傷跡修正は保険適応でできる?手術・レーザーで皮膚の悩み解決する方法
- 傷跡修正は保険適用できる可能性がある
- 保険適用が期待できる3つの傷跡タイプ
- 傷跡修正でも保険適用外となるケース
- 傷跡の相談はどこへ?皮膚科と形成外科の違い
- 傷跡修正で受けられる主な治療法
- 当院の傷跡治療へのこだわり
- 傷跡の修正は当院にお任せください
「この傷跡、ずっと残ったままだったらどうしよう…」
「治療したいけど、美容目的って判断されて保険が効かないんじゃ…」
「そもそも、どこに相談すればいいのかわからない」
傷跡に悩んでいても、「見た目の問題だから仕方ない」と諦めてしまっていませんか?
実は、すべての傷跡修正が自由診療になるわけではありません。火傷やケガのあとの引きつれ、ケロイドなど、日常生活に支障をきたすような症状がある場合には、保険が適用されることがあります。
本記事では、保険が適用される具体的な傷跡の種類や、実際の費用例、治療内容、クリニックの選び方までをわかりやすく解説します。医療機関に相談する第一歩を踏み出せるよう、不安や疑問に丁寧に寄り添います。
傷跡修正は保険適用できる可能性がある
「傷跡の修正=美容目的」と思っていませんか?
実は、すべての傷跡修正が自由診療(自費診療)になるわけではありません。治療の目的が見た目の改善ではなく、日常生活に支障をきたしている機能障害の改善であれば、健康保険が適用される可能性があります。
例えば、ケロイドによるかゆみや痛み、関節の動きを制限するような瘢痕拘縮(引きつれ)などは、「医療行為」として扱われるため保険適用の対象となりやすいです。
保険適用が期待できる3つの傷跡タイプ
どのような傷跡が保険適用になるのでしょうか。ここでは、保険診療の対象となりうる代表的な傷跡と、具体的な治療費用について解説します。
ケロイド
ケロイドは、外傷やニキビ跡などが原因で、赤く盛り上がった傷跡が元の傷の範囲を超えて広がっていく状態です。かゆみや痛みを伴うことも多く、単なる美容上の問題にとどまらないため、保険適用の対象となります。
注射による治療の場合、3割負担で1回あたり3,300円~30,000円程度が目安です。
肥厚性瘢痕
肥厚性瘢痕は、ケロイドと似ていますが、傷が元の範囲を超えて広がることはありません。赤く盛り上がって硬くなることが特徴で、時間の経過とともに徐々に平らになる傾向があります。肥厚性瘢痕も、かゆみや痛みが伴う場合は保険適用となるケースがあります。
保険適用される治療には、手術やステロイド注射などがあります。
費用の目安は、加入している保険によって異なりますが、ステロイド注射で1,100円から、場所によっては数万円になる可能性もあります。
引きつれ(瘢痕拘縮)など機能的な問題がある傷跡
関節部分などにできた傷跡が、皮膚の収縮によって関節の動きを妨げたり、まぶたや口元が引きつれたりする状態を「瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)」といいます。見た目以上に身体的機能に影響があるため、瘢痕拘縮は基本的に保険適用が可能です。
保険適用での瘢痕拘縮形成術の場合、顔面では40,000円程度、その他の箇所では25,000円程度となります。
傷跡修正でも保険適用外となるケース
傷跡修正がすべて保険適用になるわけではありません。
機能的な問題がなく、「見た目をよりきれいにしたい」という目的で修正を行う場合は、美容目的と判断され、自由診療となります。
例えば、ニキビ跡の改善や目立たない傷跡の修正や、タトゥー除去などは、医療的な必要性がないと判断され自由診療になります。
保険適用となるのは、日常生活で身体機能に問題が生じているときです。
保険診療では、健康保険が適用され、治療法や使用する薬剤が国によって定められています。自己負担額は原則3割です。
一方で、自由診療は、健康保険が適用されませんが、より新しい治療法や、美容に特化した治療法が多いです。費用は全額自己負担となります。
傷跡の相談はどこへ?皮膚科と形成外科の違い
傷跡の相談先に迷う方も多いですが、機能的な改善や手術による修正を考えている場合は「形成外科」がおすすめです。
皮膚科は、皮膚の病気が専門です。そのため、皮膚トラブルに関する初期相談や軽症の管理は皮膚科でも可能ですが、手術や再建治療が必要な場合は形成外科へ紹介されるケースがあります。
形成外科は、傷跡や変形、瘢痕などを見た目と機能の両方からアプローチできる専門科です。見た目を重視する美容外科とは異なり、保険診療で対応できる症例も多く扱っています。特にケロイドや肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮など、外科的な処置が必要となるケースでは、形成外科医が専門的な知識と技術を持っています。
傷跡修正で受けられる主な治療法
傷跡修正には、様々な治療法があり、傷跡の状態や部位、患者様の希望によって選択されます。
ここでは、傷跡修正の治療法について紹介します。
手術
外科手術は、引きつれのある傷跡や大きなケロイドなど、外科的な処置が必要な場合に選択される治療法です。代表的な手術には「瘢痕切除術」「Z形成術」「W形成術」などがあり、症状によっては「皮膚移植」や「皮弁形成術」といった高度な再建手術も行います。
レーザー
色素沈着を薄くしたり、盛り上がった傷跡を平らにしたり、肌の再生を促したりする治療です。
フラクショナルレーザー、Vビームレーザーなどがあります。
注射
ステロイド注射は、ケロイドや肥厚性瘢痕の赤みや盛り上がり、しつこいかゆみなどを抑える治療法です。
傷跡を硬くしている細胞(線維芽細胞)の働きを注射によって鎮め、症状を和らげながら傷跡を平らにしていきます。症状によっては、筋肉の緊張を和らげるボトックス注射を併用することもあります。
当院の傷跡治療へのこだわり
当院の強みは、「日本形成外科学会専門医」の資格を持つ医師が、直接お話を伺うことです。丁寧なカウンセリングを通して、レーザーや手術といった選択肢の中から、患者様一人ひとりに本当に合った治療法をご提案します。
単に傷跡を治療するだけではなく、「傷跡をいかに目立たなくするか」、そして「皮膚の引きつれなどで損なわれた機能も回復させる」という、質の高い治療に徹底してこだわっています。
また、お仕事などで忙しい方でも治療のスケジュールを立てやすいよう、日帰りでの手術にも対応しておりますので、安心してご相談ください。
傷跡の修正は当院にお任せください
傷跡修正は、美容目的でなければ保険適用の可能性があります。傷跡修正は、見た目の問題だけでなく、機能的な問題も解消するための治療です。
まずは、形成外科の専門医に相談し、ご自身の傷跡の状態や治療法、そして保険適用の可否について確認することをおすすめします。傷跡修正なら、お気軽に当院へご相談ください。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。
リスカ跡も治療できる?市販薬から美容医療まで徹底解説!
「ノースリーブを着たいけど、腕を見られるのが不安…」
「このトップス、腕まくりしたら傷跡が見えてしまうかも…」
「夏服はもう着られないのかな」
そんなふうに感じている方へ。
過去の傷跡も、適切なケアや治療を行うことで、目立ちにくくすることは可能です。
本記事では、市販薬を使ったセルフケアから、形成外科による専門的な治療まで、さまざまな選択肢をご紹介します。あなたに合った方法がきっと見つかるはずです。
見られたくない過去の傷…その悩み、解決できます
自分の腕に残る傷跡を見ると、過去を思い出して苦しくなることもあるかもしれません。ですが、医学的な治療を受けることで、そうした跡を今よりも目立たなくすることは十分に可能です。
リストカットの傷や根性焼きなどの傷は、傷の深さや治療の有無によって、さまざまな形で跡が残ります。治ったあとに赤みや茶色い色素沈着が残ることもあれば、盛り上がった肥厚性瘢痕やケロイド、複数の傷が重なって凹凸になることもあります。
リスカ跡は、長期間にわたって残り、完全に消えることは難しい場合が多いです。そのため、ファッションや日常生活において、コンプレックスや心理的な負担となることがあります。
リスカ跡の治療は「傷跡を薄くする」だけでなく、「心のケア」や「自分自身を取り戻す」ためのサポートも大切です。
リスカ跡のセルフケア方法とその限界
「まずは自分でできることから始めたい」と考えるのは自然なことです。市販薬やカバーアイテムは手軽に取り入れられるため、初期の一歩として有効です。
リスカ跡に効く?「アットノン」など市販薬のメリット・デメリット
アットノンやアトキュアのようなヘパリン類似物質入りの薬は、比較的浅い傷跡や、できてから間もない傷跡には効果が期待できます。ヘパリン類似物質は、肌のターンオーバーを促し、赤みを抑える成分であるため、傷が治ったばかりの薄い跡には有効な場合もあります。
小林製薬の公式ホームページでは、
「出来てから1~2年までの傷あと・やけどあとにも効果を確認しております。また、それ以上経った傷あと・やけどあとにもご使用いただけますが、効果を実感できなかったり、効果があったとしても日にちがかかる可能性があります。」
と案内されています。
しかし、長年悩んでいる深く刻まれた傷跡や、盛り上がった傷跡には、残念ながら効果が見込めないことが多いです。市販薬はあくまで「補助的なケア」と捉え、根本的な治療には専門家の力を借りることを検討しましょう。
メイクやテープで「今すぐ隠す」方法
新作の春夏コレクションが並ぶ店内で、長袖のブラウスばかり選んでしまう…。そんな経験、あなたにもありませんか?「今すぐどうにかしたい!」という緊急事態には、メイクやコンシーラーテープが頼りになります。
メイク
傷跡のカバーには、カバー力と密着度の高いスティックタイプやクリームタイプのコンシーラーがおすすめです。さらに、汗や衣服との摩擦で崩れにくくするために、ウォータープルーフのものや、舞台用の化粧品を選ぶと良いでしょう。。
コンシーラーテープ
コンシーラーテープは、貼るだけで跡を隠せる便利なアイテムです。最近は薄くて肌色になじみやすいタイプも多く、凹凸もカバーできます。
しかし、上記の方法は、あくまで「隠す」ための応急処置です。傷跡そのものを消すわけではないので、根本的な解決策ではありません。
市販薬で消えない傷跡も改善へ|形成外科の専門的な治療法
「もう何年もアットノンを塗っているけど効果がない…」
「メイクで隠すのも疲れた」
そんな風に感じたら、専門的な治療を検討するタイミングかもしれません。
昔と比べ傷跡に対する治療の数も増え、豊富な選択肢の中から自分にあった治療を選ぶ事ができます。
傷跡修正が保険適応される条件と自由診療の違い
傷跡の治療には、健康保険が適用されるケースと、全額自己負担となる自由診療があります。
リスカ跡の場合、日常生活に支障をきたす機能的な問題(関節が曲げにくいなど)がない限り、ほとんどが自由診療となります。しかし、自由診療には「保険診療ではできない最新の治療を受けられる」というメリットもあります。
多くの場合、リスカ跡の治療は、自由診療になりますが、カウンセリングで丁寧に説明してくれるクリニックを選べば、納得して進められます。
形成外科が行うリスカ跡の主な治療法
傷跡の状態によって、適した治療法は異なります。
レーザーや手術など、主な治療法とそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
レーザー(フラクショナルレーザー、ピコレーザーなど)
【メリット】
肌表面を削ることで、傷跡の凹凸をなめらかにします。レーザーの熱によって、肌のコラーゲン生成を促し、内側から再生をサポートします。色素沈着や赤みのある傷跡にも効果的です。
【デメリット】
複数回の治療が必要なため、費用や通院の手間がかかります。治療後、赤みやかさぶたが生じるダウンタイムが数日~1週間程度あるため、仕事のスケジュールを調整する必要があります。深い傷跡には効果が限定的です。
切除法
【メリット】
深く刻まれた傷跡や、広範囲にわたる傷跡にも効果的です。
メスで傷跡を切除し、きれいに縫い合わせることで、一本の細い線状の傷跡に変えることができます。1回の治療で高い効果が期待できます。
【デメリット】
傷跡が全くなくなるわけではなく、細い線の傷跡が残ります。
