迫して痛みを感じることはありますが、触れることで痛むことはありません。タコだと思って表面を削ってしまうと出血する可能性がありますので注意が必要です。
イボの治療
「液体窒素治療」と「イボ剥ぎ法」が健康保険適用で受けることができる治療法です。
液体窒素治療
マイナス200度のスプレーを患部に吹きかけ、ウイルスに侵された細胞を直接破壊します。また、免疫を賦活させるため、ウイルスの駆逐を期待できます。治療に痛みがあり、また治りにくいため根気が必要な治療法です。
イボ剥ぎ法
局所麻酔を行った上で外科的にイボを切除する手術を行います。1回で完治できる確率が高く、形成外科の手術を受けることでより綺麗に治すことが可能です。
粉瘤とイボの違い
イボと粉瘤は似た症状が現れることもありますが、治療法が異なります。ただしどちらも形成外科の日帰り手術でより綺麗に治すことが可能です。判断がつかない場合には、お気軽にご相談ください。
おでき、癤(せつ)について
一般的には「おでき」と呼ばれるできものも粉瘤と似て見える場合があります。おできは「癤(せつ)」と呼ばれる皮膚の感染症です。原因となる黄色ブドウ球菌が毛包という毛穴の内部や皮脂腺、その周囲から感染して発症します。
おできができる原因
癤(せつ)は黄色ブドウ球菌の感染によって発症しますが、黄色ブドウ球菌は皮膚に生息している常在菌です。通常は外部の細菌が中に侵入するのを防ぎ増殖を抑えていますが、風邪や睡眠不足などによって免疫力が落ちると感染が起こり、おできである癤(せつ)ができてしまいます。
癤(せつ)は真皮層から皮下組織層という皮膚の深部に炎症を起こしている状態です。「結節(けっせつ)」や「硬結(こうけつ)」といったしこりのような症状がおきます。
おできの症状
最初から腫れに厚みがあってしこりのような感触があります。ニキビとの違いはおでき(癤)の場合、初期からしこりのような厚みがあること、そしてなかなか治らないことがあげられます。
腫れができて3~5日経過するとほとんどの場合、中心から膿が出てきます。炎症が強い場合にはこの膿の量も増え、悪化すると数ヶ所からにじむように出てくるケースもあります。痛みや熱感なども起こりやすく、膿が多い場合は迅速に排膿処置を行う必要があります。
粉瘤とおできの違い
しこりのようなものが触れるという初期症状に関しては、おできと粉瘤が似ていると言えますが、おできの場合には痛みが早い段階で起こるため比較的区別しやすいです。
治療に関して、粉瘤は外科的な手術でなければ根治できませんが、おできは薬物療法などで治すことも可能です。ただし悪化したおできの場合には排膿処置など外科的な処置が必要になるケースもあります。
おできの場合も外科的な処置が必要になるケースもありますので、粉瘤とおでき判断に迷う場合には、より綺麗に治すことができる形成外科の受診をおすすめしています。
粉瘤と尋常性痤瘡(ニキビ)の違い
粉瘤とニキビの違いとは?
