動画

2021.02.14

粉瘤の取り方の説明動画 大阪での粉瘤日帰り手術 

粉瘤の取り方は切開法とくりぬき法に分かれます。

それぞれの手術方法にメリットデメリットがありますので、できものや腫瘍の大きさや状況によって使い分けています。

 

くりぬき法               

メリット:傷が小さい 目立ちにくい

デメリット:再発率が上がる  手術の難易度が上がる

適応:炎症が繰り返していない症例 顔などの人目につく部位

 

切開法

  • メリット:再発率が少ない
  • デメリット:傷跡が大きくなる 
  • 適応:何度も炎症や再発を繰り返している症例、 鼠径部や耳の裏、 腋窩 背部などの皮膚が分厚い部位、 臀部の炎症を繰り返している症例

 

 

形成外科専門医 古林玄

2021.02.08

女性の足の付け根(鼠径部、股)の粉瘤による痛み 女性形成外科専門医による手術 

粉瘤には女性特有の粉瘤があります。 女性医師による手術も可能です。一度ご相談ください。

足の付け根(鼠径部、股)の粉瘤

股の痛みやシコリ、できもので来られる患者様のほとんどが女性の患者様になります。

女性は特に鼠径部から陰部に掛けて分泌腺が多く、下着などで擦れる事で、角質が肥厚し、老廃物を出しにくくなり、溜まってしまいます。老廃物が溜まるとカラダは異物反応や感染を起こし、炎症となってしまいます。

特に陰部周囲の皮膚は薄く炎症が波及しやすいため、小さな粉瘤や毛嚢炎でも大きく腫れて痛みを伴います。その時に、激痛があるため、予防や手術による除去が必要になります。

予防としてはピーリングや擦れないようなボクサーパンツなどに変えてもらう方法があります。ただ、それでも何度も腫れる場合には手術による摘出となります。何度も炎症を起こすと、皮膚の破壊が進み、より老廃物を溜め込みやすくなり、繰り返し炎症を起こすことがあります。そうなると切除範囲も大きくなるため、早めの切除をお勧めします。

早い段階では小さく切除することも出来ますが、何度も繰り返したり、分泌腺が発達している場合には炎症を起こしていない部位も切除することもあります。それでも綺麗に縫合すれば、傷はほとんど分からなくなります。

 

当院では女性の形成外科専門医も在籍していますのでお気軽にご相談ください。

 

形成外科専門医 古林玄

2019.10.14

切開による粉瘤切除 ~大阪梅田形成外科粉瘤クリニック~

大阪梅田形成外科クリニックの古林玄です。

今日は耳介後面の粉瘤に対して切開手術を行いましたので症例を紹介します。

動画を載せますが苦手な方は再生しないようにして下さい。

エコーで確認し、嚢胞を確認しました。耳介後面の粉瘤です。

今回くり抜き法についても考えましたが、皮膚の薄い部分でこれだけ大きくなってしまうと、皮膚が拡張されすぎてしまい、皮膚を切除しないと皮膚のタワミが出来てしまうため、切開法を選択しました。ある程度の皮膚の拡張は置いておけば縮むため、くりぬき法でいけることがほとんどです。

切除動画を閲覧します。

苦手な方はご遠慮ください。

 

 

 

 

余分な皮膚を切除し、被膜ごと腫瘍を切除します。

腫瘍を一塊に切除し、創部を丁寧に縫合します。

皮下を吸収糸である5-0PDS、表皮を6-0ナイロンで縫合しています。

切除された粉瘤です。被膜ごと非常に綺麗に切除されています。

ここまで綺麗に切除すれば再発はまずありません。

抜糸は一週間後に行います。

一週間後のため、赤みや抜糸の痕は残りますが、3-6か月で綺麗な傷になります。

抜糸は一週間以上を過ぎると、糸の痕が残ってしまうため、くれぐれも注意してください。

時折、他院で『表皮を吸収される糸で縫ったからそのままでいい』と言われ、一か月以上も放置されている患者様を診ることがあります。吸収される糸も種類によりますが3-6か月も吸収されずに残る場合があります。皮下組織の縫合で使用される場合には大丈夫ですが、表皮縫合でそれを行うと、ガッツリ糸の痕が傷に残ります。これはもう消すことが出来ないので十分な注意が必要です。

 

形成外科専門医 

古林玄

大阪医科大学卒業後、日本一の乳房再建症例数のがん研有明病院で乳房再建を学び、聖路加国際病院で一般形成、美容外科の基礎を学ぶ。聖路加国際病院を出た後は眼と鼻の手術のスペシャリティーである大竹尚之先生の下で手術を学ぶ。

2019.10.12

くりぬき法による粉瘤手術➁ 動画 ~大阪梅田形成外科粉瘤クリニック~

大阪梅田形成外科粉瘤クリニックです。

 

本日も動画で粉瘤のくりぬき法について簡単に紹介していきます。

症例は30代男性 首元からの臭いが気になり、当院へ来院されました。来院時、腫瘍は2.5㎝。炎症の既往はありませんでした。

また説明しますが、炎症のある場合や炎症の既往がある場合には粉瘤の切除は格段に難しくなります。

炎症が起きる前に手術を行う方が簡単に腫瘍を切除でき、傷も小さくなるため、早めの来院をお勧めします。

 