ダウンタイムとして、抜糸まで数日かかり、腫れや内出血が生じる場合があります。
その他にも、状態に合わせた様々な治療法があります。
- ・ダーマペン:極細の針で皮膚に微細な穴を開け、肌の自然治癒力を利用して再生を促す治療です。
- ・植皮法:ご自身の健康な皮膚を傷跡部分に移植する方法です。
- ・医療アートメイク(SKIN52など):医療用の色素を注入し、傷跡の色を周囲の肌色に近づけてカモフラージュする施術です。
当院が選ばれる理由
- ・複数の治療法から最適なご提案
レーザー、切除、植皮、ダーマペンなど、さまざまな治療法をご用意しています。形成外科専門医が一人ひとりの状態やご希望を丁寧に伺い、最適な治療法をご提案します。 - ・豊富な症例実績
実際の症例写真をお見せしながら「どのくらい改善できるのか」を具体的にイメージしていただけます。これまで多くの患者さまが、リスカ跡を気にせず日常を過ごせるようになっています。 - ・安心のカウンセリング体制
リスカ跡の治療は、とてもデリケートなご相談です。当院では過去を無理に聞き出すことはありません。今のお悩みに寄り添い、リスクやダウンタイムまで正直にお伝えします。女性医師も在籍しており、同性だからこそ話せるお悩みも安心してご相談いただけます。
リスカ後の治療は当院にご相談ください
本記事では、リスカ跡(リストカットの傷跡)を目立ちにくくするためのセルフケアや、形成外科による治療法をご紹介しました。
「自分にはどの治療が合うの?」「費用はどれくらい?」と迷ったら、お気軽にカウンセリングで相談してください。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。
白く盛り上がった傷跡は治せる?瘢痕化の原因と治療法を解説
- なぜ傷跡が白く盛り上がる?瘢痕化とは
- ケロイドと肥厚性瘢痕の見分け方
- 盛り上がる瘢痕化の原因とは
- 盛り上がりによる傷跡を治療する方法の選び方
- 白い傷跡の治療を始める前に知っておきたいこと
- 白い傷跡の治療なら大阪梅田形成外科粉瘤クリニックへ
「昔の傷が、ずっと白く盛り上がったまま…。ファンデーションでも隠れないし、人目が気になる」
「白い傷跡は、もう治らないのかな」
「もしかして、盛り上がっている傷跡は私だけ?」
そんなふうに、一度できた傷跡がなかなか消えずに悩んでいませんか? 特に、首元や顔、腕など目立つ部位にあると、着る服や髪型すら制限されてしまうこともあります。
しかし、白い傷跡や盛り上がりは治療によって改善できる可能性があります。
本記事では、なぜ傷跡が白く盛り上がるのか、その正体である瘢痕化(はんこんか)について詳しく解説します。ケロイドと肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)の見分け方から、原因、そして最新の治療法まで、あなたの疑問や不安を解消するための情報を網羅しています。
なぜ傷跡が白く盛り上がる?瘢痕化とは
傷が治ったあとに、白く盛り上がった跡が残ることがあります。これは「瘢痕化」と呼ばれる現象です。瘢痕とは、皮膚が損傷を受けた際に組織を修復する過程で、通常の皮膚とは異なる繊維成分(主にコラーゲン)が過剰に生成されてできるものです。
瘢痕が盛り上がって目立つ場合、特に顔や首、胸元など露出の多い部分では心理的な負担が大きくなることもあります。白くなるのは、瘢痕部分に色素細胞(メラノサイト)が少ないためで、肌本来の色と比べてコントラストが強く出てしまいます。
ケロイドと肥厚性瘢痕の見分け方
瘢痕が盛り上がった場合、「ケロイド」か「肥厚性瘢痕」のどちらかの可能性があります。これらは見た目が似ていますが、性質や治療法に違いがあります。ご自身の傷跡がどちらに近いか、チェックしてみましょう。
特徴 | 肥厚性瘢痕 | ケロイド |
---|---|---|
発症部位 | 傷に一致した範囲 | 傷を超えて広がる |
発症時期 | 傷が治った直後〜数ヶ月以内 | 数ヶ月〜1年後に出現することも |
色調 | 赤みが強い | 赤紫〜茶色っぽいことも |
痛み・かゆみ | ある場合もある | 強いかゆみや痛みを伴うことが多い |
自然退縮 | 数年かけて改善することも | 放置しても悪化する可能性が高い |
ケロイドと肥厚性瘢痕を見分けるポイントは、傷の範囲やかゆみや痛みの強さ、色調から簡易的な判断ができます。ただし、正確な診断は皮膚科や形成外科などの専門医に相談することが大切です。
盛り上がる瘢痕化の原因とは
瘢痕が盛り上がる背景には、体質的な要因と外的な刺激が関係しています。主な原因は以下の通りです。
- ・体質:ケロイド体質の人は、わずかな傷でも大きく盛り上がる
- ・傷の部位:胸や肩、耳などは皮膚の張力が強く、瘢痕化しやすい
- ・過度な刺激:傷の治癒途中でかきむしったり、強く擦ったりすると、瘢痕が悪化しやすくなる
- ・感染や炎症:治癒中の炎症が強いと、コラーゲンが過剰に産生され、盛り上がった瘢痕になりやすい
瘢痕が盛り上がってしまう原因には、もともとの体質や外からの刺激など、さまざまな要素が関係しています。
中でも「ケロイド体質」と呼ばれる人は、ちょっとした傷でも傷跡が大きく盛り上がりやすい傾向があります。また、胸や肩、耳のまわりなど皮膚が引っ張られやすい場所は、傷跡が目立ちやすく、肥厚性瘢痕やケロイドができやすい部位とされています。
さらに、傷が治る途中でかゆくなって掻いてしまったり、服やタオルなどで何度もこすれたりすると、炎症が長引いて傷跡が悪化することがあります。傷口にばい菌が入ったり、強い炎症が起きたりすると、傷の治り方が乱れて、瘢痕がより盛り上がりやすくなります。
そのほかにも、遺伝的な要因や年齢、ホルモンバランス、ストレスの影響もあると考えられています。また、傷の深さや、適切なケアが行われたかどうかによっても、傷跡の状態は大きく変わってきます。
このように、瘢痕が盛り上がるかどうかは一つの理由だけではなく、いくつかの要因が重なって起こるため、ひとりひとりの状態に合わせた正しい対処が大切です。
盛り上がりによる傷跡を治療する方法の選び方
治療法を選ぶ際には、瘢痕の種類・大きさ・部位・年数、そして患者自身の希望を考慮する必要があります。以下に、主な治療法の比較表を掲載します。
治療法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
保存療法(テープ・クリーム) | 手軽・副作用が少ない | 効果が出るまで時間がかかる/進行した瘢痕には不十分 |
ステロイド注射 | 比較的早く効果が出る | 痛み・皮膚萎縮のリスクあり/複数回の施術が必要 |
レーザー治療 | 赤みや盛り上がりを改善 | 保険適用外のことが多い/複数回必要 |
手術療法 | 盛り上がりの除去が可能 | 傷の再発・再瘢痕化リスクあり/ダウンタイムが長い |
保存療法とは、傷跡保護テープ(シリコンジェルシートなど)や、瘢痕改善クリームを使用して皮膚の過剰な引っ張りや乾燥を防ぎます。テープやクリームは、軽度の瘢痕や予防目的に向いています。即効性はありませんが、副作用が少なく自宅で継続しやすいのが特徴です。
ステロイド注射は、瘢痕部分の炎症やコラーゲン生成を抑え、盛り上がりを改善します。特にケロイド治療において広く用いられます。
レーザー治療(フラクショナルレーザーやVビームなど)は、赤みの改善や皮膚の再構築を促進します。いずれも複数回の施術が必要ですが、外科手術よりは負担が少ない治療法です。
手術療法は、ダウンタイムが長いデメリットがありますが、1回の施術で瘢痕を目立たなくできる可能性があります。流れや注意点については、下記をご参照ください。
手術による治療の流れと注意点
手術による治療は、瘢痕の切除やZ形成術(傷の向きを変える手術)などが行われます。当院では、丁寧なカウンセリングを行い、治療方針や注意点についての詳しい説明の後、施術を行います。施術には高度な技術が必要で、術後の管理がとても重要です。再発を防ぐために、術後もテープ固定やステロイド治療を併用することが多いです。
注意点として、手術をすれば必ず綺麗になるとは限らず、逆に再瘢痕化やケロイド再発のリスクも伴います。手術の適応は医師と相談し、慎重に判断しましょう。
白い傷跡の治療を始める前に知っておきたいこと
治療を始める前に、知っておくべきポイントがいくつかあります。事前に理解しておくことで、後悔のない選択につながります。
ここでは、治療費用や通院回数、ダウンタイムから治療先の選び方まで詳しく紹介します。
治療費用・通院回数・ダウンタイムまとめ
治療法別の費用・通院回数・ダウンタイムを下記のようにまとめました。
治療法 | 費用(目安) | 通院回数 | ダウンタイム |
---|---|---|---|
保存療法 | 数千円~ | 通常なし | なし |
ステロイド注射 | 1回数千円〜1万円前後 | 月1回ペースで数回 | 2~3日腫れることあり |
レーザー治療 | 1回1万〜3万円(自由診療) | 5〜10回 | 赤みや皮むけあり(数日) |
手術療法 | 数万円〜十数万円(保険適用あり) | 数回(術前・術後) | 1〜2週間程度 |
※費用・通院頻度は施設により異なります。
保険適用されない自由診療の場合、クリニックによって費用が大きく異なることもあります。また、通院回数もクリニックによって異なるため、事前に確認が必要です。
傷跡治療を失敗しない治療先の選び方
治療の成功には、適切な医療機関選びが欠かせません。以下の点を参考にしてください。
- ・形成外科や皮膚科で「瘢痕治療」を専門としているか
- ・症例写真や実績を公開しているか
- ・医師の説明が丁寧で納得できるか
- ・術後のアフターフォロー体制があるか
それぞれ詳しく説明します。
形成外科や皮膚科で「瘢痕治療」を専門としているか
瘢痕治療を受ける際は、その医療機関が「瘢痕・傷跡治療」に力を入れているかどうかを確認することが重要です。例えば、肥厚性瘢痕やケロイドの治療では、注射・外用薬・圧迫療法・レーザー・手術など、多様な治療法を組み合わせて対応する必要があるため、専門的な知識と経験が求められます。ホームページなどで「瘢痕・ケロイド治療に対応」「形成外科専門医が在籍」などの記載があるかをチェックすると良いでしょう。
症例写真や実績を公開しているか
治療を受ける前に、実際の症例写真や治療実績を確認できるかどうかは、信頼性を判断する重要な材料です。症例写真を見ることで、自分の傷の状態と似たケースがどのように改善されたのか、治療後の仕上がりのイメージをつかむことができます。ただし、症例写真が極端に加工されていたり、ビフォーアフターの差が不自然に見える場合は注意が必要です。
医師の説明が丁寧で納得できるか
瘢痕治療は一度で完了するケースは少なく、治療内容・期間・費用・リスクなどをしっかり理解したうえで受けることが大切です。そのため、医師が患者の状態をよく診察し、治療の選択肢や期待できる効果、注意点などを丁寧に説明してくれるかどうかは、非常に重要なポイントです。
術後のアフターフォロー体制があるか
瘢痕治療は、術後のケアが仕上がりに大きく影響します。治療後の経過観察や、再発・色素沈着・かゆみなどのトラブルへの対応がしっかり整っているかも確認すべきポイントです。
たとえば、「定期的な再診スケジュールがある」「必要に応じて追加の処置ができる」「電話やオンラインで相談できる窓口がある」といった体制があると安心です。
白い傷跡の治療なら大阪梅田形成外科粉瘤クリニックへ
本記事では、白く盛り上がった傷跡の原因や治療法について詳しく解説しました。
白く盛り上がる傷跡は瘢痕化によるもので、肥厚性瘢痕とケロイドという2つの状態に分けられます。それぞれの特徴を理解したうえで、適切な治療法を選ぶことが重要です。
治療法にはテープやクリームから手術までさまざまな選択肢があり、症状の程度や希望に応じて選ぶ必要があります。また、治療を始める前には、費用・通院回数・ダウンタイムなども確認し、信頼できる医療機関を選ぶことが成功への鍵です。
自分の傷跡のタイプと状態をしっかり把握し、焦らず、丁寧に向き合っていきましょう。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。
治療で変わる!瘢痕化した皮膚に効果がある治療法とは?