初期の粉瘤は触れると小さなしこりがあるように感じられますが、見た目の変化はほとんどありません。この時点ではあまり自覚されることがないのですが、炎症が起きて赤く腫れてくるとニキビだと勘違いされることがあります。
ただし、ニキビと粉瘤は医学的に全く異なる疾患です。原因、治療方法、症状、好発部位を知ることで、適切な対応を取れるようにしましょう。
ニキビの特徴
ニキビができる原因は、毛穴の奥にある皮脂腺からの皮脂分泌の亢進や毛穴の詰まりです。これにより毛穴が感染を起こして赤く腫れます。
皮脂が毛穴にたまる
皮脂腺から分泌される皮脂が過剰であったり、排出がスムーズでないと毛穴に皮脂がたまります。
毛穴が黒っぽくなる
毛穴にたまった皮脂が酸化して、毛穴が黒っぽくなります。
毛穴が炎症を起こす
毛穴が炎症を起こして、赤くなる、痛みを起こす、膿がたまるなどの症状が現れます。
皮脂が毛穴に詰まった時に、肌の常在菌であるアクネ菌が炎症を起こします。アクネ菌は嫌気性菌という酸素を嫌う細菌で、皮脂腺の奥という酸素に触れない場所に生息しています。毛穴に皮脂が詰まると酸素に触れない環境が広がるため、アクネ菌が皮脂を栄養分に増殖して炎症を起こします。
ニキビは皮脂腺がある毛穴であればどこにでもできる可能性がありますが、特にできやすいのは皮脂腺が多い部分です。顔では額・鼻・顎の毛穴に皮脂腺が多く、これらをまとめてTゾーンと呼ばれています。
粉瘤の特徴
粉瘤は皮膚の下に袋状のものができて老廃物がたまった腫瘍です。毛穴以外の場所にもできます。炎症を起こすと赤く腫れてニキビだと勘違いされることがよくありますが、全く異なる病気です。
粉瘤は、中に入っている老廃物が増えていくことで大きくなりやすく、中には数10㎝にまで巨大化することがあります。ある程度大きくなったものはニキビではないことがはっきりわかります。
ニキビが毛穴の感染であるのに対して、粉瘤は皮下に嚢腫(粉瘤の袋)が出来てしまう皮下腫瘍であり、全く異なります。また、ニキビは毛穴の詰まりとアクネ菌の増殖が原因だとわかっていますが、粉瘤ははっきりとした原因がほとんどの場合わかりません。ヒトパピローマ(乳頭腫)ウイルスの感染や外傷が原因であるとわかることもありますが、これは稀なケースです。また、粉瘤ができやすい体質があることもわかっています。
粉瘤は皮膚のどこにでもできる可能性があり、特に顔や背中に発生しやすい傾向があります。
粉瘤とニキビを見分けるポイント
ポイント1:できもの表面の黒い点
粉瘤には「へそ」と呼ばれる開口部ができることがあります。皮膚の上の黒い点であり、これは開口部を塞いだ皮脂が酸化して黒く見えています。ニキビでも黒い点が確認できることがありますので、この段階では見分けがつかないケースも多いです。
ポイント2:サイズ
粉瘤はニキビと違い、10㎝やそれ以上に巨大化することがあります。ニキビが大きくなることはないため、大きくなった粉瘤は簡単にニキビと見分けることができます。
ポイント3:悪臭がある内容物
粉瘤は老廃物がたまったものです。圧迫されて内容物が出てくることがあり、独特の強い臭気を発することがあります。炎症を起こすと特に触れなくても悪臭を生じることもあります。この臭いはニキビでは生じませんので、見分ける大きなポイントになります。ただし、無理に潰してしまうと炎症につながりますので、触れずに受診して治療を受けてください。
粉瘤とニキビは治療法が異なります
ニキビは内服薬と外用薬やレーザーなどの保存療法で治すことができます。粉瘤は嚢腫という中の袋を外科手術で綺麗に除去しないと根治できません。ニキビだと思って市販の薬剤や化粧品でケアを続けて悪化させてしまうケースもありますので、治りにくいニキビがあるようでしたら粉瘤の可能性がありますので受診をおすすめします。
粉瘤で受診する場合、皮膚科・形成外科のどちらでも治療は可能ですが、綺麗に治すという点では形成外科での治療が適しています。その際には、日本形成外科学会が認定する「形成外科専門医」が治療を行っているかどうかを確かめることも重要です。
粉瘤の臭いについて
粉瘤の臭いについて
粉瘤は、独特の不快な臭いを発することがあります。皮膚の下にある袋の中にある老廃物が押し出されて表面に出てきた時に、特に強い臭いを発します。内容物は白や黄色っぽいドロドロした形状をしています。粉瘤はニキビに似て見えることもありますが、ニキビではこうした臭いの強い内容物が出てくることはありませんので、この臭いでも粉瘤であることがわかります。
また炎症が起こっている場合には、内容物が出ていなくても臭いを発することがあります。
粉瘤の悪臭
何日も履き続けた靴下、タンパク質の腐敗臭などに例えられることがあるほど、とても強い独特の悪臭を発します。触れる、圧迫するなどで臭いのもとになるドロドロしたものが出てきて、これが悪臭を発します。また炎症を起こすと触れていなくても悪臭を生じるケースがあります。
粉瘤の臭いの原因
内部の老廃物自体の臭い、そして細菌が代謝して分泌する成分が臭気を発していると考えられます。
原因1:老廃物自体の臭い
垢や皮脂などの老廃物が皮膚の下に長い期間とどまっているため、これにより悪臭を発します。
原因2:細菌が代謝の過程で発する物質
粉瘤が炎症を起こすと嫌気性菌のプロプリオバクテリウムが増殖して、悪臭を放つプロピオン酸を生産します。この場合、内容物が表に出なくても、皮膚にある小さな開口部から臭いが漏れて悪臭を発生させます。
粉瘤は炎症を起こすと悪臭を生じるリスクがかなり高くなります。そのため、炎症を起こす前に受診して治療を受けることが重要です。
臭いのある粉瘤は潰さないでください!
