- ニキビ跡がセルフケアで改善しない理由
- ニキビ跡には複数の種類が存在する
- タイプ別おすすめ治療法とメリット・デメリット
- 治療クリニックの選び方
- 治療の流れ4ステップ
- ニキビ跡の治療でよくある質問
- まとめ
ニキビ跡は、セルフケアや時間の経過だけではなかなか改善しにくく、多くの方が悩んでいる肌トラブルの一つです。
「メイクしても隠し切れない…」「さまざまな治療を試したけれど効果がない…」といった声も少なくありません。
その原因のひとつとして、ニキビ跡には種類に応じた適切な治療が必要なことが挙げられます。
そこで本記事では、ニキビ跡の種類別に根本から改善するための治療法を解説します。
ニキビ跡がセルフケアで改善しない理由
ニキビ跡がセルフケアでなかなか改善しないのは、炎症によって皮膚の深い部分までダメージを受けているためです。皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっており、表皮はターンオーバーによって再生されます。しかし、炎症が真皮層まで達すると、コラーゲンや弾性線維といった組織が破壊され、肌の自然な再生力では修復しきれなくなります。
赤みや色素沈着といった浅い層のダメージは少しずつ薄くなることもありますが、クレーターやしこり・ケロイドのような深いダメージは自然には戻りません。このような状態になった場合は、セルフケアでは限界があるため、医療機関での専門的な治療が必要になります。
ニキビ跡には複数の種類が存在する
ニキビ跡には様々な種類があり、ここでは下記の3種類について解説します。
- ・赤み(炎症後紅斑)
- ・色素沈着
- ・クレーター
症状によって治療法が異なるため、まずはニキビ跡の種類について理解を深めましょう。
| 赤み(炎症後紅斑) | 色素沈着 | クレーター | |
|---|---|---|---|
| ダメージの深さ | 表皮〜浅い真皮 | 表皮〜浅い真皮 | 真皮層 |
| 見た目の特徴 | ピンクや赤みの炎症 | 茶色や赤黒いシミのような跡 | 凹みやくぼみ |
| セルフケアの効果 | 〇 | 〇 | △ |
赤み(炎症後紅斑)
ニキビ跡の赤みは、ニキビの炎症が治った後に皮膚表面に残る赤い跡のことを指します。炎症によってダメージを受けた毛細血管が拡張・増殖し、その血液が透けて見えることで赤みが生じます。また、炎症で皮膚が薄くなっているため、血管の色がより目立ちやすくなるのも特徴です。
軽度であれば肌のターンオーバーによって徐々に改善しますが、長引く場合やダメージが深い場合は色素沈着など悪化の恐れがあります。ニキビ跡が赤くなった時は、紫外線対策や摩擦を避けてしっかり保湿ケアを行いましょう。
色素沈着
色素沈着とは、ニキビの炎症が治まったあとに茶色いシミのように残るニキビ跡のことです。炎症によって肌がダメージを受けると、メラノサイト(色素細胞)が刺激され、大量のメラニンが生成されます。これが肌に沈着することで、色素沈着が起こります。
通常は、肌のターンオーバーが正常であれば数カ月~半年ほどで自然に薄くなることが多いですが、紫外線や摩擦の影響で長引くこともあります。早めの改善には、バランスのとれた食事と質の良い睡眠、そして適切なスキンケアが大切です。
クレーター
クレーターのニキビ跡は、強い炎症が皮膚の深い部分である「真皮層」まで及び、コラーゲンや弾性線維が破壊されることで生じます。真皮は表皮と違ってターンオーバーによる再生ができないため、傷ついた部分がそのまま凹みとして残ってしまうのが特徴です。
また、ニキビを無理につぶしたり絞ったりする行為も、炎症を悪化させクレーターをつくる原因になります。クレーター跡には、深く凹むアイスピック型や、なだらかに波打つようなローリング型など複数の種類があり、形状や深さによって治療法や難易度も異なります。このようなクレーターは、セルフケアでは改善が難しいため、医療機関での治療が必要になります。
特に、なだらかに凹んだローリング型のクレーターは、皮膚の下で硬い線維組織が肌を内側に引っ張っている「癒着」が原因であることが多く、表面的な治療だけでは改善が難しいです。
