脂肪腫(リポーマ)とは?手術の傷跡・痛み・費用を解説!

「皮膚の下に柔らかいふくらみがあるけれど、痛みがないから放置してもいいのかな?」
「手術をしたら、かえって傷跡が目立ってしまうんじゃないか…」
「数年前より大きくなっている気がするけど、このままで大丈夫?」

身体にしこりを見つけたとき、このような不安を感じるものです。
多くの脂肪腫(リポーマ)は良性であり、すぐに命に関わるものではありません。しかし、残念ながら自然に消えてなくなることはなく、放置すると徐々に大きくなってしまうという特徴があります。

「もっと早く相談すればよかった」と後悔しないために、本記事では、形成外科専門医の視点から、手術を検討すべきタイミングや、傷跡を最小限に抑える治療法について解説します。

 

脂肪腫は放置して大丈夫?手術を検討すべき「3つのサイン」

脂肪腫(リポーマ)とは

「体に柔らかいしこりがあるけれど、痛くないから放置してもいいのかな?」と迷われる方は少なくありません。脂肪腫は良性の腫瘍で、すぐに命に関わることはほとんどありませんが、放置すると少しずつ大きくなる特徴があります。

大きくなってから手術をすると「傷跡が目立つ」「手術のリスクが高まる」といったデメリットが生じます。日常生活の質(QOL)を保ち、負担の少ない手術を行うために、以下の3つのサインを検討の目安にしてください。

  • 1.服や下着に擦れる、または圧迫されて痛みがあるとき

通常、脂肪腫に痛みはありません。しかし、下着のラインやベルトが当たる場所、背もたれに当たる背中などにできると、日常生活での圧迫がストレスになります。また、動くたびに気になる状態が続くと、無意識に姿勢や動作をかばってしまい、QOLの低下につながることもあります。
稀に「血管脂肪腫」といって、痛みを伴うタイプのものもあります。我慢することで炎症を起こす前に、処置することをおすすめします。

  • 2.見た目が気になり、自分に自信が持てないとき

半袖を着たときに見える腕や、首元のふくらみなど、「人目が気になって好きな服が着られない」という悩みは切実です。脂肪腫は放置すると数センチ〜10センチ以上の「こぶ」のように盛り上がることもあります。
脂肪腫はゆっくりですが確実に成長します。腫瘍が大きくなればなるほど、手術の切開範囲も広くなり、体への負担が増してしまいます。「小さいうちに取る」ことが、傷跡を最小限に抑える有効な手段です。

  • 3.「これって悪いものでは?」という不安が拭えないとき

脂肪腫は良性ですが、ご自身で「良性の脂肪腫」と「悪性の腫瘍(脂肪肉腫など)」を見分けることは不可能です。
「悪いものだったらどうしよう」と不安を抱え続けることは、大きな心理的ストレスになります。専門医の診察と画像検査(エコーなど)を受けるだけでも、その不安を取り除くことができます。

▶︎詳しく良性・悪性の見分け方を知りたい方はこちら

画像検査・診断

大阪梅田形成外科粉瘤クリニックの画像検査・診断について臨床症状と画像検査を行います。画像検査にはエコー検査、CT検査、MRI検査があります。当院では主にエコー検査を行っていますが、大きい腫瘍に対してはCT検査、MRI検査を他院で行う必要があります。

 

脂肪腫の手術はどのように行われる?

「手術」と聞くと恐怖心を感じるかもしれませんが、形成外科では傷跡の美しさと痛みの軽減に最大限配慮した治療を行っています。
ここでは、一般的な流れと当院で行っている安心していただくための工夫を紹介します。

痛みへの配慮と「日帰り手術」の可能性

皮膚のすぐ下にある比較的小さな脂肪腫であれば、局所麻酔による日帰り手術が可能です。
当院では、手術中の痛みを取り除くための麻酔はもちろん、極細の針を使用するなど、麻酔時のチクリとする痛みそのものにも配慮しています。手術時間は大きさによりますが、短時間で終わるケースが多く、お仕事や学校への影響も最小限に抑えられます。

傷跡を最小限にするための形成外科的アプローチ

形成外科専門医による脂肪腫手術では、いかに傷跡を目立たせずに治すかを重視したアプローチが取られます。
単に腫瘍を取り除くだけでなく、術後の見た目まで見据えた細やかな工夫が特徴です。
切開するラインは、皮膚のシワに精密に合わせてデザインします。こうすることで、傷跡がシワと同化し、目立ちにくくなります。また、脂肪腫の「柔らかさ」を利用し、本来の大きさよりも小さな穴から中身を取り出すことで、皮膚へのダメージを最小限に抑えます。

脂肪腫について、動画でも詳しく解説しております。

術後の経過と日常生活への影響

手術時間は腫瘍の大きさによりますが、多くは短時間で終了します。大きな腫瘍の場合は、術後の空洞に血がたまらないよう「ドレーン」という細い管を数日入れることがありますが、抜去後はご自身での処置が可能です(※不要なケースもあります)。
また、手術当日からシャワーが可能なケースがほとんどです(患部は濡らさないよう保護が必要です)。
抜糸は通常1〜2週間後に行い、抜糸後も、傷跡が広がらないようにテーピングケアのご指導を行うなど、きれいな仕上がりに向けて最後までサポートいたします。

 

手術を受ける前に知っておきたい「費用」と「リスク」

治療を検討する際、費用やリスクは避けて通れない不安要素です。ここでは、実際に多く質問されるポイントを中心に解説します。

健康保険が適用される目安

脂肪腫の摘出手術は、多くの場合、健康保険の対象(保険診療)となります。美容目的の施術とは異なり、医療的に必要と判断されるため、3割負担の方であれば数千円〜2万円程度(検査費等除く)が費用の目安です。
※別途、初診料・再診料、処方箋料、病理検査費用などがかかるケースもあります。

▶︎具体的な費用が知りたい方はこちら

術後の再発を防ぐために大切なこと

再発を防ぐためには、腫瘍を包んでいる被膜ごと完全に摘出することが不可欠です。また、摘出した組織は必ず病理検査に提出します。これは、顕微鏡で細胞の性質を詳細に調べ、最終的に「100%良性であったか」を確定診断するためです。
診断を確定させることで、安心して経過を見守ることができます。

 

まとめ

脂肪腫は、放置していても自然に治ることはありません。
「いつか手術しなければならないなら、小さいうちに」と考えることが、傷跡を最小限にし、手術の負担を減らすための一番の近道です。

大阪梅田形成外科粉瘤クリニックでは、形成外科専門医が一人ひとりのしこりの状態を丁寧に診断し、最適な治療法をご提案します。まずは「これが何なのか」をはっきりさせるだけでも、心の重荷は軽くなるはずです。
また、当院では女性の医師による診察・手術も行っております。
少しでも気になる症状がある場合は、一人で悩まず当院に相談してみてください。