粉瘤からドロドロしたものが出てくると、それが気になって習慣的に潰してしまうケースがよくあります。
粉瘤は嚢腫と呼ばれる袋状の組織を外科的に除去しないと治りません。内容物を出して一時的に小さくなったように見えても、嚢腫が残っている限り内容物が再びたまっていきます。粉瘤は細菌感染だけでなく、嚢腫が破れて内容物が周囲の皮膚内に触れることでも炎症を起こします。潰すなどの圧迫を加えることはとてもリスクの高い行為です。繰り返すうちに大きくなってしまい、化膿して綺麗に治すことが難しくなるケースもあります。また強い痛みが起こることもあります。
粉瘤を重症化させないためにも、触れずにできるだけ早く受診してください。
炎症のある粉瘤の治療は専門のクリニックへ
当院では、できるだけ綺麗に治すことを重視して粉瘤の治療を行っています。主にくりぬき法という手法を用いるようにしており、それ以外の場合にも形成外科専門医としての知識や経験を活かした丁寧な手術を行っています。
炎症が強く膿が多い場合には、皮膚を小さく切開して膿を取り出して綺麗にする排膿処置を行い、炎症が引いてから改めて粉瘤の手術を行うこともあります。
なお、粉瘤の手術は、基本的に入院の必要のない日帰り手術で行っています。
粉瘤治療は何科でかかるべき?
形成外科で診るという選択
粉瘤(アテローム)は皮膚の下にできる良性の腫瘍です。袋状の組織に垢や皮脂などの老廃物がたまったものです。袋の中の老廃物や膿を出しても袋状の組織が残ったままでは再発を繰り返しやすいため、根治には外科手術が必要です。外科手術といっても局所麻酔で行うことができ、入院の必要はなく外来で受けられます。
皮膚のできものですから皮膚科で治療を受けることが一般的ですが、手術の傷をできるだけ残さずにきれいに治すことを考慮するのであれば、形成外科での治療がおすすめできます。
形成外科の特徴とは
形成外科は、傷や変形をただ修復するだけでなく「綺麗に治す」ための専門的な知識や技術を持って治療に当たる診療科です。眼科や循環器科、消化器科など身体の部位や臓器別の診療科ではなく、形成外科は外科系の専門領域です。
形成外科では、『身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使して機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすること』を診療の目的としており、綺麗に治すことで患者様の生活の質 “Quality of Life” の向上に貢献します。
形成外科で扱う領域
形成外科では、外傷(ケガややけど、顔面骨折など)、腫瘍(あざ、皮膚潰瘍、良性腫瘍)、がんの切除と再建、先天異常、美容医療といった領域で適切な診療を行っています。
外傷
顔面や手指など、繊細な機能を持っており、綺麗に治すことが特に求められる部位を中心にしたけが・やけどの治療を行います。植皮手術が必要になる深いやけどや顔面骨折の治療も行います。
腫瘍
皮膚や皮下の腫瘍を中心に扱います。母斑などのあざは先天異常のひとつですが、これも良性腫瘍に含まれます。
がんの切除と再建
悪性腫瘍の切除と、再建を行います。乳房再建では、がん手術時に行う一次再建と、手術後に改めげ行う二次再建手術が行われています。
先天異常
生まれつき体表の形に異常がある場合を対象としています。頭や顔、耳の変形、唇裂・口蓋裂などの治療を行います。
美容医療
いわゆる美容整形で、美容を目的に行います。※当院では行っておりません。
皮膚科と形成外科の選び方
皮膚科と形成外科のどちらを受診するかで迷う場合、よりご自分に適した判断をするために、それぞれの特徴を知ることが重要です。
診療科 | メリット | デメリット |
---|---|---|
皮膚科 | 皮膚疾患全般の知識が深い | 手術経験が少ない可能性がある |
形成外科 | 手術による傷跡を目立たなくすることができる | 粉瘤ではない場合、改めて皮膚科受診の必要が出てくる可能性がある |
何を重要視して診療科を選ぶか