「この傷跡、もう治らないのかも…」
「傷跡がひどいから、温泉やプールにも行けない」
「好きな洋服が着られない」
と諦めかけていませんか?
手術やケガ、火傷、帝王切開などの後に残る瘢痕(はんこん)は、多くの方が抱える深いコンプレックスの一つです。
しかし、瘢痕化は治療によって、完全には消えないけれど目立たなくすることは可能です。
本記事では、「瘢痕化」とは何かを丁寧に解説し、最新の治療法や費用、選び方までを徹底的にまとめました。
自分に合った選択肢を見つけ、前向きな一歩を踏み出しましょう。
瘢痕化とは?皮膚が変化して残る傷跡の正体
傷が治ったはずなのに、赤く盛り上がってしまい、皮膚が引きつってしまった「傷跡」は、医学的には「瘢痕」と呼ばれます。
1度できた瘢痕は完全に元通りにはなりませんが、適切な治療によって目立たなくすることは可能です。症状に合わせた治療法を選ぶことで、外見的な改善はもちろん、痛みや炎症などの不快な症状の軽減にもつながります。
瘢痕化とは、皮膚が傷ついたあとの部分が変化し、正常な皮膚とは異なる状態で再生されることを指します。瘢痕は、損傷した皮膚組織が修復される際に、コラーゲン線維が過剰に産生されることで形成されます。
通常の皮膚は、コラーゲン線維が規則正しく並んでいますが、瘢痕組織では不規則に配列し、硬く盛り上がった状態になることがあります。
なぜ瘢痕化は起こるのか?
瘢痕化は、皮膚が傷ついた後に起こる「創傷治癒プロセス」の一環です。皮膚は外部からの刺激に対して炎症を起こし、細胞が集まって新しい組織を作り出します。しかし、作り出す過程でコラーゲンが過剰に生成されると、元の皮膚とは異なるかたちで修復されてしまい、瘢痕が形成されます。
プロセスには個人差があり、体質、傷の深さや大きさ、感染の有無、そして治療開始のタイミングなどが大きく影響します。特にケロイド体質の人は、わずかな傷でも過剰な瘢痕化を起こしやすい傾向があります。
瘢痕化が起こる主な原因は、皮膚の真皮層、特に深層にまで及ぶ損傷が生じた場合です。傷が真皮の深い部分に達すると、体は損傷した組織を迅速に修復しようとします。この修復過程で、線維芽細胞がコラーゲンを過剰に生成する状態が『線維化』であり、瘢痕化の本質です。
コラーゲンの生成が過剰になったり、炎症が長引いたりすると、正常な皮膚とは異なる構造を持つ瘢痕が形成されやすくなります。また、傷の深さや炎症の持続、体質、部位などの要因によって瘢痕化を悪化させる可能性もあります。
ケロイド・肥厚性瘢痕・瘢痕拘縮とは
瘢痕にはいくつかの種類があります。代表的なのが「ケロイド」「肥厚性瘢痕」「瘢痕拘縮」です。
ケロイド
炎症が治まったあとも盛り上がりが続き、傷の範囲を超えて広がっていくのが特徴です。胸、肩、耳たぶなどに好発し、帝王切開の傷跡や胸元のニキビ跡から発生することも少なくありません。強いかゆみや痛みを伴うことがあり、自然に治ることはほとんどありません。
肥厚性瘢痕
傷が治る過程で線維芽細胞が過剰に働き、コラーゲンが必要以上に蓄積されることで、傷跡が赤く盛り上がり、硬くなる状態を指します。
ケロイドと似ていますが、肥厚性瘢痕は元の傷の範囲内にとどまり、広がらないのが特徴です。主に外傷や手術の傷が治る過程で発生し、時間の経過とともに自然に改善する場合もありますが、放置すると目立ちやすくなることがあります。
瘢痕拘縮
皮膚が強く引きつれて動きが制限される状態です。特に関節や首など、筋肉の動きに合わせて皮膚が伸縮する部位にできた場合、日常動作に支障をきたすこともあります。
ケロイドと肥厚性瘢痕の違い
特徴 | ケロイド | 肥厚性瘢痕 |
---|---|---|
発生範囲 | 傷の範囲を超えて広がる | 傷の範囲内にとどまる |
自然治癒 | しにくい | 時間とともに改善することも |
痛み・かゆみ | あり(強い) | 軽度またはなし |
治療反応 | 治療に時間がかかる | 比較的効果が出やすい |
好発部位 | 胸、肩、耳たぶなど | 傷を受けた部位に応じる |
上記の表のように、見た目や経過、治療の反応が異なるため、正確な診断が治療の第一歩です。
瘢痕化の治療法4選
瘢痕化の治療には、症状の程度や部位に応じてさまざまな方法があります。ここでは代表的な4つをご紹介します。
保存的治療(テープ・シリコンシート・薬)
初期段階や軽度の肥厚性瘢痕には、圧迫テープやシリコンシートを用いた保存的治療が有効です。炎症を抑え、皮膚の水分保持を助けることで、瘢痕の悪化を防ぎます。また、ステロイド外用薬や抗炎症薬なども併用されることがあります。
副作用が少なく、痛みもほとんどありませんが、改善には時間がかかるため、根気よく続ける必要があります。
ステロイド注射
盛り上がった瘢痕に対しては、ステロイドを直接注射する治療が行われます。炎症を抑制し、コラーゲンの過剰生成を防ぐことで、皮膚の厚みを改善します。1回の注射で効果を実感できることもありますが、数回の施術が必要な場合が多く、注射時は痛みを伴います。
レーザー治療
赤みや色素沈着、盛り上がりが目立つ瘢痕には、レーザー治療が有効です。特に色素に反応するレーザーは、炎症後の赤みを軽減する効果が期待できます。フラクショナルレーザーなどを用いて皮膚の再生を促す治療もありますが、ダウンタイムが数日~1週間程度生じることもあります。
外科手術(切除・皮膚移植)
重度の瘢痕拘縮やケロイドで保存的治療が効かない場合は、外科的な切除が検討されます。瘢痕を取り除いたあと、必要に応じて皮膚移植が行われます。
再発リスクがあるため、手術後もテープ療法や注射を併用するケースが多いです。手術には一定のリスクやダウンタイムがありますが、外見や機能の改善効果は大きいとされています。
瘢痕化の治療法別メリット・デメリット
治療方法によってメリットとデメリットが存在します。
ここでは、各治療法のメリットやデメリットを知り、自分に合った治療法を選択しましょう。
メリット・デメリットと費用比較
各治療法のメリットやデメリット、費用をまとめました。
自由診療の場合、費用は各クリニックによって異なります。
治療法 | メリット | デメリット | 費用の目安(自由診療) |
---|---|---|---|
圧迫療法・外用薬 | 安全・自宅で可能 | 効果に時間がかかる | 数千円〜1万円程度 |
ステロイド注射 | 即効性あり | 痛み・皮膚萎縮のリスク | 1回5,000〜15,000円 |
レーザー治療 | 色調改善に効果的 | ダウンタイムあり | 1回1〜3万円程度 |
外科手術 | 形状を大きく改善 | 再発・傷跡リスクあり | 数万円〜十数万円 |
痛み・ダウンタイム・効果の持続性
治療選択において重要なのが、痛みやダウンタイム、効果の持続性です。たとえば、テープ治療はほぼ痛みがなく、日常生活に支障をきたしませんが、効果が出るまでに時間がかかります。
一方、ステロイド注射やレーザーは即効性がある分、治療中の痛みや赤みが生じることもあります。
また、瘢痕の性質によっては再発することもあるため、複数回の治療が必要となるケースも少なくありません。
保険適用になるケース/ならないケース
瘢痕治療は、すべてが自由診療ではありません。場合によっては、健康保険が適用される可能性があります。
保険適用となる例は、機能障害を伴う瘢痕拘縮の手術や痛み、炎症が続く肥厚性瘢痕への治療など、傷跡による生活への支障が認められる場合に適用されます。
一方、美容目的(見た目を良くするため)の治療、たとえば色素沈着の除去や軽度のケロイド治療などは、自由診療になることが多いです。自由診療だとクリニックによって費用に差が出ます。費用負担が大きくなるため、事前に確認しておくことが大切です。
瘢痕化治療のクリニック選びと相談のポイント
瘢痕化の治療は、皮膚の状態や瘢痕の種類によってアプローチが異なるため、経験豊富な医師のいる専門クリニックでの相談が不可欠です。特に梅田形成外科クリニックでは、瘢痕治療に力を入れており、ケロイドや肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮といった幅広い症状に対して個別に最適な治療プランを提案できます。
以下のようなポイントを参考に、信頼できるクリニックを選びましょう。
- ・治療法の選択肢が多いか
- ・保険診療と自由診療の説明が明確か
- ・カウンセリングでリスクや効果についてしっかり話してくれるか
梅田形成外科クリニックでは、初回カウンセリング時に治療のメリット・デメリットや費用、痛みの程度、治療期間などを丁寧に説明してくれるため、初めての方でも安心です。また、保険が適用になるケースについても詳細に案内してもらえるので、費用面での不安を軽減できます。
まずは専門の医師と相談し、自分の症状に合った治療法を選択することが、瘢痕改善への第一歩となります。
瘢痕化の治療なら大阪梅田形成外科粉瘤クリニックへ
本記事では、瘢痕化について詳しく解説しました。
瘢痕化は一度起こってしまうと自然には元通りになりませんが、適切な治療によって改善が期待できます。ケロイドや肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮などの症状に応じた治療を受けることで、痛みや炎症の軽減、見た目の改善が可能です。
まずは、専門のクリニックで医師に相談し、自分に合った治療法を見つけることが第一歩です。保険適用の可能性も含めて丁寧にカウンセリングを行ってくれる医療機関を選びましょう。適切な治療と継続的なケアで、より良い皮膚の状態を取り戻しましょう。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。
傷跡修正の費用ってどれくらい?治療別・部位別に徹底解説!