タイプ別おすすめ治療法とメリット・デメリット
ニキビ跡の種類によって、おすすめの治療法が異なります。またそれぞれメリット・デメリットがありますので、下記より詳しく解説します。
| Vビームレーザー | ピーリング | ポテンツァ/サブシジョン | |
|---|---|---|---|
| ニキビ跡の種類 | 赤み・炎症後紅斑 | 色素沈着 | クレーター・肌の凹み |
| 治療回数 | 3〜5回 | 5〜10回 | 3〜5回 |
| ダウンタイム | 赤み・腫れ(1週間ほど) | 軽い赤み・かさぶた(数日) | 腫れ・内出血(数日〜1週間) |
| 費用相場 | 1~3万円/回 | 1~3万円/回 | 3~10万円/回 |
| メリット | 厚生労働省に許可されており安全性が高い | 手頃な価格で肌トーン改善に期待できる | クレーターの原因を根本改善できる |
| デメリット | 効果を感じるまでに時間がかかる | 肌の浅い層までしか作用しない | 費用が高い ダウンタイムが少しある |
赤みにはVビームレーザー
ニキビ跡の赤みにおすすめの治療が「Vビームレーザー」です。厚生労働省に認可された医療機器で、赤みの原因となる血管内のヘモグロビンに反応して、赤みを徐々に軽減していく効果があります。
1回の施術で劇的な効果が出ることは少ないですが、回数を重ねるごとに徐々に薄くなっていきます。治療ベースとしては、1か月に1回を3〜5回行うことが推奨されています。
保険適用外になるため自由診療になりますが、赤みの改善だけでなく、肌のキメや質感が整うというメリットもあります。しかしこの治療は、妊娠中の方や過去に「金の糸」治療を受けたことがある方はすぐに施術は受けられません。また、副作用として一時的な赤み・むくみ・内出血などが現れることがあります。
色素沈着にはピーリング
ニキビ跡の色素沈着には、「ピーリング治療」がおすすめです。薬剤を肌に塗布して古い角質を除去することで、ターンオーバーを促進し、蓄積したメラニンの排出をサポートする効果があります。治療頻度としては、2〜4週間おきに5〜10回程度続けることで、徐々に色素沈着が目立たなくなっていきます。
保険適用外の治療ですが、ピーリングは色素沈着の改善だけでなく、肌全体の質感や明るさの向上も期待できる点がメリットです。ただし、妊娠中の方や過去に薬剤で肌トラブルがあった方は注意しましょう。また、副作用としては、赤みやかゆみなどが起こることもあるため、肌が敏感な方は事前に医師と相談することが大切です。
クレーターにはポテンツァ・サブシジョン
クレーター状のニキビ跡には、「サブシジョン」と「ポテンツァ」が効果的です。どちらの治療もクレーターにおすすめですが、それぞれ異なる特徴があります。
- ・サブシジョンは癒着を断ち切る「根本治療」
サブシジョンは、クレーターの原因となる皮膚内部の癒着を、特殊な針で物理的に切り離す治療法です。表面的なケアでは届かない凹みの根本に直接作用し、1回でも効果を実感しやすいのが特徴です。
そして、癒着を切り離すことで、コラーゲン生成も促進され、肌のハリやなめらかさの改善も期待できます。施術後は内出血や腫れなどのダウンタイムがありますが、長い間クレーターに悩まされた方におすすめの治療法です。
- ・ポテンツァは熱と薬剤で「肌の再構築を促す」
ポテンツァは、極細の針を刺しながら高周波を照射し、肌の深層に熱刺激を与えてコラーゲン生成を促進する治療です。この治療では、肌の内側から凹みを持ち上げ、クレーター状のニキビ跡の改善を目指します。
同じマイクロニードル治療であるダーマペンと比較されることもありますが、ポテンツァには大きな違いがあります。最大の特徴は「ドラッグデリバリー機能」を備えている点で、薬剤を針穴から直接肌の奥へ届けられます。
ポテンツァは、クレーターの改善はもちろん、毛穴の開きや肌のハリ、キメの乱れといった肌質改善にも効果的です。
治療クリニックの選び方