皮膚科と形成外科のメリットやデメリットを考慮した場合、粉瘤かニキビかを知りたいケースや、傷跡が多少残ってもあまり気にならない場合には皮膚科への受診が適しています。また粉瘤ではなく、薬物療法などで治癒が見込める場合には皮膚科ではよりスムーズに治療を受けられる可能性が高いと言えます。
一方できるだけ綺麗に治したい、日帰りで手術を受けたい場合には形成外科への受診が適しています。特に目立つ部分に粉瘤がある場合には、形成外科受診をおすすめしています。
形成外科を選ぶポイント
形成外科は特殊で繊細な数々の手技や深い知識が必要な専門診療科です。形成外科を選ぶポイントでは、日本形成外科学会認定形成外科専門医が手術を行っているかどうかが最も重要です。
形成外科専門医は、医師の資格を有した上で2年間の形成外科初期臨床研修を終了しており、その後形成外科領域すべてで定められた研修カリキュラムを4年以上の専門医研修において修め、資格試験に合格して認定されます。専門医であるということは、形成外科学会という専門医集団に知識と技術を認められているということなのです。
粉瘤治療に力を入れている形成外科クリニック
形成外科でも外傷の治療経験が豊富なクリニックもあれば、乳房再建を得意としているクリニックもあります。粉瘤の手術を受ける場合には、粉瘤治療の経験が豊富な形成外科専門医のいるクリニックを受診することが重要です。
当院では数多くの粉瘤治療を行ってきた形成外科専門医が手術を担当しております。できるだけ傷跡を目立たないようにしたい、痛みが最小限の治療をしてほしいという方には、ぜひご相談いただきたいと考えています。
粉瘤治療経験が多い形成外科専門医による手術
正確な診断
当院では、摘出した組織の生検を行い、正確に診断しています。そのためイボやほくろなど類似の疾患鑑別が可能です。「粉瘤かどうかわからない」場合でも安心して診療を受けていただけます。また悪性の可能性が高い場合や全身麻酔を必要とするケースでは、連携している大学病院などをご紹介してスムーズに治療を受けられるようにしています。
健康保険適用で経済的にも安心
当院では、粉瘤の検査から診断、手術など一連の治療をすべて健康保険適用で行っています。また民間の医療保険に加入している場合には、契約内容などによって手術給付金が受けられることもあります。事前に契約している保険会社にお問い合わせください。
日帰り手術が可能なので、時間的な負担も軽減
ほとんどの粉瘤の場合、入院が不要な日帰り手術が可能です。手術自体も5~20分程度で終わります。お身体への負担も少なく、お忙しい方でも手術を受けられます。また手術は完全予約制ですので、長くお待たせすることもありません。
粉瘤(アテローム)とは
粉瘤(アテローム)の定義とは
袋状の組織が皮膚の下にでき、そこに垢や皮脂といった老廃物がたまったもので、アテロームや表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)と呼ばれることもある良性の腫瘍です。はじめはあまり目立たず、触れると小さなしこりがあるように感じます。この状態では特に問題はありませんが、粉瘤はサイズが大きくなったり、独特の臭いを生じるようになったり、細菌感染などにより炎症を起こすことがあります。炎症を起こして熱を持ち、化膿して強い痛みや腫れを生じた場合には、できるだけ早く膿を出す処置を行う必要があります。
ニキビだと勘違いされることがありますが、粉瘤はニキビと異なり自然治癒することはありません。ニキビは毛穴が詰まったものですが、粉瘤は袋状になった腫瘍で袋状になった組織を完全に除去しない限り治すことができません。
粉瘤について動画で解説しています。
当院では数センチあるものでも当日手術を行っております。手術自体は5~10分程度で、長くても20分以上になることはほとんどありません。
炎症のある粉瘤の場合にも当日手術を行っています。
粉瘤の治療
切開法またはくりぬき法により腫瘍を摘出します。局所麻酔を行う際の注射針が刺さる時の痛みを軽減するために極細針を使用しています。
また局所麻酔後に患者様の状態によっては、生理食塩水・局所麻酔を注入することにより、皮膚と周囲組織の剥離(hydrodissection)を行います。
治療法1:くりぬき法