「昔できた傷跡、できれば目立たなくしたいけど…1回で変わるかな」
「子どもの頃にできた顔の傷跡、最近やけに気になるな…」
「傷跡修正って、いくらかかるの?」
鏡を見るたびに、ふとそう感じることってありませんか?
特に20代後半になると、昔は気にしなかった傷跡が、急にコンプレックスを感じることもあります。
本記事では、傷跡修正にかかる料金や治療法、保険適用の有無を丁寧に解説します。
また、1回でどれくらい改善するのかといった実感ベースの情報も網羅しています。
自分に合った方法を選ぶヒントにしてみてください。
傷跡修正ってどんな治療?
傷跡修正と聞くと、「完全に傷が消える」と思う方もいるかもしれません。しかし、現在の医療で傷跡を完全に「なかったこと」にすることはできません。
傷跡修正とは、文字通り「傷跡を目立たなくする」ための治療です。例えば、赤みや盛り上がりを抑えたり、へこんだ部分を滑らかにしたり、色素沈着を薄くしたりすることで、傷跡を周囲の皮膚と馴染ませ、ぱっと見で気にならないレベルに近づけることを目指します。
この治療は、大きく分けて「医療目的」と「美容目的」があります。
- ・医療目的:やけどや外傷による引きつれ、痛み、かゆみなどの機能的な問題がある場合や、社会生活に支障をきたすような「醜状痕(しゅうじょうこん)」と医師に診断される場合。条件付きで保険が適用される可能性があります。
- ・美容目的:機能的な問題はないけれど、見た目を改善したい場合。基本的に保険適用外の自由診療となります。
注意点として、傷跡を完全に元の肌に戻すことはできません。
しかし、適切な治療を受けることで、赤み・盛り上がり・色素沈着などが軽減され、見た目の印象が大きく変わるケースもあります。
保険適用されるケース/されないケースとは?
傷跡修正の費用を考える上で、保険適用の有無は非常に大きなポイントです。ここでは、保険が適用される条件について詳しく説明しています。
保険適用になる条件
保険適用となるケースは、機能障害がある場合や「醜状痕」と診断された場合です。醜状痕とは、交通事故などの事故で、体や顔に、傷跡として残ってしまった状態のことを言います。醜状痕の後遺障害は、傷跡の場所や大きさ、見た目の悪さによって等級が判断されます。
機能障害になると、傷跡による引きつれで関節が曲がりにくい、まぶたが閉じられない、痛みや強いかゆみがあるなど、日常生活に支障をきたすことがあります。
上記のような場合は、保険が適用されます。保険が適用されると、自己負担額は3割負担となり、1回あたり数千円〜数万円程度になることが一般的です。
美容目的では保険適用外
一方で、以下のようなケースでは自由診療(自費診療)となり、保険適用外です。
- ・機能的な問題はなく、単純に見た目をよりきれいにしたい場合
- ・医師が保険適用外と判断した場合
傷跡の状態や治療目的によっては、保険適用が認められないことがあります。まずは、形成外科を受診し、ご自身の傷跡が保険適用になる可能性があるのかどうか、医師に相談してみるのがおすすめです。
傷跡修正にかかる費用は?
治療法によって料金や回数が大きく異なります。以下に代表的な治療の価格帯をまとめました。
手術(傷跡修正)
*ダーマペンは必要時別途麻酔代(1,100円~)
名称 | 診療料金 |
傷跡修正 顔 ~2㎝ | ¥110,000 |
傷跡修正 顔 2㎝~4㎝ | ¥165,000 |
傷跡修正 顔 4㎝~6㎝ | ¥220,000 |
傷跡修正 顔 6㎝~+2㎝毎 | ¥110,000 |
傷跡修正 その他 ~2㎝ | ¥88,000 |
傷跡修正 その他 2㎝~4㎝ | ¥132,000 |
傷跡修正 その他 4㎝~6㎝ | ¥154,000 |
傷跡修正 その他 6㎝以上~+2㎝毎 | ¥88,000 |
傷跡修正 ダーマペン ~2㎝ | ¥8,800 |
傷跡修正 ダーマペン 2㎝~4㎝ | ¥17,600 |
傷跡修正 ダーマペン 4㎝~6㎝ | ¥26,400 |
傷跡修正 ダーマペン 6㎝以上~+2㎝毎 | ¥8,800 |
「安い」治療法を選ぶ際の注意点
できるだけ費用をかけずに安く済ませたくなる気持ちはよくわかりますが、安さだけで治療法やクリニックを選ぶのは注意が必要です。ここでは、「安い」ものを選ぶ際の注意点を説明します。
効果が期待できない場合がある
過度に安価な治療は、必要な機器が揃っていなかったり、十分な治療回数やパワーで行われなかったりすることで、期待する効果が得られない場合があります。結果的に時間とお金の無駄になってしまうかもしれません。
リスクや副作用の説明不足
安さを売りにしているクリニックの中には、治療のリスクや副作用について十分な説明がないケースも存在します。肌トラブルや後遺症のリスクを避けるためにも、丁寧なカウンセリングは必須です。
追加料金が発生する可能性
提示された費用が「1回あたりの最低料金」で、麻酔代や薬代、アフターケア費用などが別途かかる場合もあります。実際に施術をしてから金額が上乗せされていくことがないように、総額がいくらになるのか、事前にしっかり確認しましょう。
医師の経験不足
傷跡修正は専門的な知識と技術が必要な治療です。経験の浅い医師が担当することで、思ったような効果が得られなかったり、新たな傷跡ができてしまったりするリスクもゼロではありません。
「安かろう悪かろう」にならないよう、費用だけでなく、医師の経験やクリニックの信頼性、カウンセリングの丁寧さなどを総合的に判断することが、後悔しないための重要なポイントです。まずは複数のクリニックで話を聞き、相場と比較しながら、総合的に検討してみることを強くおすすめします。
一回の治療でどれくらい変わる?効果実感と回数目安
「治療を受けたら、すぐに傷跡が目立たなくなるのかな?」
そう期待する気持ち、とてもよくわかります。しかし、残念ながら1回の治療で劇的に傷跡が消えることはほとんどありません。傷跡修正は、多くの場合、複数回の治療を重ねることで徐々に効果を実感していくものです。
しかし、軽度の傷なら1回目の治療で効果が期待できることもあります。
- ・赤みや色素沈着ならレーザー治療を1回するだけでもトーン改善できる場合もあります。
- ・小さな盛り上がりは、1~2回の注射でフラットに近づくこともあります。
「少し赤みが薄くなったかな」「肌のざらつきが少し滑らかになったかな」と言った、ごくわずかな変化を感じられることがあります。
中〜重度の傷は複数回+経過観察が必要です。回数を重ねるごとに、色素沈着の傷跡であれば、2〜3回目で「だいぶ色が薄くなってきた」、5回目頃には「ほとんど気にならないレベルになった」といった変化を実感できることが多いです。
へこんだ傷跡であれば、3〜6回の治療で徐々にコラーゲンが生成され、滑らかになっていくのを実感できるでしょう。切除が必要なケースでは、手術+抜糸+経過観察で1〜2ヶ月かかります。
焦らず、医師と相談しながら治療計画を進めていくことが大切です。
まずはご相談ください
本記事では、傷跡修正にかかる費用について解説してきました。昔の傷跡を「完全に消す」ことは難しいですが、「目立たなくする」ことで、あなたのコンプレックスを解消し、自信を取り戻すことは十分に可能です。
まずは、あなたの傷跡が「どれくらいの大きさで、どのような状態なのか」を把握し、それに対して「どんな治療法があり、だいたいどれくらいの費用がかかるのか」を知ることが第一歩です。そして、安さだけに惑わされず、信頼できるクリニック選びを心がけましょう。
一人で悩まず、当院で無料カウンセリングを受けてみませんか?あなたの傷跡に最適な治療法と、具体的な費用について一緒に考えましょう。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。
昔の傷跡を目立たなくするには?基礎からわかる消す方法
- 昔の傷跡って消せるの?まず知っておきたいこと
- あなたの傷跡はどのタイプ?主な傷跡の種類と特徴
- 昔の傷跡を目立たなくするセルフケア
- 昔の傷跡を医療機関で消す方法
- アフターケアで結果が変わる!治療後のケア方法
「昔できた顔の傷跡、最近また気になってきた…」
「この傷さえなければ、もっと自信を持てるのに…」
「昔の傷跡って、もうどうにもならないのかな?」
そう考えているあなたへ。
子どもの頃にできた傷跡は、長年放置していると“もう消せない”と諦めてしまいがちです。
しかし、実は正しい知識とケアで目立たなくすることは可能です。
この記事では、傷跡が残る仕組みから、自宅でできるケア、医療による治療法までをわかりやすく解説します。
昔の傷跡って消せるの?まず知っておきたいこと
体の一部に刻まれた昔の傷跡は、時に自己肯定感を低下させ、人目が気になってしまう原因となることがあります。もう消えないと諦めていた昔の傷跡も、適切な知識と対処法を知ることで、目立たなくすることが可能です。
傷跡が残るメカニズムとは?
私たちの肌は、切り傷や擦り傷、手術ややけどなどによって損傷を受けると、損傷を修復するために「創傷治癒」というプロセスが始まります。創傷治癒とは、傷が治る過程を指し、通常、血液凝固、炎症、増殖、そして再構築の4つの段階を経て進みます。炎症反応・組織増殖・リモデリングという3段階が進行し、最終的に瘢痕(はんこん)と呼ばれる組織に置き換わります。
健康な皮膚の組織は、コラーゲン線維が規則正しく並んでいることできれいな肌を形成しています。しかし、瘢痕は、コラーゲンが過剰に生成されたり、逆に不十分だったりすることで、本来の肌とは異なる見た目や質感になります。その結果、赤みや色素沈着、盛り上がり、凹みなどが残ってしまうのです。
傷跡が残るかどうかには、傷の深さや部位、治療のタイミング、個人の体質などが大きく関わります。特に、ケロイド体質の人は、軽い傷でも目立つ瘢痕になりやすいため、注意が必要です。
昔の傷跡でも改善はできる?
