このイボは良性か悪性か?見分け方を徹底解説

「できものが急にできて正体がわからない。」
「仕事が忙しくて、できものの診察になかなか行けない。」
「このイボが悪性なのかだけでも知りたい。」
このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
皮膚にできたイボやできものは、ほとんどが良性ですが、中には皮膚がんなどの悪性腫瘍が隠れているケースもあります。

【結論】このようなできものは要注意

  • ・急に大きくなった
  • ・色がまだら、または黒く濃い
  • ・出血・かさぶたを繰り返す
  • ・形がいびつ
  • 1つでも当てはまる場合は早めの受診がおすすめです。

皮膚がんや皮膚腫瘍など皮膚表面の治療・手術のご相談なら、大阪梅田形成外科粉瘤クリニックにお任せください。当院では、忙しい方でも短時間で診断が可能です。

この記事では、できものの見分け方とよくある症例について解説します。

イボやできもの(皮膚腫瘍)とは?原因と種類を解説

イボやできものと一般的に表現されるものは、医学的には皮膚腫瘍と呼びます。
腫瘍と聞くと、体に何か悪影響を与える悪性腫瘍をイメージして不安になる方も多いかもしれません。
たしかに、皮膚腫瘍において悪性とされるものの多くは皮膚がんを指します。

これらのできものは、ウイルス感染や細胞の異常増殖、脂肪、老廃物の蓄積など、原因は多岐にわたります。特に注意が必要なのは、ホクロのように見える悪性黒色腫(メラノーマ)です。これを見分ける指標として、以下のABCDルールが広く用いられています。

  • A:Asymmetry(非対称性)形が左右非対称で、いびつである。
  • B:Border(境界)境目がギザギザしていたり、ぼやけていてはっきりしない。
  • C:Color(色)色が均一ではなく、濃淡が混じっていたり、むらがある。
  • D:Diameter(直径)大きさは一般的に6mm以上ある。

 

良性と悪性のどちらにも共通して言えるのは、早期発見・早期治療が何よりも重要であるということです。ただのイボだからと自己判断せず、気になる変化があれば早めに医療機関を受診しましょう。

 

イボやできものの良性と悪性の見分け方【チェックリスト付き】

ここでは、イボやできものとして見られる皮膚腫瘍が良性なのか悪性なのかを見分ける方法を紹介します。
まずは、一般的に言われる良性のできもの(イボ・粉瘤など)と、注意が必要な悪性腫瘍(メラノーマ等)の主な特徴を比較表にまとめました。

【一目でわかる】良性腫瘍と悪性腫瘍の比較表

見分け方のポイントは、硬さ・形・色・変化スピードです。
以下の表でチェックしてみましょう。

項目 良性(イボ・粉瘤など) 悪性(メラノーマ・皮膚がん等)
硬さ・動き ゴムのように柔らかく、押すとコリコリと動く 岩のように硬く、周りに癒着して動かない
形・表面 表面が滑らかで丸みを帯びている 表面がデコボコしており、いびつな形
境界 周囲との境界線がはっきりしている 境界がギザギザしたり、にじんでぼやけている
色が均一(肌色、茶色、黒など) 濃淡があり、複数の色が混ざっている
成長速度 数年単位でゆっくり大きくなる 数ヶ月単位で急激に大きくなる
その他症状 基本的に無症状(粉瘤は臭いが出ることも) 出血しやすい、ジクジクする、かさぶたを繰り返す
保険適用 生活に支障がある、または炎症がある場合は保険適用 原則として保険適用

専門医による精密診断ダーモスコピー検査

見た目や硬さだけでは、良性か悪性かを100%正確に判断することは困難です。
そこで、できもの専門のクリニックでは、ダーモスコピーと呼ばれる特殊な拡大鏡を用いた検査が行われます。

ダーモスコピー検査とは?