特殊な器具で粉瘤に小さな穴をあけ、そこから粉瘤の内容物を絞り出した後に、しぼんだ粉瘤の袋を抜き取る方法です。出来るだけ小さな切開により腫瘍を摘出することが出来ます。また手術時間も短縮出来ます。
手術時間は5分~20分です。
Step1
腫瘍周囲に局所麻酔を行います。
Step2
トレパンまたはメスを使用し、皮膚を小さく、くり抜きます。
Step3
内容物を排出します。
Step4
被膜を丁寧に取り除きます。
Step5
十分に止血を行い、創部の閉創を行います。
治療法2:切開法
腫瘍の直上に切開を加え、粉瘤を丸ごと切除します。
再発率も低く、切開法による手術を選択させて頂く場合もあります。
Step1
腫瘍周囲に局所麻酔を行います。
Step2
メスで切開します。
Step3
内容物を排出します。
Step4
腫瘍を一塊に摘出します。
Step5
dog earを作らないように紡錘形に切開ラインをデザインします。
Step6
十分に止血を行い、創部の閉創を行います。
症例
粉瘤の症例を術前と術後の写真を紹介しております。粉瘤は様々な原因があり、人によって粉瘤の見た目も異なります。「粉瘤かな」と疑ったらまずこちらのページを参照して見てください。また術後どうなるのかも見ていただくことができます。
術後1か月の経過
1か月でも傷は目立たなくなってきますが、傷は3か月から6か月の経過で更に目立たなくなります。
手術までの流れ
電話またはインターネットからお取りください。
術後
術後はガーゼを貼って帰宅します。
毎日ガーゼを交換して頂き、ガーゼが汚れなくなったらテープを張って頂きます。1~3日はガーゼが出血で滲みます。ガーゼ交換の際にシャワーで傷を流して頂いても大丈夫です。お風呂は抜糸までは避けて頂いた方が感染を防ぐことが出来ます。
傷は2~3週間で硬くなりますが、徐々に柔らかくなります。体質によっては肥厚性瘢痕やケロイドになる場合があるため注意が必要です。
副作用
大きさにもよりますが切開した部位の傷跡が全く残らないということはありえませんが、できるだけ目立たない方法で行います。なお手術当日と翌日の飲酒・運動、手術当日の入浴は、出血の可能性があるため控えて下さい。また処方薬でのアレルギー症状など副作用がある方もおられます。また再発のリスクもあるため、注意深く手術を行います。
粉瘤の治療にかかる費用
露出部(顔、首、肘から指先まで、膝から足先まで)の場合、切除した粉瘤の直径の合計
切除した粉瘤の直径の合計 | 3割負担の場合 | 1割負担の場合 | 別途費用 |
---|---|---|---|
2cm未満 |
5,000~6,000円程度 |
2,000円程度 |
診察料・処方料 |
2cm〜4cm未満 | 11,000~12,000円程度 |
4,000円程度 |
|
4cm以上 | 13,000~14,000円程度 |
4,500円程度 |
※お支払いは現金のみとなります。
非露出部の場合(露出部以外)
切除した粉瘤の直径の合計 | 3割負担の場合 | 1割負担の場合 | 別途費用 |
---|---|---|---|
3cm未満 |
4,000〜5,000円程度 |
1,500円程度 |
診察料・処方料 1,000円程度 検査費用 1,000円程度 病理検査費用 3,000円程 |
3cm〜6cm未満 | 10,000〜11,000円程度 |
3,500円程度 |
|
6〜12cm未満 | 12,000〜14,000円程度 | 4,500円程度 | |
12cm以上 |
25,000円程度 |
8,000円程度 |
※お支払いは現金のみとなります。
粉瘤(アテローム)の原因
粉瘤が発症する原因
粉瘤は皮膚の下に袋状のものができて、そこに垢や皮脂などの老廃物がたまった良性腫瘍です。
ヒトパピローマウイルスの感染や皮膚にできた外傷など、原因がはっきりわかることもありますが、こうしたケースは稀で、ほとんどは原因が明らかになりません。
体質的に粉瘤ができやすい方もいらっしゃいます。複数の粉瘤ができるケースもあります。放置するとどんどん大きくなってしまったり、独特な臭気を発するようになったり、細菌感染などにより炎症を起こすことがあります。サイズが大きくなると綺麗に治すことが困難になるため、できるだけ早い段階で受診することをおすすめしています。