たとえ何年も経過した傷跡であっても、適切なケアや治療を行うことで目立たなくすることは可能です。
傷跡ができてから時間が経つと、コラーゲン線維の再構築がある程度完了し、安定した状態になります。しかし、完全に修復が終わったわけではなく、肌のターンオーバーや血行促進、コラーゲンのリモデリング(再構築)は常に体内で行われています。
もちろん、新しい傷ほど改善しやすいのは事実ですが、近年では医療技術の進歩により、色味の改善、盛り上がりの軽減、凹みの目立たなくするなど、古い傷跡でも対応できる治療法が増えています。例えば、フラクショナルレーザーやダーマペンなどは、皮膚の再生を促す効果があり、過去の傷跡に対しても改善が見込めます。
あなたの傷跡はどのタイプ?主な傷跡の種類と特徴
傷跡にはさまざまな種類があり、見た目や治療法にも違いがあります。以下に、代表的な瘢痕の種類を紹介します。
線状瘢痕(せんじょうはんこん)
手術の切開痕や切り傷など、線状に細長く残る傷跡です。比較的浅い傷の場合、目立ちにくいことが多いですが、色素沈着やわずかな盛り上がり、凹みが見られることもあります。
弁状瘢痕(べんじょうはんこん)
皮膚が盛り上がり、まるで弁のような形状をしている瘢痕です。火傷などにより皮膚が引きつれてできる傷跡で、特に大きな関節部などにできると、皮膚がひきつれて関節の動きが制限されることがあります。
面状瘢痕(めんじょうはんこん)
やけどや大きな擦過傷のように、広い範囲にわたって残る平坦な瘢痕です。肌の色や質感が変わるため、見た目が目立ちやすい特徴があります。
平滑瘢痕(へいかつはんこん)
滑らかな見た目の瘢痕で、皮膚の凹凸は少ないものの、色調の違いが残ることが多いです。比較的目立ちにくいタイプですが、光の当たり方によっては見えやすくなることもあります。
凹凸瘢痕(おうとつはんこん)
傷跡の表面に凹みや盛り上がりが不均一に混在している状態です。ニキビ跡や外傷跡によく見られ、肌のテクスチャにムラが出ます。 ニキビ跡や水疱瘡の跡などによく見られます。
陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)
皮膚が深く凹んでしまった傷跡で、特にニキビ跡などに多く見られます。真皮層までの損傷によって生じ、自然治癒は難しいタイプです。ニキビ跡の「アイスピック型」や「ローリング型」などが該当します。真皮層のコラーゲンが不足したり、破壊されたりすることで生じます。
等高性瘢痕(とうこうせいはんこん)
周囲の皮膚と同じ高さで、見た目には比較的目立ちにくい瘢痕です。ただし、肌の色や質感が異なるため、光の加減で目立つことがあります。周囲の皮膚と同じ高さで、色素沈着や色素脱失があるものの、凹凸がない傷跡です。
隆起性瘢痕・肥厚性瘢痕(りゅうきせい・ひこうせいはんこん)
傷が治った後にコラーゲンが過剰に生成され、皮膚が盛り上がるタイプです。ケロイドや肥厚性瘢痕がこれに該当し、赤みやかゆみを伴うことがあります。ケロイドは特に体質的な要因が大きく関与し、治療が難しい場合があります。
傷跡には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。自分の傷跡がどのタイプに当てはまるのかを理解することは、適切なケアや治療法を選択する上で非常に重要です。
昔の傷跡を目立たなくするセルフケア
過去の傷跡でも、日々のセルフケアによって目立ちにくくしたり、悪化を防いだりすることが可能です。
例えば、保湿効果の高いジェルやクリーム、ビタミンC配合の美容液を使うことで、肌の柔軟性維持や色素沈着の改善が期待できます。また、紫外線対策も重要で、日焼け止めや衣類でしっかり守ることが必要です。さらに、乾燥は傷跡の治癒を妨げるため、丁寧な保湿も欠かせません。
ただし、セルフケアはあくまで補助的なものであり、深い傷跡には限界があります。効果を感じにくい場合は、医療機関の受診を検討しましょう。
昔の傷跡を医療機関で消す方法
セルフケアでは改善が難しい昔の傷跡も、医療機関での専門的な治療によって目立たなくすることが可能です。傷跡の種類や状態、個人の体質によって最適な治療法は異なります。
代表的な治療法と特徴
ここでは、医療機関で受けることができる治療方法について詳しく解説していきます。
レーザー治療
特定の波長の光エネルギーを傷跡に照射することで、肌の再生を促したり、色素を破壊したりする治療法です。
例えば、フラクショナルレーザーは、微細なレーザー光を点状に照射し、皮膚に小さな穴を開けることで、肌の自然治癒力を高め、コラーゲン生成を促進します。凹凸のある傷跡や、肌の質感を改善したい場合に用いられます。複数回の治療が必要となることが多いです。
また、ピコレーザーは、非常に短いパルス幅(ピコ秒単位)でレーザーを照射し、色素沈着を破壊する効果に優れています。主に色素沈着が目立つ傷跡や、タトゥーの除去などにも使用されます。レーザー治療は、ダウンタイム(治療後に肌が回復するまでの期間)がある場合があり、治療後の紫外線対策が非常に重要です。
ダーマペンやピーリング(肌再生を促す)
ダーマペンは、極細の針で皮膚に微細な穴を開けることで、肌の自然治癒力を引き出し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。ニキビ跡の凹みや、肌の質感改善に効果が期待できます。
ピーリングは、特定の酸(グリコール酸、サリチル酸など)を皮膚に塗布することで、古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促進します。色素沈着の改善や、肌のトーンアップに効果的です。
これら以外にも、外科手術による傷跡修正(切除縫合、皮膚移植など)や、放射線治療、圧迫療法など、様々な治療法が存在します。
治療の選び方と費用
治療法の選択は、傷跡の種類、深さ、大きさ、色、部位、個人の体質、ライフスタイル、そして予算など、様々な要因を考慮して決定されます。自己判断で治療法を選ぶのではなく、必ず皮膚科や形成外科などの専門医の診察を受け、適切な診断とアドバイスを受けることが重要です。
費用については、治療法や回数、医療機関によって大きく異なります。レーザー治療やダーマペン、ピーリングなどは自費診療となることが多く、数万円から数十万円かかる場合があります。
初診時に、医師から治療法の詳細な説明とともに、予想される費用についても確認し、納得した上で治療を開始するようにしましょう。複数の医療機関でセカンドオピニオンを聞くことも、より良い選択をする上で有効です。
効果を得るには複数回の施術が必要なケースも多いため、トータルコストを考えて治療法を選びましょう。また、傷跡修正が保険適用となるかどうかは、医師の診断によって異なります。
アフターケアで結果が変わる!治療後のケア方法
医療機関での専門的な治療を受けた後のアフターケアは、治療効果を最大限に引き出し、傷跡の再発や悪化を防ぐ上で非常に重要です。治療内容や医師の指示に従い、適切なケアを継続することが、理想の肌を取り戻すための鍵となります。
紫外線対策
治療後の肌は、非常にデリケートな状態であり、特に紫外線に対する感受性が高まります。紫外線は、炎症後色素沈着を引き起こし、せっかく改善した傷跡が再び目立ってしまう原因となります。そのため、徹底した紫外線対策が不可欠です。
保湿・マッサージ・刺激の回避
治療後の肌は乾燥しやすいため、適切な保湿ケアが重要です。
保湿の方法としては、医師から処方された軟膏や、刺激の少ない保湿剤をこまめに塗布し、肌のバリア機能をサポートしましょう。保湿は、肌のターンオーバーを正常に保ち、傷跡の治癒を促す効果も期待できます。
マッサージは、傷跡の種類や治療内容によっては、医師の指導のもとでマッサージを行うことが推奨される場合があります。ただし、自己判断での強いマッサージは逆効果になる可能性もあるため、必ず医師の指示に従ってください。
刺激の回避は、治療後のデリケートな肌にとって重要です。摩擦や物理的な刺激、化学的な刺激(刺激の強い化粧品など)は避けるべきです。洗顔やスキンケアの際は優しく行い、擦ったり引っ掻いたりしないように注意しましょう。入浴時も、熱すぎるお湯や長時間の入浴は避け、体を洗う際も泡で優しく洗うように心がけてください。
定期的な経過観察
治療後の経過は個人差が大きく、予測できない変化が生じる可能性もあります。そのため、医師の指示に従い、定期的に医療機関を受診し、経過観察を行うことが非常に重要です。
医師は、傷跡の状態を評価し、必要に応じて治療計画の調整や追加のケアを指示してくれます。何か異変を感じた場合は、次回の受診を待たずに速やかに医療機関に連絡し、指示を仰ぎましょう。
まとめ
本記事では、昔の傷跡を消す方法について詳しく解説しました。
昔の傷跡であっても、諦める必要はありません。
まずは傷跡のタイプを把握し、セルフケアと医療機関での治療の選択肢を理解することが第一歩です。しかし、セルフケアだけでは改善が難しいケースも多く、医療機関での専門的なアプローチが効果的な場面もあります。レーザー治療、注射、ダーマペンなどの方法から、自分に最適な治療法を選びましょう。治療後も、アフターケアを怠らず継続することで、美しい肌への近道となります。
もし「昔の傷跡を本気で改善したい」とお考えであれば、まずは当院での無料カウンセリングから始めてみてはいかがでしょうか?あなたの諦めていた肌を取り戻すための一歩を踏み出してみませんか。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。
傷跡修正でニキビ跡の「凹み」は治る?効果的な治療方法やケアを紹介!
- 凹みのある傷跡(瘢痕)とは?原因と特徴
- 凹みはセルフケアで治せる?おすすめのクリームやスキンケア方法
- 凹み傷に効果が期待できる主な傷跡修正方法
- 傷跡修正に保険は適用?治療費の目安と確認すべきポイント
- 傷跡修正で失敗しないために知っておくべき医療機関の選び方
「長年ニキビ跡の凹みが気になっている…」
「ファンデーションでも隠れない肌の凹みをどうにかしたい」
「傷跡修正の治療ってどんなものがあるんだろう?」
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ニキビ跡の凹みは、適切なケアと専門的な治療によって改善が期待できます。
本記事では、凹み傷跡(瘢痕)の原因や自宅でできるセルフケア方法から、傷跡修正の治療方法や治療で後悔しないためのポイントまで詳しく解説しています。
凹みのある傷跡(瘢痕)とは?原因と特徴
周囲の皮膚よりも凹んでしまう傷跡を「陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)」と呼びます。陥凹性瘢痕は、皮膚が損傷し、炎症により組織が破壊されて凹凸状になった状態を指します。一般的に「凹みのある傷跡」として認識されています。
このような凹みはなぜできてしまうのでしょうか?
