ニキビ跡治療を検討されている方の中には、「クリニックによってこんなに値段が違うの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
広告で見かける「〇〇円〜」の表示には裏があり、安さだけで選ぶと後悔することもあります。
そこで本記事では形成外科医の視点から「適正価格とは何か」「治療ごとの費用差」「投資として考えるべき理由」まで、わかりやすく解説します。
なぜニキビ跡治療はなぜ高額になりやすいのか?
「保険で安く治せないの?」と思われるかもしれませんが、ニキビ跡治療が高額になりやすいのには、医学的な理由があります。
ニキビ跡は「病気」ではなく「瘢痕(はんこん)」
現在進行形のニキビは「皮膚の病気」として保険診療で治療できますが、ニキビ跡は、単なる皮膚の炎症が悪化したのではなく、皮膚の構造が破壊されてできる「瘢痕(はんこん)」によるものです。瘢痕は皮膚の奥深く、真皮層やそれより深部にまでダメージを負っており、自然治癒や市販のスキンケア製品では限界があります。
これは、ニキビの炎症が長期間続いたり、無理に潰したりすることでコラーゲン組織が破壊され、クレーター状や色素沈着として残るためです。医学的には「外傷後の瘢痕」として扱われるため、病気の治療とは異なり、保険適用外の自由診療で対応されることが多く、その分治療費が高額になる傾向です。
根本治療には技術と機器が必要
ニキビ跡の根本的に改善したい場合は、医師の高い技術力と先進的な医療機器が必要です。
たとえばフラクショナルレーザーやダーマペン、ポテンツァなどのマイクロニードルRFは、皮膚の深層までアプローチでき、再生を促す高度な施術ですが、いずれも熟練した技術と繊細な設定が求められます。また、患者ごとに異なる肌質や瘢痕のタイプに合わせた施術が必要で、1回で効果を出すのは困難です。
こうした施術は複数回の通院が前提であり、1回での治療で改善は見込めません。そして、1回の施術費用も数万円と高額なため、ニキビ跡を根本的に改善しようとすると結果としてトータルの治療費が高額になってしまいます。
クリニックごとに治療費が違う理由
「A院は1万円なのに、B院は5万円」といった価格差には、必ず理由があります。安さだけで選んで後悔しないために、以下のカラクリを知っておきましょう。
「〇〇円〜」表示のカラクリに注意
多くの美容クリニックで治療費が「〇〇円〜」と表示していますが、これはあくまで「最低価格」(パーツ料金や麻酔なしの価格)であることが多く注意しましょう。実際には、使用する機器の種類や照射範囲、治療の深さによって追加料金が発生するケースがあり、初診時に提示される見積もりと大きく変わることもあります。
他院の激安プランで別料金になりがちな項目としては、例えば下記のような費用があります。
- ・麻酔代: 1回3,000円〜5,000円
- ・薬剤代: 1回 30,000円〜50,000円
- ・針・チップ代: 数千円〜数万円
- ・施術範囲: 「頬のみ」「鼻のみ」など、全顔ではない罠
また、カウンセリング後に高額なコース契約を勧められることもあるため、価格表示だけで判断は避けるようにしましょう。まずは、治療内容と費用の内訳をしっかり確認することが大切です。特に、表記の「〜」には、多くの条件が含まれている可能性をしっかり頭に入れておく必要があります。
範囲・部位・深さによって料金は変動する
ニキビ跡治療の料金は、施術を行う「範囲」「部位」「深さ」によって大きく変わります。たとえば、両頬だけを治療する場合と顔全体を治療する場合では料金が倍近く異なることもあります。
また、鼻まわりや額など細かい部位には高度な技術が求められるため、オプション料金が加算されることもあります。さらに、浅いニキビ跡と深いクレーター状の瘢痕では、必要な出力や照射回数も異なるため、総額の治療費は大きく変動します。そのため、しっかりカウンセリング時に肌の状態を診察して、治療内容と範囲、回数を納得のうえで契約しましょう。
大阪エリアのニキビ跡の治療費相場
大阪エリアのニキビ跡の治療費相場は下記となります。
| 治療法 | 大阪エリア相場 | 推奨回数 | 総額目安 |
|---|---|---|---|
| ダーマペン | 20,000円〜30,000円 | 3〜5回 | 約5万〜15万円以上 |
| サブシジョン | 1箇所 10,000円〜 全顔 100,000円〜 |
1〜3回 | 約3万〜10万円以上 |
| ポテンツァ | 80,000円〜150,000円 | 3〜5回 | 約12万〜30万円以上 |
| レーザー | 20,000円〜60,000円 | 3〜5回 | 約10万〜25万円以上 |
それぞれの施術別に詳しく解説します。
ダーマペン
ダーマペン治療は、1回あたりおおよそ20,000円〜30,000円が相場です。1回の治療費としては安価ですが、成長因子や高濃度ビタミンC、PRPなどの導入剤を併用するプランでは、追加料金がかかるため1回40,000円前後になることもあります。
通常3〜5回の施術が推奨されており、総額で10万円を超えるケースも少なくありません。比較的ダウンタイムが短く、毛穴や浅いクレーターに効果が期待できるため、初期段階のニキビ跡に選ばれることが多い治療法です。
サブシジョン