ダーモスコピーとは、皮膚を拡大して観察する専用の機器で、肉眼では分からない色や血管の状態を詳しく確認できます。

検査のメリット

皮膚を切る必要がない非侵襲的な検査であるため、痛みは全くありません。その場で即座に結果が分かり、メラノーマなどの悪性腫瘍と良性のほくろやイボを高い精度で見分けることが可能です。

 

悪性腫瘍とその治療法

悪性腫瘍とは、いわゆるがんのことです。早期発見が鍵となる悪性腫瘍(皮膚がん)についてご紹介します。
この腫瘍を疑う特徴がある場合には、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。

悪性黒色腫(メラノーマ)

この悪性黒色腫は、その名の通り色が黒いことから、ほくろと間違われやすい代表的な皮膚がんです。
手足などの末端部分に生じることが多く、急にできた大きなほくろなどは、皮膚がんに該当する可能性があります。

基底細胞腫

悪性黒色腫と同様に、ほくろと間違われやすいがんの1つで、高齢者に多いのが、この基底細胞腫です。
放置すると大きくなり、中央部がくずれてへこんできた場合には基底細胞腫の疑いがあります。皮下脂肪の少ない顔面などに生じると、深く進行して骨を崩してしまうこともある危険ながんです。

有棘細胞癌

人体の一番外側に存在する表皮細胞のがんであり、イボと間違われる代表例です。
皮膚が盛り上がったしこりになるため、イボと勘違いされがちです。特に顔面や手の甲など、紫外線を浴びやすい場所に見られる傾向があります。

これらの皮膚がんは、転移が生じていない初期の段階であれば、手術により完全に摘出することで完治の可能性が高くなります。したがって、悪性の疑いがある特徴に気づいた場合には、なるべく早く医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

 

良性腫瘍とその治療法

できものと言っても、その形や症状は様々です。ここでは、代表的な良性腫瘍について紹介していきます。

ほくろ

良性腫瘍の中でも最も一般的に知られているのが、このほくろです。
厳密には、ほくろとはメラニン色素を作り出す母斑細胞と呼ばれる細胞が集合し、固まったものです。
様々な形のほくろがありますが、皮膚がんと非常に似ているケースもあり、専門医の診察でも専用の機器を用いて検査を行わないと見分けるのが難しい場合があります。

もし、ほくろが悪性である可能性が高いと医師が判断した場合は、手術で切除して病理検査を行うことで診断が確定します。
良性のほくろであればレーザー治療も有効ですが、複数回の照射が必要で時間がかかることや、万が一悪性だった場合にはレーザー治療では根治できないため、正確な診断が不可欠です。

粉瘤(アテローム)

表皮嚢腫とも呼ばれる良性の腫瘍です。
皮膚の下に袋状の組織ができ、そこに皮脂や角質といった老廃物が溜まることで生じるできものです。
初めはあまり目立たず、ニキビやしこりと似たように感じます。しかし、この粉瘤は放置することで、皮膚が隆起するほど大きくなり、異臭を放ったり、細菌感染によって炎症を起こしたりする可能性があります。

粉瘤は自然に治ることはなく、根治するためには手術が必要です。手術では主に、くりぬき法または切開法を用いて摘出します。
当院の粉瘤手術(くりぬき法)の詳細はこちら

脂肪腫(リポーマ)

最も多くみられる皮下の良性腫瘍です。
身体の各部に発生しますが、ゆっくりと大きくなるため、発見するのが遅くなりやすいのが特徴です。一般的に痛みや痒みといった症状はないものの、放置するとどんどん大きくなり目立ってしまいます。脂肪腫自体は良性の腫瘍ですが、症状や大きさによっては、手術を検討する必要があります。脂肪腫は自然治癒することはなく、内容物は液体状ではないため、根治には外科手術が必要です。

 

まとめ

ほとんどの皮膚腫瘍は良性ですが、中には皮膚がんのように命に関わる悪性腫瘍が隠れていることもあります。どちらの場合でも、早期発見・早期治療が、傷跡を最小限に抑え、確実に治すための最善の方法です。
本記事で紹介したチェック項目やABCDルールに少しでも当てはまる方、あるいは急に大きくなってきた、色が変だと感じる方は、決して自己判断せず、専門医による診断を受けてください。
大阪梅田形成外科粉瘤クリニックでは、形成外科専門医が診察から治療まで一貫して対応し、ダーモスコピー検査などを用いて迅速かつ正確な診断を行っています。
また、粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍は、日帰り手術による短時間での治療が可能なため、お仕事などでお忙しい方でも通院しやすい体制を整えています。

できものについて不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。最新の検査機器と技術を用いて迅速かつ正確な診断を行い、必要に応じて手術を含む適切な治療をご提案いたします。

 

院長紹介

日本形成外科学会 専門医 古林 玄

東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科 新宿院 院長 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。

がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。

この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。

他にも多くの治療について解説しております。

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