切除動画です。苦手な方はご遠慮ください。

2㎜パンチでくりぬき、丁寧に被膜を切除します。

炎症の既往がないため、比較的簡単に切除できました。時には押し出すと同時に被膜が飛び出てくることもあります。

術後は創部は閉じずに軟膏処置としています。

分かりにくいですが、被膜も同時に切除されました。被膜がしっかり切除せれている場合には再発の心配はありません。

 

術後3週間の画像です。

創部は非常に綺麗になっています。少しまだ赤みが残りますが、時間とともにどんどん分かりにくくなります。

傷は治る過程で1か月目あたりで硬くなり、赤みがでます。

術後3~6か月の間に落ち着いていきます。

出来ればこの後はヒルドイドなどで保湿していくと、傷もより目立ちにくくなります。

 

大阪梅田形成外科クリニック

形成外科 専門医

古林 玄

大阪医科大学卒業後、日本一の乳房再建症例数のがん研有明病院で乳房再建を学び、聖路加国際病院で一般形成、美容外科の基礎を学ぶ。聖路加国際病院を出た後は眼と鼻の手術のスペシャリティーである大竹尚之先生の下で手術を学ぶ。

2019.10.11

くりぬき法による臀部の粉瘤切除 ~大阪梅田形成外科粉瘤クリニック~

今回紹介するのは臀部の粉瘤です。

臀部に認める約5㎝の粉瘤です。

10年程前に見つけてから置いていたようです。

エコー検査を行い、当日に手術を行います。

この大きさであれば本来であれば切開法を行うところですが、今回は炎症の既往もなかったため、3㎜パンチによるくりぬき法を行いました。

かなり難易度の高い症例ですが術中動画を撮影しました。手術中の動画のため、苦手な方はご遠慮ください。

3㎜の穴から非常に綺麗に粉瘤を摘出する事が出来ました。

一部の被膜が周りに癒着していたため、丁寧に剥離を行っています。

最後に残った被膜がないことを確認し、手術を終了しています。

穴が小さいため軟膏処置だけで経過を見ています。

穴を開けたままにするのはもう一つ理由があります。

術後に少量の出血があった場合に、創部の中に血が溜まり、血腫が出来てしまうためです。手術の際に被膜だけを切除した場合にはほとんど出血がありませんが、時には出血をしてしまう場合があります。その時に、小さなドレナージ孔があれば血腫の予防ができます。

切除された腫瘍です。一部破れてはいますが、しっかりとした被膜が切除されています。

くりぬき法は先に中にある老廃物を除去しているため、切除した後の腫瘍を見ると非常に小さく見えます。

 

術後一か月の創部の画像です。

まだ痕がありますが経過とともに目立たなくなってきます。

6か月経って創部が気になる方は小さくメスで切開し、綺麗に縫合する事で創部を更に綺麗にすることも出来ます。

 

形成外科 専門医

古林玄

大阪医科大学卒業後、日本一の乳房再建症例数のがん研有明病院で乳房再建を学び、聖路加国際病院で一般形成、美容外科の基礎を学ぶ。聖路加国際病院を出た後は眼と鼻の手術のスペシャリティーである大竹尚之先生の下で手術を学ぶ。

2019.10.11

くりぬき法による粉瘤の取り方 ~大阪梅田形成外科 粉瘤クリニック~

日帰り手術専門のクリニックとして大阪梅田形成外科粉瘤クリニックを開院しました。

今回は粉瘤の手術方法を紹介いたします。

 

人の体には様々な腫瘍ができます。その中でも皮膚は一番大きな臓器であり、良性から悪性まで様々な腫瘍が出来ます。

その中でも今回は粉瘤(アテローマ)の切除方法を紹介します。

切除の方法は主に切開法、くりぬき法があります。

切開法はその名の通り腫瘍直上に紡錘形のデザインを行い、メスで切開を行い腫瘍を摘出方法になります。

Step2

この場合だとどうしても切開範囲が大きくなります。

縫い方により傷の治り方はかなり違いますが、一度切ってしまった皮膚の傷がゼロになることはありません。

Step1

その中で粉瘤の摘出のために開発されたのがくりぬき法です。

Step2

まず第一に切開範囲が小さくなります。パンチで小さく皮膚をくりぬき中身の腫瘍を摘出します。

粉瘤の切除で大事なのはすべての被膜を切除することなので、当然手術の難易度は上がります。

被膜を残してしまった場合には再発するので細かい作業が必要になります。

何より視野が狭く、中身が暗いため、専用のヘッドライトが必需品になります。

Step5

術後は症例により縫合したり、軟膏処置だけで経過をみることがほとんどです。

小さなパンチで腫瘍を摘出した場合には創部は非常に綺麗に治ります。

今後は少しずつ症例を紹介していきたいと思います。

 

形成外科 専門医

古林玄

大阪医科大学卒業後、日本一の乳房再建症例数のがん研有明病院で乳房再建を学び、聖路加国際病院で一般形成、美容外科の基礎を学ぶ。聖路加国際病院を出た後は眼と鼻の手術のスペシャリティーである大竹尚之先生の下で手術を学ぶ。