サブシジョンを受ける場合、1部位につき10,000円〜が目安です。この治療では、クレーター状のニキビ跡の下にある瘢痕組織を切断して、肌を平らに近づけていくため、比較的深いニキビ跡に効果があります。
部位数や深さに応じて価格が変動するため、複数部位を同時に施術する場合は10万円を超えることもあります。他の施術と組み合わせて治療を進めるケースもあり、セット内容次第で大きく変わる傾向です。
ポテンツァ
ポテンツァは最新型のRF(高周波)マイクロニードル治療で、ダーマペンよりも深く効果を発揮する半面、1回あたりの価格は高めです。大阪では1回80,000円〜150,000円が相場で、ドラッグデリバリー(薬剤導入)付きのプランでは10万円を超えることもあります。特にクレーター状のニキビ跡や赤み、色素沈着にも対応できる多機能機器であり、人気の治療法のひとつです。施術効果は高いですが、複数回の通院が前提となるため、総額では20万〜30万円程度を見込んでおく必要があります。
レーザー
レーザー治療は使用する機種によって価格が大きく異なります。大阪では、フラクショナルCO2レーザーで1回20,000円〜50,000円、ピコフラクショナルであれば1回30,000円〜60,000円が相場です。
深いクレーターや広範囲のニキビ跡に対応できる反面、ダウンタイムがやや長いという特徴もあります。3〜5回の照射が基本とされており、総額では10万〜25万円ほどです。クリニックによっては麻酔代やアフターケアが別料金になる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
形成外科専門医で治療するメリット
形成外科専門医で治療するメリットはたくさんありますが、大きく分けて下記の3つです。
- ・複合治療が可能で、効果が出やすい
- ・皮膚構造を熟知した「専門的判断」と「技術力」
- ・「最短ルート」で治療が完結でコスパが良い
複合治療が可能で、効果が出やすい
形成外科では、ひとつの施術に頼るのではなく、ニキビ跡の種類や部位に応じて複数の治療を組み合わせる「複合治療」が可能です。
たとえば、サブシジョンで瘢痕を切離した後にダーマペンやポテンツァを行って皮膚の再生力を最大限に引き出した治療ができます。そして経験豊富な形成外科専門医であれば、肌状態やダウンタイムの希望に応じて最適な施術の提案が受けれます。そのため、予算や通う頻度なども希望に合わせて調整でき、無理のないプランがで治療を進めていけます。
このような複合的なアプローチにより、最短で希望に応じた根本解決の治療ができます。
皮膚構造を熟知した「専門的判断」と「技術力」
形成外科専門医は、皮膚の構造や再生の仕組みを熟知しているため、医学的根拠に基づいた治療ができます。ニキビ跡には浅いものから深いクレーター状のものまであるため、誤った施術は逆に悪化する恐れがあることを認識しておきましょう。
専門医であれば、ニキビ跡の種類を正確に見極め、必要な治療の深さや回数、機器の選定を的確に行えるため、無駄のない安全な施術が可能です。また、施術の技術も優れているため、美しい仕上がりができる点もメリットといえます。
「最短ルート」で治療が完結でコスパが良い
専門性の高い形成外科では、的確な診断と治療により「最短ルート」でしっかり結果を出すことが可能です。経験の浅いクリニックや適切でない施術を選んでしまうと、何度通っても効果が出ずに、結果として費用だけがかさんでケースもあるでしょう。
一方、形成外科専門医が行う治療は、症状に応じた最適な施術をピンポイントで提案しているため、無駄な施術を避けた確実な治療が期待できます。単一の治療を漫然と繰り返すよりも、結果として少ない回数や見積もり以上に追加の心配がないため、安心して治療に専念できるでしょう。
当院が選ばれる理由とおすすめポイント
当院が多くの患者さまから選ばれているのには、いくつかの理由により支持いただいてきました。
形成外科専門医が在籍していることから、皮膚表面のさまざまな悩みに対して専門的で丁寧な治療を行うことが可能です。
当院が選ばれる主なポイント
- ・形成外科専門医による診療で、ニキビ跡や傷跡、皮膚腫瘍など幅広く対応
- ・特殊な手術器具を使用した繊細かつ精密な治療
- ・一人ひとりの肌状態に合わせたオーダーメイドの治療プランを提案
- ・大阪梅田駅からすぐの好立地、土日診療にも対応し通いやすい環境
- ・麻酔・薬剤・チップ代込みの完全明朗会計
当院では専門性の高い治療で、ニキビ跡もキレイに完治を目指せます。そして初回限定価格の治療もございますので、手頃な価格から治療をスタートできます。
まとめ
ニキビ跡の治療では、肌の状態や深さに応じて、最適な施術を選ぶ必要があります。美容外科や皮膚科など複数の医療機関で治療できますが、なかでも形成外科専門医が在籍するクリニックでは、専門的な視点と高い技術力により、最短の効果的な治療が実現できます。
さらに、丁寧なカウンセリングの元、最適な治療計画を相談していくため、患者さまにとって無理なく通える環境を整えられます。当院では豊富な治療メニューの中から、患者さまの状態に合わせて適切な治療を提案しています。「他院で効果を感じなかった…」という方はぜひ一度当院にご相談ください。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。