主な原因と特徴を見ていきましょう。
凹みのある傷跡ができる原因
凹みのある傷跡ができる原因は、主に以下の2つが考えられます。
真皮の損傷と組織の欠損
皮膚の表面だけでなく、リストカットなどの刺創や咬傷など皮膚の奥にある真皮層まで深く傷ついた場合、真皮層の組織が失われてしまいます。通常、傷が治る過程でコラーゲンなどが生成され、失われた組織を埋めようとします。しかし、真皮の深い部分まで損傷があると、完全に組織が再生されず、結果として皮膚が陥没して凹みが生じます。
炎症による組織破壊
ニキビや水疱瘡などの炎症が長引いたり、重症化したりすると、炎症によって周囲の組織が破壊されてしまいます。特に、コラーゲン線維やエラスチンといった皮膚の弾力性を保つ重要な成分が破壊されると、皮膚を支える力が弱まり、凹みが生じやすくなります。
凹みのある傷跡の主な種類と特徴
凹みのある傷跡には、その形状や深さによっていくつかの種類があります。
アイスピック型
名前の通り、アイスピックで刺したようなV字型の深い凹みが特徴です。直径2mm以下の狭く深い凹みで、真皮の奥深くまで達していることが多くなっています。アイスピック型は、ニキビ跡によく見られます。
ボックスカー型
ボックスカー型は、四角く、エッジが角張った形状で比較的平坦な底を持つ凹みです。水疱瘡の跡に多く見られます。
ローリング型
ローリング型は、皮膚の表面は比較的滑らかに見えるものの、緩やかな波状の不明瞭な凹凸があるタイプです。広範囲にわたって凹みが見られることがあります。表皮が筋膜と癒着し、筋肉の動きに引っ張られて凹みが強調されることがあります。
上記のようなの凹みのある傷跡は、見た目の問題だけでなく、触るとゴツゴツしたり、周囲の皮膚との質感の違いを感じたりすることもあります。
凹みのある傷跡の治療法は、傷跡の種類や深さ、そして患者様の希望によって様々です。ご自身の傷跡がどのタイプに当てはまるのか、そしてどのような治療法が適切なのかを知るためには、専門医の診察を受けることが重要です。
凹みはセルフケアで治せる?おすすめのクリームやスキンケア方法
凹んでしまった傷跡を自宅で治したいと考える方は少なくありません。実際に、セルフケアである程度の改善が期待できるケースも存在します。ただし、凹みの深さや皮膚へのダメージの程度によって限界があるのも事実です。
市販の傷跡修正用クリーム
市販されている傷跡修正用のクリームには、ヘパリン類似物質、アラントイン、ビタミンC誘導体などが含まれており、肌の炎症を抑えたり、保湿してターンオーバーを促す効果が期待できます。ただし、これらはあくまで「表皮」に働きかけるもので、真皮層より深い陥凹性の瘢痕には大きな効果は見込みにくいのが現実です。
保湿ケア
次に重要なのが保湿ケアになります。乾燥によって肌の回復力は大きく低下するため、ワセリンやセラミド入りの保湿剤で肌をしっかり守ることができ、凹みの悪化を防ぐうえで非常に有効です。しかし、悪化を防ぐだけで、根本的な治療は難しいです。
市販のピーリング製品
市販のピーリング製品(AHA・BHA配合)を使って古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促す方法もあります。特に色素沈着を伴う凹みに対しては、肌全体の明るさや滑らかさを取り戻す効果があります。ただし、使用頻度を誤ると刺激となり逆効果になるため、製品の使用方法をしっかり守ることが重要です。
凹み傷に効果が期待できる主な傷跡修正方法
凹み傷に対するセルフケアに限界を感じている方にとって、医療機関での治療は現実的かつ効果的な選択肢です。以下に代表的な治療方法を紹介します。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、凹んだ部分に直接注入することで一時的にボリュームを回復させる治療法です。即効性があり、ダウンタイムもほとんどないため、手軽に受けられるのが魅力です。ただし、数ヶ月〜1年程度で体内に吸収されてしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。
ダーマペン
ダーマペンは、微細な針で肌に目に見えない微細な穴を開け、自然治癒力を利用してコラーゲン生成を促進する施術です。凹みだけでなく毛穴の開きや肌質改善にも効果があります。3〜5回の施術を通じて、肌全体の凹凸がなめらかになっていきます。
施術の流れは以下の2ステップで行われます。
Step 1:極細の針で目に見えない傷をつけて刺激
1時間ほど(※範囲や傷の程度により異なります)の施術で特殊な細い針を用いて、真皮層に小さな傷を作ります。施術には、麻酔クリームを使用します。
Step 2:真皮層のコラーゲン生成を促進
傷が回復する過程でコラーゲンが増生され、肌全体の凹凸がなめらかに整っていきます。繰り返しの施術により、傷跡が薄く自然にぼかされたような仕上がりになります。3〜4週間に1回、計3回程度の施術がおすすめです。
副作用は、細菌感染、かさぶた、炎症後の色素沈着、皮下出血、紫斑などができる可能性があります。当日はシャワーのみなら大丈夫ですが、入浴は翌日からになります。
レーザー治療
レーザーを用いて皮膚の深部に熱刺激を与え、コラーゲンやエラスチンの再構築を促す方法です。特にニキビ跡や手術痕などに有効で、深い凹みにも対応可能です。ダウンタイムは数日〜1週間ほどありますが、継続することで高い改善効果が期待できます。
上記の治療法は、症状や肌質、希望の仕上がりに応じて選択することが大切です。医師と十分に相談し、最適な方法を選びましょう。
傷跡修正に保険は適用?治療費の目安と確認すべきポイント
医療機関での傷跡修正を考える際、多くの方が「保険が効くのか?」という疑問を抱きます。以下に、保険適用と費用面で知っておくべき3つのポイントを紹介します。
目的で保険適用が決まる
原則として、美容目的の傷跡修正には保険は適用されません。しかし、外傷や手術などによる傷跡で、機能障害や日常生活に支障をきたしている場合には、保険適用となるケースがあります。
例えば、関節の動きを妨げる瘢痕やケロイドなどは医療目的と判断される可能性があります。
自由診療の費用相場を事前に確認する
自由診療の治療費はクリニックによって大きく異なります。治療方法や治療箇所の範囲でも金額に差が出ます。
当院での費用は下記の通りです。
名称 | 診療料金 |
---|---|
傷跡修正 顔 ~2㎝ | ¥110,000 |
傷跡修正 顔 2㎝~4㎝ | ¥165,000 |
傷跡修正 顔 4㎝~6㎝ | ¥220,000 |
傷跡修正 顔 6㎝~+2㎝毎 | ¥110,000 |
傷跡修正 その他 ~2㎝ | ¥88,000 |
傷跡修正 その他 2㎝~4㎝ | ¥132,000 |
傷跡修正 その他 4㎝~6㎝ | ¥154,000 |
傷跡修正 その他 6㎝以上~+2㎝毎 | ¥88,000 |
傷跡修正 ダーマペン ~2㎝ | ¥8,800 |
傷跡修正 ダーマペン 2㎝~4㎝ | ¥17,600 |
傷跡修正 ダーマペン 4㎝~6㎝ | ¥26,400 |
傷跡修正 ダーマペン 6㎝以上~+2㎝毎 | ¥8,800 |
症状により複数回の治療が必要になることもあるため、事前の見積もり確認が非常に重要です。
医療ローンや分割払いの活用も検討を
一度に大きな出費が難しい場合は、医療ローンや分割払いが可能なクリニックを選ぶのもひとつの手です。月額数千円〜で治療を受けられる場合もあるため、カウンセリング時に支払い方法の選択肢を確認しましょう。
傷跡修正で失敗しないために知っておくべき医療機関の選び方
せっかく高いお金と時間をかけるなら、後悔のないクリニック選びが重要です。以下のポイントをおさえることで、信頼できる医療機関を見極めることができます。
症例写真の掲載が豊富か確認する
実際の治療実績を知るには、ビフォーアフター写真の確認が最もわかりやすい方法です。症例が豊富に掲載されているクリニックは、実績に自信がある証拠でもあります。
専門医が在籍しているかどうか
傷跡修正には、高度な縫合技術や専門的な知識が必要です。形成外科や美容外科など、傷跡修正の専門分野に強い医師が対応しているかを必ず確認しましょう。
丁寧なカウンセリング
安心して治療を受けるには、カウンセリングの質も重要です。あなたの悩みに親身に寄り添い、納得いくまで説明してくれる医師がいるクリニックを選びましょう。無理な勧誘がないのも魅力の1つになります。
アフターケア体制が整っている
万が一のトラブルが起きたとき、しっかり対応してくれる体制があるかどうかも、事前に確認しておくと安心です。カウンセリング時に万が一を想定した質問をしてみましょう。
最終的に選ぶべきなのは、価格の安さではなく、安心して任せられる技術力と対応力のあるクリニックです。
ニキビ跡の「凹み」に悩んでいる方は当院にご相談ください
本記事では、凹み傷跡の原因や自宅でできるセルフケア方法から、傷跡修正の治療方法や治療で後悔しないためのポイントまで詳しく解説してきました。凹みのある傷跡は、セルフケアだけでは十分な改善が難しいケースが多く、医療機関での適切な治療が鍵となります。
ヒアルロン酸注入、ダーマペン、フラクショナルレーザーといった治療法にはそれぞれ特長があり、症状に合わせて選択が可能です。保険適用の有無や治療費も重要なポイントです。
そして、最も大切なのは信頼できる医師と医療機関を選ぶことです。実績・症例・説明の丁寧さ・アフターケア体制などを確認し、自分の悩みに寄り添ってくれる場所を見つけましょう。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
傷跡を綺麗に!傷跡修正手術で自然にする方法やアフターケアを紹介
- 傷跡修正とは
- W形成術・Z形成術の違いと特徴
- 傷跡修正は保険が使える?手術費用の目安
- やけど跡・リストカット跡・ケロイドそれぞれの対応方法
- 手術後のアフターケアで差がつく!きれいに治す3つのコツ
- 傷跡修正の手術なら当院におまかせください
「傷跡をきれいにしたいけど、美容整形まではちょっと抵抗がある」
「手術で本当に綺麗になるのかな?」
「費用やアフターケアも心配…」
そう思う方もいるのではないでしょうか。
リストカットなど過去の傷跡がふとした瞬間に気になり、人前で肌を見せるのをためらってしまうこともあるかもしれません。
実は、傷跡修正手術は美容整形とは異なり、医療的な治療として行われるもので、保険適用の可能性があります。
本記事では、傷跡修正手術の具体的な方法(W形成術・Z形成術)から、他の治療法との違い、保険適用の可否、気になるアフターケアまで詳しく解説します。
あなたの疑問や不安を解消し、前向きな一歩を踏み出すための情報を提供します。
傷跡修正とは
傷跡修正手術とは、事故や手術、火傷などによって残った目立つ傷跡を、目立たなくするための形成外科的手術です。傷跡は体の様々な部位にでき、見た目に影響を及ぼすだけでなく、心理的な負担にもつながります。特に顔や手など、人目に触れる部位の傷跡は、コンプレックスとして深刻な悩みになることもあります。
傷跡修正には、単に美しさを追求する美容外科的な要素だけでなく、機能的な改善も含まれます。たとえば、火傷によって皮膚が引きつれてしまったところの可動域を広げることも目的のひとつです。
治療法としては、レーザー治療やステロイド注射などの保存的な方法に加えて、「切除法」と呼ばれる外科的な手術もあります。切除法は、傷跡の部分を皮膚ごと切り取り、新たに縫合することで、より目立ちにくい状態に整える方法です。特に線状の傷跡や、縫合の跡が残ってしまったケースなどに適しており、再発の可能性が低く、自然な仕上がりを目指せるのが特徴です。
最適な治療方法は、傷跡の種類や状態によって異なりますので、医師との十分なカウンセリングを通じて選びましょう。
