リスカ跡も治療できる?市販薬から美容医療まで徹底解説!

「ノースリーブを着たいけど、腕を見られるのが不安…」

「このトップス、腕まくりしたら傷跡が見えてしまうかも…」

「夏服はもう着られないのかな」

そんなふうに感じている方へ。

過去の傷跡も、適切なケアや治療を行うことで、目立ちにくくすることは可能です。

本記事では、市販薬を使ったセルフケアから、形成外科による専門的な治療まで、さまざまな選択肢をご紹介します。あなたに合った方法がきっと見つかるはずです。

 

見られたくない過去の傷…その悩み、解決できます

自分の腕に残る傷跡を見ると、過去を思い出して苦しくなることもあるかもしれません。ですが、医学的な治療を受けることで、そうした跡を今よりも目立たなくすることは十分に可能です。

リストカットの傷や根性焼きなどの傷は、傷の深さや治療の有無によって、さまざまな形で跡が残ります。治ったあとに赤みや茶色い色素沈着が残ることもあれば、盛り上がった肥厚性瘢痕やケロイド、複数の傷が重なって凹凸になることもあります。

リスカ跡は、長期間にわたって残り、完全に消えることは難しい場合が多いです。そのため、ファッションや日常生活において、コンプレックスや心理的な負担となることがあります。

リスカ跡の治療は「傷跡を薄くする」だけでなく、「心のケア」や「自分自身を取り戻す」ためのサポートも大切です。

 

リスカ跡のセルフケア方法とその限界

「まずは自分でできることから始めたい」と考えるのは自然なことです。市販薬やカバーアイテムは手軽に取り入れられるため、初期の一歩として有効です。

リスカ跡に効く?「アットノン」など市販薬のメリット・デメリット

アットノンやアトキュアのようなヘパリン類似物質入りの薬は、比較的浅い傷跡や、できてから間もない傷跡には効果が期待できます。ヘパリン類似物質は、肌のターンオーバーを促し、赤みを抑える成分であるため、傷が治ったばかりの薄い跡には有効な場合もあります。

小林製薬の公式ホームページでは、

「出来てから1~2年までの傷あと・やけどあとにも効果を確認しております。また、それ以上経った傷あと・やけどあとにもご使用いただけますが、効果を実感できなかったり、効果があったとしても日にちがかかる可能性があります。」

と案内されています。

しかし、長年悩んでいる深く刻まれた傷跡や、盛り上がった傷跡には、残念ながら効果が見込めないことが多いです。市販薬はあくまで「補助的なケア」と捉え、根本的な治療には専門家の力を借りることを検討しましょう。

メイクやテープで「今すぐ隠す」方法

新作の春夏コレクションが並ぶ店内で、長袖のブラウスばかり選んでしまう…。そんな経験、あなたにもありませんか?「今すぐどうにかしたい!」という緊急事態には、メイクやコンシーラーテープが頼りになります。

メイク

傷跡のカバーには、カバー力と密着度の高いスティックタイプやクリームタイプのコンシーラーがおすすめです。さらに、汗や衣服との摩擦で崩れにくくするために、ウォータープルーフのものや、舞台用の化粧品を選ぶと良いでしょう。。

コンシーラーテープ

コンシーラーテープは、貼るだけで跡を隠せる便利なアイテムです。最近は薄くて肌色になじみやすいタイプも多く、凹凸もカバーできます。

しかし、上記の方法は、あくまで「隠す」ための応急処置です。傷跡そのものを消すわけではないので、根本的な解決策ではありません。

 

市販薬で消えない傷跡も改善へ|形成外科の専門的な治療法

「もう何年もアットノンを塗っているけど効果がない…」

「メイクで隠すのも疲れた」

そんな風に感じたら、専門的な治療を検討するタイミングかもしれません。

昔と比べ傷跡に対する治療の数も増え、豊富な選択肢の中から自分にあった治療を選ぶ事ができます。

傷跡修正が保険適応される条件と自由診療の違い

傷跡の治療には、健康保険が適用されるケースと、全額自己負担となる自由診療があります。

リスカ跡の場合、日常生活に支障をきたす機能的な問題(関節が曲げにくいなど)がない限り、ほとんどが自由診療となります。しかし、自由診療には「保険診療ではできない最新の治療を受けられる」というメリットもあります。

多くの場合、リスカ跡の治療は、自由診療になりますが、カウンセリングで丁寧に説明してくれるクリニックを選べば、納得して進められます。

形成外科が行うリスカ跡の主な治療法

傷跡の状態によって、適した治療法は異なります。

レーザーや手術など、主な治療法とそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

レーザー(フラクショナルレーザー、ピコレーザーなど)

【メリット】

肌表面を削ることで、傷跡の凹凸をなめらかにします。レーザーの熱によって、肌のコラーゲン生成を促し、内側から再生をサポートします。色素沈着や赤みのある傷跡にも効果的です。

【デメリット】

複数回の治療が必要なため、費用や通院の手間がかかります。治療後、赤みやかさぶたが生じるダウンタイムが数日~1週間程度あるため、仕事のスケジュールを調整する必要があります。深い傷跡には効果が限定的です。

切除法

【メリット】

深く刻まれた傷跡や、広範囲にわたる傷跡にも効果的です。

メスで傷跡を切除し、きれいに縫い合わせることで、一本の細い線状の傷跡に変えることができます。1回の治療で高い効果が期待できます。

【デメリット】

傷跡が全くなくなるわけではなく、細い線の傷跡が残ります。

ダウンタイムとして、抜糸まで数日かかり、腫れや内出血が生じる場合があります。

その他にも、状態に合わせた様々な治療法があります

  • ・ダーマペン:極細の針で皮膚に微細な穴を開け、肌の自然治癒力を利用して再生を促す治療です。
  • ・植皮法:ご自身の健康な皮膚を傷跡部分に移植する方法です。
  • ・医療アートメイク(SKIN52など):医療用の色素を注入し、傷跡の色を周囲の肌色に近づけてカモフラージュする施術です。

 

当院が選ばれる理由

  • 複数の治療法から最適なご提案
    レーザー、切除、植皮、ダーマペンなど、さまざまな治療法をご用意しています。形成外科専門医が一人ひとりの状態やご希望を丁寧に伺い、最適な治療法をご提案します。
  • 豊富な症例実績
    実際の症例写真をお見せしながら「どのくらい改善できるのか」を具体的にイメージしていただけます。これまで多くの患者さまが、リスカ跡を気にせず日常を過ごせるようになっています。
  • 安心のカウンセリング体制
    リスカ跡の治療は、とてもデリケートなご相談です。当院では過去を無理に聞き出すことはありません。今のお悩みに寄り添い、リスクやダウンタイムまで正直にお伝えします。女性医師も在籍しており、同性だからこそ話せるお悩みも安心してご相談いただけます。

 

リスカ後の治療は当院にご相談ください

本記事では、リスカ跡(リストカットの傷跡)を目立ちにくくするためのセルフケアや、形成外科による治療法をご紹介しました。

「自分にはどの治療が合うの?」「費用はどれくらい?」と迷ったら、お気軽にカウンセリングで相談してください。

院長紹介

日本形成外科学会 専門医 古林 玄

東京皮膚のできものと粉瘤クリニックふるばやし形成外科 新宿院 院長 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。

がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。

この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。

他にも多くの治療について解説しております。