ニキビ跡治療を受ける際は、症状の種類や取り扱いメニュー、予算、技術力などを総合的に考慮して検討しましょう。中でも梅田形成外科クリニックは、「できもの」治療を専門としている形成外科医が多く在籍しており、ニキビやニキビ跡にも専門的な視点で治療が受けられます。
治療には、保険診察で受けられる内服薬や外用薬から、6種の施術を組み合わせた自由診療まで選択肢が豊富です。梅田駅から徒歩5分とアクセスも良好で、丁寧なカウンセリングでお悩みに合わせた最適な治療を提案しています。
今までセルフケアや他院の治療で満足できなかった方、症状にしっかり寄り添った治療を受けたい方には、専門性と実績のあるクリニックでの診察がおすすめです。
治療の流れ4ステップ
治療の流れについては、大きく分けて下記4ステップです。
- ・WEB予約
- ・カウンセリング・診察
- ・施術とアフターケア
- ・経過チェック
WEB予約
当院は完全予約制となっています。治療を検討されている方は、まずWEB予約フォームからご希望の日時を選択して予約を行ってください。当日手術をご希望の方は、診察と手術準備が必要になるため、時間に余裕を持って予約しましょう。
カウンセリング・診察
予約の日時にご来院いただき、医師によるカウンセリングと診察が行われます。保険証や現在服用中のお薬があれば、一緒にご提示いただくとスムーズです。また、キャッシュレス決済が非対応となっているため、現金を一緒にご持参ください。
施術とアフターケア
診察を行い、日程を決めて施術が行われます。当日施術が可能な場合はそのまま施術を行います。施術の前には、同意書への記入後、施術を実施し、終了後にアフターケアの説明が行われます。術後は必ず1〜2週間以内に再診を行っており、アフターケアの予定を確認のうえご予約いただくと安心です。
経過チェック
手術後は医師の指示の元、再診と経過のチェックが行われます。診察と待ち時間を含めて30分程度みておいてください。術後の経過をしっかり確認し、必要に応じて処置やアドバイスが行われます。万が一、施術後に状態が悪化した場合や不安な点があれば、この時にしっかり伝えておきましょう。
ニキビ跡の治療でよくある質問
ニキビ跡でよくある質問についてまとめました。
保険適用できますか?
保険適用になるかは、治療の種類によってことなります。例えば、Vビームレーザーやピーリング、ポテンツァ・サブシジョンなどは保険適用できません。
しかし、ケロイドタイプのニキビ跡治療で使われる内服薬や軟膏などの治療は、保険適用できるケースもあります。保険適用できるかは、診察の結果と治療内容によって異なるため、どの治療が適用できるかを先に確認しておくと安心です。
皮膚科でニキビ跡は治療できますか?
皮膚科でもニキビ跡の治療ができるクリニックがあります。幅広い治療が選択できますが、クリニックによって取り扱いの施術が異なるため、希望する施術に対応しているか事前に確認しておきましょう。
ニキビ跡は自然に治りますか?
ニキビ跡が自然に治るかどうかは、跡の種類や肌の状態によって異なります。赤みや軽度の色素沈着であれば、数週間〜数ヶ月かけて自然に薄くなることもありますが、クレーターやケロイドのように肌の構造が変化してしまった跡は自然治癒が難しいです。
しばらくしても自然に回復が見込めない場合は、悪化する前に早めに診察を受けることをおすすめします。
まとめ
ニキビ跡を根本的に改善するには、肌状態に合った専門的な治療を選ぶことが重要です。赤みにはVビームレーザー、色素沈着にはピーリング、凹凸にはポテンツァやサブシジョンなど、それぞれ悩みに応じた治療を選択しましょう。当院は、ニキビ跡の治療として、様々なメニューを取り揃えています。できものに特化した形成外科医が肌状態に合わせて適切な治療を提案しておりますので、ニキビ跡でお悩みの方は気軽にご相談ください。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄

私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
他にも多くの治療について解説しております。