W形成術・Z形成術の違いと特徴
傷跡修正でよく用いられる切除方法の中には、「W形成術」と「Z形成術」があります。それぞれの特徴を理解することで、目的に応じた選択が可能になります。
W形成術
W形成術は、直線的な傷跡をギザギザ状に切開し、皮膚を組み合わせて縫合する方法です。ジグザグに縫い合わせることで、光の反射を分散させ、傷跡が目立ちにくくなるという利点があります。特に、皮膚の張力が均等な部分や、顔面などに適しています。
W形成術による手術の大きなメリットは、傷跡の線がまっすぐでなくなるため、遠目から見ても目立ちにくくすることができます。また、皮膚の伸展方向を考慮してデザインされるため、術後のひきつれ感も軽減されやすくなります。
Z形成術
Z形成術は、Z字型に切開を加えて皮膚を入れ替えることで、皮膚の緊張方向を変え、ひきつれや拘縮(こうしゅく)を改善する方法です。主に火傷跡や、運動に支障をきたすような拘縮のある傷跡に対して行われます。
Z形成術の利点は、傷跡の向きを変えることで、皮膚の自然なしわのラインに合わせることができ、目立たなくなる点にあります。また、皮膚の可動域が広がるため、機能的な改善が期待できます。
傷跡修正は保険が使える?手術費用の目安
傷跡修正手術は、すべてが自費になるわけではありません。傷跡によって日常生活に支障をきたしている場合、健康保険が適用されることがあります。
保険適用の条件
機能障害や日常生活に支障をきたしている場合は、保険適用になるケースがあります。たとえば、火傷による皮膚のつっぱりで関節が動かしづらい、あるいは手術跡が目立って社会生活に影響していると医師が判断した場合には、保険が適用される可能性があります。
一方、美容目的での手術(単に見た目を良くしたいだけの場合)は保険の対象外です。
費用の目安
保険適用であれば、自己負担は一般的に3割程度です。術式や施設によって差がありますが、数万円〜10数万円程度が一般的です。
自費診療の場合は、クリニックや治療方法によって大きく差があります。10万円〜30万円以上かかるケースもあるため、初診料や術前検査費用、術後のアフターケア代も含めてトータルで考える必要があります。
やけど跡・リストカット跡・ケロイドそれぞれの対応方法
傷跡には種類があり、種類の性質に応じたアプローチが必要です。以下に、代表的な3種類の傷跡への対応方法を紹介します。
やけど跡
やけどによる傷跡は、深度や範囲により治療法が異なります。表皮に限られた軽いやけどは時間の経過とともに自然に治癒しますが、真皮や皮下組織にまで及ぶ深いやけどは、瘢痕や拘縮が残ることが多く、修正手術が必要になります。
浅いやけどでも傷跡が気になる場合には、皮膚再生を促進する外用薬やレーザー治療での対応が可能です。深いやけど跡や拘縮を伴う場合は、Z形成術や皮膚移植、皮弁形成などが検討されます。
リストカット跡
自傷行為によるリストカット跡は、直線的かつ規則的な傷が特徴です。心理的背景にも配慮しながら、見た目を改善するアプローチが重要です。深い傷や複数の傷がある場合には、W形成術を使って目立たないラインに縫い直す方法が取られます。
タトゥーのようにデザイン的なカバーを施すケースもありますが、医療機関での治療が望ましいです。
ケロイド
ケロイドは、傷が治った後にコラーゲンが過剰に生成され、赤く盛り上がってしまう状態です。体質によってできやすい人もいます。繰り返し再発するケースでは、外科的切除と同時に放射線治療を併用することがあります。
ステロイド注射や外用薬で炎症を抑える治療が第一選択ですが、手術単独では再発のリスクが高いため、術後のアフターケアが非常に重要です。
手術後のアフターケアで差がつく!きれいに治す3つのコツ
術が成功しても、その後のケア次第で仕上がりに大きな差が生じます。美しく治すためには、アフターケアが重要です。アフターケアのコツは、3つあります。
- ・傷跡を保湿する
- ・紫外線を避ける
- ・定期的な診察
それぞれ詳しく説明します。
1つ目は、傷跡を保湿することが大切です。乾燥した皮膚は治癒が遅れやすく、かゆみや炎症の原因にもなります。保湿剤やワセリンで皮膚を常にしっとりと保つことで、色素沈着やかさぶたの形成を防げます。
2つ目に、紫外線を避けることが重要です。紫外線は傷跡を色素沈着させやすく、目立たせてしまいます。日焼け止めやUVカットのテープを活用して、術後6か月〜1年は特に注意が必要です。
3つ目は、定期的な診察をしてもらうことで、術後の経過を定期的に医師に診てもらい、早期に問題を発見し、対応することが可能です。自己判断でケアを中断せず、医師の指導に従いましょう。
上記の3つに気を付けると、施術後の仕上がりをきれいにすることができます。
傷跡修正の手術なら当院におまかせください
本記事では、W形成術やZ形成術の違いやアフターケアについて紹介してきました。
傷跡修正手術には、W形成術やZ形成術などの手法にはそれぞれに特徴があり、傷の種類や部位によって最適な選択が必要です。また、火傷やリストカット跡、ケロイドといった異なる傷跡に対しても、適した治療を行う必要があります。
きれいな仕上がりにするためには、手術後のアフターケアを怠らないことも必要です。手術後も注意してケアを行うようにしましょう。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。
整形後の傷が気になる?他院でできた傷も修正できます
「他院で行った治療でできた傷跡が気になる」
「目立つ顔の傷を治したい」
「他院での整形失敗した傷跡が思ったより残っている」
治療を受けたものの、期待していた仕上がりと違ったり、傷が気になったりすることは珍しくありません。しかし、適切な治療を受ければ、気になる傷跡を目立ちにくくすることが可能です。
本記事では、他院での傷跡修正がうまくいかなかった原因や、再修正ができる治療方法を詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
他院でできた傷跡は当院で修正できる可能性があります
せっかく整形をしてコンプレックスがなくなると思ったのに、治療後の傷跡が目立ってしまったら本末転倒ですよね。特に顔など目立つ箇所に傷が残ったら気になります。当院では、美容整形などでついてしまった傷跡をできるだけ目立たなくするための傷跡修正が可能です。
ここでは、傷跡が残ってしまう原因や当院で治療できる傷跡について紹介します。
他院で傷ができる原因
美容整形で傷跡ができる主な原因は、傷の深さや部位、ケア方法、縫合の方法などにあります。美容整形の範囲が広い場合、皮膚の再生が難しく傷跡が残りやすいです。また、口元や関節などよく動く部位も縫った部分が引っ張られ、傷跡が残りやすくなります。
他院での縫合技術も傷跡が残る原因です。縫合の精度を高め、皮膚の引っ張られる方法を分散させることが重要です。皮膚のずれや段差があると傷跡が目立ちやすくなります。また吸収糸が皮膚に刺激を与え、傷が残ることもあります。
さらに、術後に紫外線を浴びたり、傷跡を摩擦や圧迫で刺激を与えてしまうと傷跡が残りやすくなります。年齢や肌質、体調も影響するため、自分でのケアも重要です。
当院の治療の特徴
当院では、幅広い手術に対応しており、見た目もきれいな仕上がりで再発の少ない手術を行っております。形成外科医による特殊な縫合を行うことで、傷や手術痕を目立たせないよう治療にあたっています。繊細な手術を行うため、手術道具にもこだわっており、特殊な手術道具や特殊なルーペを使用することでより精密な手術を行うことが可能です。
当院での傷跡修正の治療法
他院で治療した傷跡の種類や範囲によって、適切な治療方法が異なります。
そこで、当院では様々な治療法に対応しています。
ここでは、当院で行っている傷跡修正の治療法を詳しく紹介します。
ダーマペン
ダーマペンは、非常に細い針で皮膚に微細な穴を開け、真皮層に刺激を与えて、コラーゲンを促進し傷跡を目立ちにくくする治療法です。皮膚の自然治癒力を利用して、傷が治る経過で一緒に傷跡やニキビ跡、毛穴の開き、小じわなどの改善を目的とします。他にもダーマペンは、手術後の線状の傷跡や凹み、盛り上がりの傷跡に有効です。
傷跡の種類や深さ、肌質によって必要な治療回数は異なりますが、一般的には4〜6週間隔で4〜6回程度の治療が推奨されます。治療効果を実感するまでには、数ヶ月の期間を要することがあります。
切除法
傷跡修正をするための切除法では、傷跡のある皮膚を再度丁寧に縫い直すことで、より細く目立ちにくい線に仕上げることが可能です。
幅が広くなった傷跡(開いてしまった縫合跡)や引きつれ・つっぱりのある傷跡、他院での手術後に残った「修正困難な傷」などに有効な手段です。
例えば、まぶた・口元・関節部など、動かすと皮膚が引っ張られる傷や整形失敗の傷跡などを皮膚の動きや傷の方向に合わせて改善し、目立たなくさせることができます。
皮膚移植(植皮法)
皮膚移植とは、体の別の部位から採取した皮膚を、傷跡のある部位に移植して皮膚を再建する方法です。皮膚移植は、熱傷や事故後の傷跡、他院での切除後に縫合不能だった部位や複数回の瘢痕修正やレーザー治療でも改善しなかった傷などに検討されます。
皮膚移植は、自己皮膚を移植することで、欠損部をカバーし、皮膚の再生を可能にします。皮膚構造自体を再構築できるため、他の治療で限界がある場合に有効です。
医療アートメイク
医療アートメイクは、主にカモフラージュ(目立たなくさせること)を目的として施術を行います。他院でできた傷跡に対し、有効な場合があります。しかし、治療として傷跡そのものを除去したり、完全に元の状態に戻したりするものではありません。
例えば、白くなってしまった部分に肌色の色素を入れることで、周囲の皮膚と色をなじませ、目立たなくすることができます。また、眉・まつ毛・髪の毛の生え際に残る傷跡などがある場合、毛が生えていない部分に毛並みアートメイク(眉・ヘアライン)を施すことで、自然な毛流れを再現できます。
唇や口周囲の傷跡(手術・裂傷後)、人中短縮失敗の傷跡による色ムラは色素を入れることでリップラインを整え、左右差をカバーすることが可能です。
治療の流れ
ここでは、当院での治療を受ける流れについてご説明します。
予約し来院
HP内の24時間WEB予約をしていただいてから、予約日にご来院ください。
問診表記入
まずは基本的な患者様の情報をご入力いただきます。
カウンセリング
患者様のお悩みや術後の理想などをしっかりと伺います。患者様に寄り添って治療方針を選択できるようご説明、ご相談を大切にしています。
医師の診察
患者様の傷跡の状態や肌質を詳しく診察し、患者様お一人お一人に合わせた治療方針を決定します。術後の状態や経過、注意するべき点などを詳しくご説明します。
施術日の確定
治療方針が決まれば、患者様のご都合が合う日程を指定していただき、施術します。
施術
当院では痛みを軽減する配慮を行っており、麻酔針や薬剤の配合、手術道具を工夫しています。
術後ケア日の予約
施術後は肌が敏感になるダウンタイムがあります。その際に適切な対応をし、綺麗な状態で治療ができる様に、アフターケアの日程を設けていますので、ご予約をして頂きます。
後悔しないためのクリニック選びと再修正の注意点
傷跡修正のクリニック選びは、傷の種類や状態、希望する治療方法によって最適なクリニックが異なります。まずは、形成外科や美容皮膚科を受診し、専門医に相談することをおすすめします。
傷跡修正のクリニック選びのポイントは専門医が在籍していること、治療方法が選択できるかが重要です。専門医がいない場合、傷跡修正を行っても満足のいく結果にならない場合もあります。傷跡修正は高い技術力が必要なため、経験や実績のある形成外科医を見つけましょう。