炎症を起こす理由
粉瘤は炎症を起こして赤く腫れ、痛みを起こすことがあります。これまで炎症は主に細菌感染が原因で起きているとされていましたが、そうではない理由で炎症が起こるケースがアメリカで報告されています。
粉瘤は皮膚の下に袋状の嚢胞ができて中に老廃物がたまった良性腫瘍ですが、圧力によってこの嚢胞がつぶれて老廃物が皮膚内部に広がり、それによって炎症反応が起こっているというものです。そして、このタイプの炎症は細菌感染で起こるものよりも多いことがわかってきています。
細菌感染による炎症ではない場合、抗生物質を使っても思うような効果は得られません。そのためこうした場合には速やかな手術が必要になります。ただし、細菌感染が合併することも考えられるため、抗生物質の処方を行うこともあります。
粉瘤はできるだけ早く摘出手術を
皮膚にできる良性腫瘍は、ニキビ、おできに並んでよくある疾患です。ただし、ニキビやおできなど他の良性腫瘍と大きく異なるのは、手術でしか根治できないという点です。放置してもよくなりません。無理に潰すと炎症リスクが上がってしまいます。大きくなってしまうと綺麗に治すことが困難になりますので、独特の臭気を発するようになることも珍しくありません。
皮膚にしこりのようなものが触れたら、それ以上触らずにできるだけ早く摘出手術を行うことをお勧めいたします。
粉瘤(アテローム)の症状
初期の粉瘤は見た目の変化がないため、触れにくい場所にできた場合には気付かないケースがよくあります。しこりのようなものに触れた場合も、ニキビだと勘違いされることが多いです。粉瘤は中の老廃物が時間経過とともに増えていき徐々に大きくなっていくことがあるため、そうなるとニキビとは違うとわかります。
粉瘤による痛みについて
粉瘤が細菌に感染すると化膿して痛みを起こすことがあります。排膿処置と抗生物質によって炎症は解消できますが、粉瘤は薬物療法で治すことはできません。
粉瘤の袋状の組織は残るため炎症を繰り返し起こす可能性があります。粉瘤を治療するためには、皮膚の下にある袋状の組織を綺麗に除去する摘出手術が必要です。
炎症が強くなると腫れが大きく広がってしまうことがあるため、痛みが現れたら早めに治療を受けるようおすすめしています。
当院の特徴
特徴1:診察した上で手術を決定します
まずは粉瘤であるかどうかを判断するために診察を行います。診察の結果をお伝えして、必要な治療についてご提案します。患者様のお考えを伺いながら治療方針を決めていきます。
粉瘤の手術は外来で受けることができ、体へのご負担も少ないものですが患者様にとってはご不安があって当然です。
また手術後の傷の治りなども気になると思います。当院では、患者様がご自分に適した治療方法を選択できるよう、そして不安なく治療を受けていただけるように事前のご説明を大切に考えています。
特徴2:痛みを抑えた手術
手術では局所麻酔で痛みを軽減させています。局所麻酔を注射する際の痛みにも配慮し、極細の針を使用・薬剤の配合にも工夫するなどの対応を行っています。
特に痛みを苦手とする方には、個別の対応も可能です。痛みをなくすためのさまざまな方法をご提案できますので、安心してご相談ください。
特徴3:入院が不要の日帰り手術に対応しています
当院では、基本的に粉瘤の摘出手術を日帰りで行っています。炎症性の粉瘤に対しても当日手術を行っています。
また事前診療で炎症の有無・粉瘤の大きさや数などによって、日帰り手術が可能かどうかを慎重に判断しています。
手術で全身麻酔を必要とする場合、また悪性の腫瘍である可能性がある場合などでは当院と提携している大学病院などをご紹介させていただきスムーズな治療を受けていただけるようにしています。
特徴4:粉瘤手術は保険適用
粉瘤の治療にあたっては、検査、診断、手術、病理検査といった一連の診療にはすべて健康保険が適用され、公費などもすべて適用されます。
また個人で医療保険に加入されている場合、契約内容によっては手術給付金を受けられる場合もありますので、事前に加入している保険内容を保険会社にご確認ください。