また、治療方法によってダウンタイムや治療経過に違いがあるため、幅広い治療方法を行っているクリニックの方が自分に合った施術ができるためおすすめです。
当院では、形成外科専門医が丁寧なカウンセリングから診察、施術を行っています。当院の形成外科医は特に傷跡が目立たないようにするための特殊な縫合を行うことができます。
また、切除するのは抵抗がある方でもダーマペンやアートメイクなど複数の治療のなかから患者様の希望に沿った治療が選択できます。
傷跡修正治療は当院にご相談ください
本記事では、他院でできてしまった傷跡を修正できる方法について紹介してきました。
当院では、形成外科医による特別な縫合や特殊な手術道具などを使用して、他院でできた傷跡を修正できます。患者様1人1人の傷跡に合わせて治療方法をご提案します。
目立ってしまう傷跡で悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。
傷跡修正治療の1ヶ月後の状態は?綺麗に治すセルフケアのポイントも紹介
「気になる傷跡を少しでも目立たなくしたい。」
「傷跡修正をしたら、1ヶ月後にはどれくらい良くなる?」
「傷跡を修正したいけれど、治療後の経過が分からないから不安…。」
特に、1ヶ月後の見た目がどれくらい変わるのか、不安に思っている方は多いのではないでしょか。
治療法や傷の種類によって回復スピードや仕上がりは大きく異なります。仕事が忙しく、長期間休めない方にとっては、ダウンタイムや治療のコスパも気になるポイントでしょう。
本記事では、傷跡修正後の変化を解説いたします。傷跡を修正する治療に踏み出せず悩んでいる方はぜひご覧ください。
傷跡修正治療1ヶ月後の変化
傷跡修正を行う方法によって治療後の見た目の変化は変わってきます。
植皮法の場合
切除法の場合
Skin52の場合
傷跡のケアの方法とポイント
目立っている傷跡を治療によってできるだけ綺麗に治したいですよね。
傷跡修正の治療後にどのようなケアをするかでも仕上がりが変わってきます。
ここでは治療後のケアの仕方、ケアのポイントを解説していきます。
治療後のケアの仕方
傷跡が綺麗になるためのケアは、傷の範囲や治療後の状態によっても異なります。
治療後のケアの仕方としては以下の部分があります。
・清潔を保つ
・保湿を徹底する
・紫外線対策を徹底する
・安静にし刺激を与えないようにする
・かゆみ対策をする
清潔を保つ
傷が治りかけの時期は炎症を抑え、皮膚の再生を促し、過剰な瘢痕形成を予防することが重要です。そのためには、清潔を保つことが大切です。医師の指示に従い、適切な方法で傷を洗浄しましょう。水道水で優しく洗い流すだけでも良い場合や、消毒が必要な場合もあります。
保湿を徹底する
保湿をすることも重要です。傷が乾燥すると、かゆみが出てしまうことや、皮膚の再生が妨げられてしまうことがあります。ワセリン、ベビーオイル、または医師から処方された保湿剤などを優しく塗布し、皮膚の潤いを保ちましょう。保湿は、皮膚の柔軟性を保ち、瘢痕の硬化を防ぐ効果があります。
紫外線対策を徹底する
紫外線対策を徹底することがあげられます。新しい傷跡は非常にデリケートで、紫外線の影響を受けやすく、色素沈着(シミ)や赤みが残りやすくなります。外出時は、日焼け止めクリーム(SPF30以上、PA++以上推奨)を必ず塗布し、できるだけ直射日光を避けるようにしましょう。衣類や帽子などを活用することがおすすめです。
安静にし刺激を与えないようにする
安静にすることも必要です。傷に不必要な刺激を与えないようにしましょう。摩擦や圧迫は、瘢痕を悪化させる可能性があります。特に、関節近くの傷は、動きによって引っ張られやすいため、できるだけ安静にするように心がけましょう。
かゆみ対策をする
傷が治りかけの時期は、かゆみが生じることがあります。しかし、掻きむしると炎症が悪化し、瘢痕が残りやすくなります。冷やすことや、保湿剤を塗布することが、医師に相談してかゆみ止めを使用するなどの対策を取りましょう。
上記を徹底しても傷跡が残ってしまうこともあります。傷跡の状態によっては、レーザー治療、注射療法、手術などの医療的な介入が有効な場合があります。専門医に相談し、適切な治療法を検討しましょう。
ケアのポイント
ケアのポイントは、早期から適切なケアを行うことが重要です。早期からの適切なケアは、 最終的な傷跡の綺麗さに大きく影響します。
また、傷の状態は人それぞれ異なるため、自己判断でケアを行うのではなく、必ず医師や専門家の指示に従いましょう。そして、傷跡が目立たなくなるまでには、時間がかかることがあるので、根気強くケアを続けることが大切です。
傷跡の状態が気になる場合や、ケアの方法が分からない場合は、遠慮せずに形成外科や皮膚科の専門医に相談しましょう。傷跡のケアは、予防と早期の適切な対応が非常に重要です。
少しでも気になった場合はお気軽にご相談ください。
当院での傷跡修正の治療法
目立つ傷跡や赤みに効果的な治療方法は4つあります。
ここでは、当院でできる傷跡修正の治療方法について紹介します。自分に合った治療法を見つけましょう。
治療法
当院での治療法は、ダーマペン、切除法、皮膚移植、医療アートメイクの4種類が主な治療法です。まずは、ダーマペンについて詳しく紹介します。
ダーマペン
ダーマペンは、極細の針で目に見えない傷をつけて刺激する治療法です。細かい傷をつけることで、肌の再生反応を引き出し、コラーゲンの生成を促します。皮膚の自然治癒能力を利用して、傷跡やニキビ跡、毛穴の開き、小じわなどの改善を目的とします。
ダーマペンは、自己の再生反応でダメージを受けた皮膚を修復させて治療するものなので、他の治療法に比べてダウンタイムなどの負担が少ないことが特徴です。傷跡の範囲や状態によっては、数回の施術を行うこともあります。
切除法
傷跡修正の切除法とは、傷跡のある皮膚を切り取って縫い合わせる施術です。形成外科の技術を用いて、引きつった傷跡や凹んだ傷跡、線状の傷跡などを目立たなくします。
傷跡を切開し縫合するため、ほとんどの傷跡は、1度で消すことができます。しかし、形状によっては複数回の修正やレーザー併用が必要になる場合もあるため、注意しましょう。当院では、形成外科医による特殊な縫合を用いて丁寧に施術を行います。
そのため、施術した傷跡を目立たなくさせることが可能です。
皮膚移植(植皮法)
皮膚移植とは、体の別の部位から採取した皮膚を、傷跡のある部位に移植して皮膚を再建する方法です。主に、皮膚欠損が大きい場合や、ひきつれが強い場合、特殊な部位の傷跡などで検討されます。
全層皮膚移植とは、皮膚の表皮と真皮の全層を採取して移植します。移植後の収縮が少なく、色や質感が周囲の皮膚に近い仕上がりになりやすいです。
分層皮膚移植は、皮膚の表皮と真皮の一部(薄い層)を採取して移植します。広範囲の皮膚欠損を一度にカバーできます。採取部位の皮膚は再生しますが、移植後の収縮が大きく、色や質感が周囲の皮膚と異なることがあります。太ももや臀部など、比較的広い面積の皮膚を採取できる部位から採取されることが多いです。
医療アートメイク
Skin52とは医療アートメイクとして新しい形で韓国から導入されました。肉割れ、妊娠線などのストレッチマークや傷跡、白斑などを目立たなくする技術です。
気になる部位に正常な肌と同じ色の色素を注入し、周囲お肌となじませることで傷跡を目立たなくさせることができます。完治はしませんが、周りの肌となじませることにより、色ムラが目立ちにくくなります。
費用
ダーマペン
名称 | 診療料金 |
---|---|
初回 ダーマペン(全顔) | ¥9,800 |
ダーマペン(全顔) | ¥16,500 |
ダーマペン(頬) | ¥14,300 |
ダーマペン(全顔) 5回コース *1回14,300円 | ¥71,500 |
ダーマペン(全顔) 10回コース *1回9,800円 | ¥98,000 |
手術
名称 | 診療料金 |
---|---|
傷跡修正 顔 ~2㎝ | ¥110,000 |
傷跡修正 顔 2㎝~4㎝ | ¥165,000 |
傷跡修正 顔 4㎝~6㎝ | ¥220,000 |
傷跡修正 顔 6㎝~+2㎝毎 | ¥110,000 |
傷跡修正 その他 ~2㎝ | ¥88,000 |
傷跡修正 その他 2㎝~4㎝ | ¥132,000 |
傷跡修正 その他 4㎝~6㎝ | ¥154,000 |
傷跡修正 その他 6㎝以上~+2㎝毎 | ¥88,000 |
傷跡修正 ダーマペン ~2㎝ | ¥8,800 |
傷跡修正 ダーマペン 2㎝~4㎝ | ¥17,600 |
傷跡修正 ダーマペン 4㎝~6㎝ | ¥26,400 |
傷跡修正 ダーマペン 6㎝以上~+2㎝毎 | ¥8,800 |
医療アートメイク
名称 | 診療料金 |
---|---|
1回施術 2㎠ | ¥33,000 |
1回施術 10㎠ | ¥44,000 |
1回施術 25㎠ | ¥66,000 |
1回施術 50㎠ | ¥88,000 |
1回施術 100㎠ | ¥99,000 |
2回施術【+1回保障付】 2㎠ | ¥89,100(1回¥29,700) |
2回施術【+1回保障付】 10㎠ | ¥118,800(1回¥39,600) |
2回施術【+1回保障付】 25㎠ | ¥178,200(1回¥59,400) |
2回施術【+1回保障付】 50㎠ | ¥237,600(1回¥79,200) |
2回施術【+1回保障付】 100㎠ | ¥267,300(1回¥89,100) |
ストレッチマーク・妊娠線 1回施術 1部位 | ¥93,500 |
ストレッチマーク・妊娠線 3回目以降 ※3回目以降は30%OFF 1部位 | ¥61,600 |
傷跡修正後のダウンタイムと経過状況
ご自身の傷跡の状態や希望する治療法によって、ダウンタイムは大きく異なります。
治療法 | ダウンタイムの目安 | 備考 |
---|---|---|
外科的切除(瘢痕切除+縫合) | 抜糸まで約1~2週間、赤み・腫れは1か月程度 | 入浴・運動制限あり、傷は数ヶ月で落ち着く |
皮膚移植(分層 or 全層) | 入院・安静が必要な場合もあり、回復に1~2週間以上。採皮部・移植部ともにケアが必要 | 腫れ・内出血が数日〜1週間 |
ダーマペン | 赤み・点状の出血が当日〜2、3日続くことがあります | 施術翌日からメイク可 |
Skin52 | 腫れ・あざ・色素沈着・内出血 | 施術後24時間は水で濡らさないようにする |
ダウンタイム後の一般的な経過の流れを紹介します。
時期 | 経過の目安 |
---|---|
〜1週間 | 赤み、腫れ、軽いかさぶた、内出血などが出現 |
2〜4週間 | 傷が安定し、赤みが徐々に引いてくる |
1〜3ヶ月 | 肌質が整い、色味が落ち着いてくる |
6ヶ月〜1年 | 傷跡が目立たなくなり、最終的な仕上がりに |
ご自身の傷跡の状態や希望する治療法によって、ダウンタイムは大きく異なります。詳しくは医師に相談することをおすすめします。
傷跡修正治療は当院にご相談ください
そのため、1ヶ月後も油断せずに、日焼け止めや保湿、刺激を与えないといったケアを継続することが非常に大切です。
本記事では、傷跡修正をした1ヶ月後の経過やケアの仕方について紹介してきました。
傷跡修正後1ヶ月は、赤みや腫れが落ち着き、傷跡が薄くなるなど、見た目の改善を実感できる時期ですが、完全に綺麗になるまでにはまだ時間がかかるでしょう。またケアの仕方によっては、色素沈着や凹凸が残る可能性もあります。
そのため、1ヶ月後も油断せずに、日焼け止めや保湿、刺激を与えないといったケアを継続することが非常に大切です。どの治療が適しているか、また治療後の過ごし方について、一人ひとりしっかりとご説明させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。